終末医療・ターミナルケア
終末期医療と看護
末期がん患者などに対して 主に延命を目的とするものではなく、
身体的苦痛や精神的苦痛を軽減させて、人生の質、
クオリティ・オブ・ライフを向上することに主眼を置き、
医療的処置(緩和医療)に加え、精神的側面を重視した総合的な措置を行う。
ターミナルケアを専門に行う施設は
ホスピス とも呼ばれると
こうWikipedia に記されていますが
末期がん患者など、余命6カ月(終末期)と診断された患者に対する医療・看護・介護。
積極的な延命治療を中心とするのではなく、患者の人格や家族の意思を尊重し、
肉体的な痛みをやわらげ、死に対する恐怖を緩和しながら
残された人生の生活の質を高めることをめざし、
また、患者だけでなく家族へのサポートも重視していくと。
理想的な終末医療って、患者や家族が「選べる」ということだと思います。
在宅で過ごしたいという希望がありながら、
介護環境や疼痛コントロールへの不安など
その希望が叶えられないまま病院で亡くなる人が多いのが現状のようです。
家族のいる自宅で終末期を落ち着いて過ごさせたい!
それには十分な医療・看護・介護が受けられないと実現できません。
ビックリ苺
病院へ居ても治療もしないんだから、家で寝ていても同じことだと母の口癖。
痛みが出だすまでの間、何とか元気なうちにと
主治医に何度相談しても取り合ってはくれません。
病院から家まで車で30分と遠く、区域外なので訪問診療は出来ないと。
医師の方から延命治療はしないと誓約書にサインをしましたが、
そこに至るまでの母や家族の希望は聞き入れられず、
こちらの精神的苦痛は無視されたままで、ただ病院側の事情だけ。。。
「残された人生の生活の質を高めることをめざし・・・」等 かけらもありません。
どうすることも出来ず、手を拱いている間に母はどんどん衰弱して
肥大した甲状腺癌は気道を圧迫し、食道は押しつぶされてしまいそうです。
食べ物も満足に食べられず、投薬の錠剤もうまく飲み込めない状態。
だからと云って 栄養剤の点滴も、流動食もしなく、
このまま餓死の状態にもっていくのでしょうか。。。
この状況が飲み込めず、いちいちナースステーションまで聞きに行くのも度々のこと。
遠慮がちに聞いてもこちらの納得のいく回答は得られません。
家裏に出ると 必ず立ち寄って赤く熟した実を食べる父。
田舎病院の現状は何処も同じなのだろうか。
都会ではベッド数の関係で終末期の在宅医療看護が進んでいるようですが
人口の少ない地方のこの病院では入院患者に若い人は見られません。
ベッドに横になっているのは老いた老人ばかり。
上の階では療養病棟と称して、死を待つだけの動けない高齢者。
動くことも考える事も出来なくなっている人達ばかり。
まるで墓場と化しています。
こんな所で毎日働く看護師さんの士気は高まらないと思いますが。。。
人の命は尊いもの
このままでいいのかと 自問自答の日々。