昨年3月に失脚した重慶市元書記薄熙来が、裁判では当局に一切協力的な態度を示さず、抵抗のために2度に亘ってハンガーストライキを行い、病院に収容されたこともあるという(ロイター)。ひげもそらずに、その長さは胸にまで届くという(1年足らずであごひげが胸まで伸びるというのは、さすがは白髪三千丈のお国柄ではある)。こんな薄熙来の態度に、裁判を非公開にするという動きもあるようだが、国家機密に触れることで失脚したわけではないので、当局としても非公開にはしずらいところ。いずれにせよ、不規則発言を警戒して、当局は裁判を延期することになりそうだ。もっとも、仮に「公開」しても傍聴人を当局が選択することが考えられるので、公開か否かの違いはあまりない。
薄熙来のような文革に翻弄された世代は、最近のエリートとはちがって精神力・体力ともに強靭なのかもしれない。妻の谷開来のように、当局の意に沿った裁判を受けるのでは今のところなさそうだ。