すっかり寒くなり、本格的な冬の到来です。
厚い雪雲が垂れ込め 大山はお隠れ!
今日は これまでとはガラッと変わった話題で
近年 その道では注目されている CLT 工法のお話し。
山に囲まれた田舎暮らしをしていると 後を任された者にとって
残された山林など、これから先 どうすればいいかと
常々考えてしまうけれど、なかなかもって 結論は出ません。
放置していても 税金は永遠に払わなければならず
ならば 思い切って・・・と考えど、大事に守って来た父を思えば
簡単に処分するには気が引けます。
それに、立木を売るには 値が安く
切り出し費用などを考えれば。。。
そんな時 つい先日のこと。
出先で たまたま寄った駅(真庭市の久世駅)で
見慣れない変わった木造建物を見かけ、さっそくカメラに収めました~~
それは 柱のないパネル状構造の建物で、
パネルは何層にも重ね接着された集形材。
その一枚板の壁ですから 厚みが凄かったです。
トイレを兼ねた休憩所のようで
木肌の美しい温かみの感じられる空間でした~~
その建物を政治家達が視察に来られているのを
のちに ローカルニュースで見ましたが
この工法による建て方は 今 注目されているようでした。
全国的に収穫期を迎えている日本の山林の現況!
林業関係者の高齢化や後継者不足で、山林や中山間地域は荒廃化しています。
こうして手入れの出来ていない山林の放置が 災害の度に話題に上がりますが
山林は手間とお金のかかる間伐をしないと いい木は育ちません。
木材の価値が上がれば 間伐作業も進み 荒廃による災害も少なくなりますが
人口減で住宅需要が減り、木材の値も上がらないのが現状です。
今 住んでいる村を含め、近隣の真庭市は県でも有数の木材の産地。
間伐材を細かく砕いてチップにし、燃やして電気を起こすバイオマス発電とか
CLT工法での木材活用で地域活性化を計ろうと頑張っています。
この事業が早く軌道に乗り、もっと大々的に発展して行けるよう期待したいものです。
そうなれば、木の価値も上がり 間伐事業も活発になり
回りまわって いつの頃にか 我が家の懐も・・・
それまで待てるか?・・・
忍と書いて飲み込もう。。。
余談ですが 真庭のバイオマス発電には
かの有名な若手政治家の小泉新次郎さんも視察に来られたんですよ~
CLTという新たな集合材は
従来は使えなかった高層建築物にも使えるようになり
今 建築物の世界を変えようとしていま~~す。
CLT とは、調べてみると
ひき板を並べた後、繊維方向が直交するように積層接着した木質系材料のことで
その厚みのある大きな板で、建築の構造材の他に家具などにも使用されます。
1995年頃からオーストリアを中心として発展し、
現在ではヨーロッパ各国でも様々な建築物に利用され
近年になって各国で急速な伸びを見せているそうです。
CLTは構造体として建物を支えると共に、断熱性や遮炎性、遮熱性、
遮音性などの複合的な効果も期待でき、木の表面をそのまま見せて用いると、
木目や木の肌触りを感じる心地のいい空間ができます。
また、木材は持続可能な循環型資源であり、
森林資源を有効活用した省CO2型の建物を建てられるとのことでした。
この木材特有の断熱性と壁式構造の特性をいかして戸建て住宅の他、
マンションやアパート、高齢者福祉施設の居住部分、
ホテルの客室などに活用されているようです。
話がちょいと滑ったかな~?