昨日また 帰郷しました。
台風は避けてくれましたが、厚い雨雲に覆われて肌寒く
先程から小雨がパラパラと落ち出しました。
でも 悪天候の中をあじわい祭りとやらで、外は賑やかいです。
遅くなってしまいましたが、これから更新で~す。
前回のブログ 鳥取の賀露(かろ)港へ来たついでに、
いつもは道路側から眺めて通るだけの「仁風閣」へ寄って観ました。
今日こそはと、駐車場へ車を入れて館内を見学。
鳥取市は、元鳥取藩主池田家の居城であった久松山を扇の要として
発展した都市で、この城跡に建っている洋風建築が「仁風閣」。
この仁風閣は、中国地方屈指の明治建築として名高く
1973年には国の重要文化財に指定されています。
仁風閣の周辺は久松公園として整備され、春は桜
秋は紅葉の名所として各地から多くの人々が訪れるそうです。
突然 鳩達が飛んで来てビックリしましたが
お菓子を貰いに寄って来たようで
ここは市民の憩いの場になっているのですね。
「仁風閣」は、明治40年(1907)に建てられた
フレンチ・ルネッサンス様式を基調とした木造瓦葺二階建。
当時の皇太子(後の大正天皇)の山陰行啓時の宿泊施設として
建てられた、旧鳥取藩主池田仲博侯爵の別邸です。
「仁風閣」の館名は、この行啓に随行した
元帥海軍大将東郷平八郎が命したそうですよ。
まさに白亜の洋館
正面に見えるのは鳥取城跡
正面はセグメンタルぺディメント(櫛形破風)の棟飾りを主要モチーフとした造りで
建物の随所にはスクロール(巻軸模様)を配しています。
寄棟造りの瓦屋根には、ルネッサンス様式にみられるクラウン(王冠)型の棟飾りと
6つの煙突、円形の換気窓が変化を与えています。
館内には何処もクラシックな素敵なシャンデリア
全てタングステン電球だそうです。
その光は淡く、セードもすっきりと美しいです。
木製のカーテンボックスもステキ~
1階には鳥取藩と池田家に関する資料などが展示されています。
各部屋にはマントルピースが設置され
全てが違うデザインになっていました。
随員控室
室内の構造や装飾は素晴らしく、当時の技術の結集を見ることができます。
螺旋階段
階段には支柱が無く、硬いケヤキを彫った厚板で支えています。
高さ4mの曲線美はまさに芸術品です。
昔から洋画でよく目にした螺旋階段には憧れがありますね。
次に家を建てる時には是非にと 思うのですが。。。
事務室
カーテンボックスと同じくカーテンも各部屋違い
カーテンボックスには和洋折衷の技術が見られるようです。
マントルピースの材質も各部屋違うようです。
御座所
二階の広~いガラス張りのバルコニー
ガラス張りのバルコニーから眼下に見える庭園は、宝隆院庭園と云って
鳥取藩十二代藩主が若くして未亡人となった十一代藩主夫人を
慰めるために造った 池泉回遊式日本庭園だそうです。
謁見所
各室は「御座所」「謁見所」などと皇太子が宿舎として使われた
当時の名称で呼ばれています。
天井が高いと、より広く感じ 見ごたえがありますねぇ~
壁上の飾り枠だけでも30cmはありそうです。
御食堂
螺旋階段を上から見た所
白亜の洋館に和風の松が似合っていますね
ゴシック風の八角尖塔の階段室
雪景色の中の仁風閣もステキです
写真を撮っていると またジジちゃんのお邪魔虫
白亜の洋館仁風閣と周りの自然とのコントラストは
1枚の絵画のようです。
思っていたとおりの素晴らしい建物でした。
仁風閣・動画