回顧と展望

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イタリア 終わりの始まり

2013年02月27日 17時27分37秒 | 日記

塩野七生女史の「ローマ人の物語」から借用してしまったが、今回のイタリア総選挙の結果はまさにイタリアに破滅的な結果をもたらすという意味での「終わりの始まり」といえるだろう。ローマ帝国が大衆迎合の「パンとサーカス」の政治で滅亡した時と同様、今回も、ベルルスコーニの「パン(裏付けのない減税)」とコメデイアングリロの「サーカス(扇情的な国家批判)」が過半数の投票を獲得した。歴史の教えるところ、この後には独裁者の登場しかない。

このことと比較すると、消費税の増税を受け入れて政権交代をもたらした日本の有権者のほうが、破滅への自制心がより効いていたと言えるだろう。「維新の会」といういかがわしい政党にも冷静な目を向けた日本の有権者であればコメデイアンに投票するよりはまだまし、と思ったに違いない。もっとも、ほんの少し前、ある地方自治体では、まさにコメデイアンを知事に選んだ例はあるが・・・そして、その地方自治体が「維新の会」の拠点であるというのも暗示的。

アベノミクスも人工植毛の艶福家と狂犬のようなコメデイアンに翻弄されるかも知れない。

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