ポジの諧調

人に写真をあげようと思って、以前現像したフィルムを何枚かプリントした。

初めてポジの写真を見たときはその美しさに目を奪われた。ベルビアを使うと、本物以上に鮮やかな色に仕上がるのが楽しかった。

今でもポジの鮮やかな色は大好きなのだが、なぜか最近はプロビアを使うことが多くなった。

改めてポジの写真を見ると、その諧調幅の狭いことが目に入る。ちょっと暗いところはすぐに真っ黒になってしまう。明るい方はまだいいのだけれど、暗いほうは全然だ。モノクロ写真をやるまではそんなこと全く気にならなかったのに。

モノクロ写真はカラー写真から色をとったものではまったくない。全くの別物だ。

いまさら何をという話なのは分かっている。でも、今日そのことを再発見した。

そう思ってみると、ポジフィルムの露出は本当に微妙なんだろうなあと、また当たり前のことを考えたりもしている。

仙台へいく

今日は仕事で仙台に行った。新幹線で1時間半ほど。あっという間についてしまった。

訪問先は東北大学だったのだが、せっかく出かけたので写真でも撮ろうかと、ハッセルを担いでいった。

東京は下り坂の天気だったが、仙台はピーカンの晴れ。ちょっと東京より温度は低いものの、心地よい風が吹いていた。

しかし、なんだか仙台の町というのは古さを感じさせるものがあまりない。大学の構内には古い建物もいくつかあるが、町にはさっぱりだ。駅のそばしか歩かなかったからかもしれないが、なんだか無機質な感じがした。おまけに、春の訪れはまだ先と見えて桜どころか緑もすくない。

結局1枚もとらずに帰ってきてしまった。まあ、仙台におこってもしかたがない。そういうこともあるってこと。

東京に帰ってきたら雨雨雨。あしたは晴れるといいなあ。