回顧と展望

思いついたことや趣味の写真などを備忘録風に

The Queen's 2014 Christmas speech

2014年12月26日 09時25分55秒 | 日記

恒例のエリザベス女王のクリスマスメッセージは今年が第一次世界大戦開戦から100年を迎えたこともあり、特に和平を強調するものとなっていた。女王の言うように1914年のクリスマス、最前線の英独兵士が特に命令もなく休戦したという事実が、クリスマスのもたらす平和への影響力の強さを示すものといえるのだろう。世界の政治家があたかも平和達成への意欲を失っているように見える昨今、ローマ法王や英国女王のような立場からの発言にひとはより耳を傾けるのかもしれない。

女王のメッセージは事前にバッキンガム宮殿で収録されたもの。この映像を見ていたら、女王のすぐ後方の机上に立てかけられていた金色の函に見覚えがあった。この函は1914年のクリスマス、当時のメアリー王女からフランスの前線の兵士に配られた、葉巻、たばこ、チョコレートの詰まった函だった。このブリキの函の周囲には当時英国とともに戦った同盟国の名前が打たれている。日英同盟に基づいて参戦した日本もそのうちの一つ。当時の兵士たちはこの王室からの贈り物をどんな気持ちで受け取ったのだろう。彼らが無事帰国し持ち帰ったこの函はやがて収集家に買い取られそれの一つをロンドンに駐在していた時、骨董品店で買った。どういう経緯をたどったのか、そんな函が今、自分の手もとにあると思うと不思議な感じだ。

女王のメッセージは以下のURLから。

http://www.telegraph.co.uk/news/uknews/queen-elizabeth-II/11312680/Queen-says-she-has-been-deeply-touched-by-medics-fighting-Ebola.html

ベルギー、フランス、セルビア、モンテネグロ、ロシアとともに日本が刻まれた函。

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偽造ユーロ硬貨押収される

2014年12月25日 19時01分57秒 | 日記

中国からイタリア、ナポリに送られた金属パイプから50万ユーロ(7300万円相当)の偽造1ユーロ硬貨が発見され押収された。偽造硬貨押収額としては欧州史上最大規模のものという。1ユーロ硬貨は7.5gだから、50万枚で3750㎏(3.75t)となる計算。極めて精巧な偽造硬貨であり、自動販売機では本物と区別がつかないほどで十分流通するおそれがあるという。そもそも硬貨の場合には紙幣とは異なり一枚が少額であり、一般的には偽造の費用を考えれば割に合わないことから捜査当局も偽造硬貨犯罪をそれほど重視してこなかった。しかし、塵も積もればのたとえ通り、これほど大量となると無視することはできない。これで味を占めれば偽造に歯止めがかからなくなる。

一方、このニュースに敏感に反応したのは英国。従来から1ポンド硬貨の偽造が横行しているのに加え、今後2ポンド硬貨の発行も予定されており、さらに1ユーロ硬貨も2ポンド硬貨も金色と銀色の2種類の金属を使用することから、中国の硬貨偽造団がその両方の硬貨を偽造する可能性があるからだ。

もっとも英国ではどんな少額でもクレジットカードによる支払いが可能だし、地下鉄やバスなど交通機関でもカード(Oysterとよばれるプリペイドカード)が主流だから硬貨に出会うことは少ないので、偽造硬貨にはめったに出会わないかと思うが・・・

いや、パブでビールを頼むときに紙幣で支払えばつり銭を硬貨で貰うことがあった。一杯目はともかく、2杯目、3杯目となったら、もう偽造かどうかはわからなくなるかも知れない・・・

参考までに写真はリトアニア発行の1ユーロ硬貨(これが偽造されたわけではない)。

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クリスマスツリー イン ニューヨーク

2014年12月24日 18時53分26秒 | 日記

NY在住の知人から近況報告と、ロックフェラーセンターおよび59丁目のセカンドとサードアベニューの間に飾られたクリスマスツリーの写真が届いた。旅行関係の仕事をしている知人によればやはり円安で日本からの観光客が大きく減少したとのこと。そういえばロンドンでも日本人の姿はみかけず、中国人および韓国人が多かった。円はドルに対してもポンドに対しても大幅に安くなっている。このため一部の富裕層はともかく、一般の日本人にとっては海外旅行は少しづつ手の届かないものになってしまいそうだ。負け惜しみかもしれないが、地産地消ならぬ、日本国内の旅行に切り替えたほうがいいかも知れない。しかし国内とて富裕外国人によって費用が高騰すればやはり手の届かないものになってしまうか・・・

ところでこの知人、乳癌の疑いがあるとのことで新年早々帰国、精密検査を受ける予定ということもさりげなく書いてあった。大事でなければよいがとても心配。

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ヒップホップは黒人のもの?

2014年12月23日 17時01分26秒 | 日記

今を時めくヒップホップ歌手のAzealia Banks と Iggy Azalea が激しい論争を繰り広げている。オーストラリア出身でモデルでもあった白人 ヒップホップ歌手Iggy Azalea がグラミー賞の最優秀ラップアルバム候補になったことについて、黒人ヒップホップ歌手であるAzealia Banks が、ラジオ番組でIggy Azalea との確執を問われて白人の候補指名は黒人文化を代表するヒップホップ文化を汚すものと激しくIggyを非難し号泣したと伝えられている。そして、グラミー賞は音楽的な素晴らしさに対して与えられるべきものにもかかわらず、Iggyにはそのような卓越性はない、としたからIggyも黙ってはいない。

IggyはAzealiaに対し、(グラミー賞にケチをつける)発言は負け犬の遠吠えであり、かつ、ヒップホップを人種偏見に基づいて政治的に利用するものと反撃。

確かにヒップホップ文化は1970年代にニューヨークの黒人やヒスパニックの多く住んでいた地区で生まれたものだ。そのためにもちろんIggyの曲もその歴史を汲んで黒人音楽のニュアンスを色濃く残している。

全米を揺るがしている黒人射殺事件、さらには警官襲撃事件のほかにこれも肌の色がうみだす一つの論争なのだろうか。Iggyが候補に指名されたといってそれを人種問題に結び付けるAzealia の主張には無理があるが一方でこういうことがニュースになるということが米国での人種問題の根深さを物語るものであるとともに、単にお互いの文化を尊重しようというようなきれいごとでは済まないこともまた明らかだろう。

下の写真、左がAzealia 、右がIggy.

http://www.telegraph.co.uk/women/womens-life/11308082/-Banks-Vs-Iggy-Azalea-White-people-shouldnt-steal-hip-hop.html

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パルムの僧院

2014年12月22日 17時08分42秒 | 日記

以前にも書いたことながら、暇を見つけてはいわゆる古典小説を再読しているところ、今日、スタンダールの「パルムの僧院」(岩波文庫版)を読み終えた。いつもの通り、始めはなかなか読むスピードが上がらないが、後半になると一気に読み終えるという読書スタイルでずいぶん時間がかかってしまった。レ・ミゼラブル、三銃士、モンテ・クリスト伯などに続く長編フランス小説で、例によって最後には登場人物が死んでしまう。この「パルムの僧院」では主たる登場人物3名が短期間に死亡してしまうというという点では他の小説にもましていかにもあっけない結末。浮世離れした恋愛模様なのだが、それとは別に宮廷内の権謀術数は今でもほとんど変わってはいないのではないかとおもう。今のようなインターネットやEメールがあるわけではないのに、結局人間のやることに大きな変化はない(あるいは、当時の貴族階級の通信手段がそれだけ進んでいたことか?)

よくIT技術の進歩が社会を変えたといわれる。たしかに変わったところもあるが、ITだけでは人間の心理はそう変わらない。たとえば不合理極まる恋愛感情や嫉妬、出世欲なども。

それにしてもこの長編小説の題名になっている「パルムの僧院」が小説の最終章のまさに最後になってはじめて出てくるという斬新な手法には改めて驚かされる。

 

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