少年カメラ・クラブ

子供心を失わない大人であり続けたいと思います。

露出を考える

2005-04-24 22:11:40 | 写真
今日は子供のサッカーの試合を見にいった。良く晴れ上がって運動日和の一日だった。
モノクロフィルムを1本詰めたハッセルを肩からさげて現場に出向いた。

さて、今日の課題は露出である。ISO200にセットされた露出計は反射光モードで、校庭の白い地面を指すと17EVくらいをさした。次に置いてあった黒いショルダーバックの暗い部分を調べると12EVくらい。フムフム。差が5段くらいあるということだ。子供の服の少し影になった部分あたりを調べると14.5EVくらい。大体このあたりがシャドーのディテールの描写をしたいところだろう。ということで14.5EVに露出をあわせて撮影した。結構動きがあるのでできるだけシャッタースピートをあげて撮った。絞りは5.6くらいか。

その後家に帰ってから、18%グレイカードがあったことに気がついた。あれを使ってやれば簡単に露出が決められるはずだ。
ところが、案外これも難しいことが判明した。18%グレイカードも、光の当たり方で2段くらいの明るさの変動があるのである。直射日光が当たる状態と影になったときでは2EVくらいは平気で明るさが変化する。何でもかんでもこのカードに向けて露出を決めればドンピシャリというわけには行かない。結局撮影対象に光は当たっているのだけれど、カードは直射日光が当たらない状況で測光した。写したのは子供のチャリンこのギヤ。どうもああいう機械モノを撮ってしまう。(後から見ると大体がっかりするんだけどね。)

結果は、サッカーの条件は、やや露出オーバー気味だった。焼付けの条件もちょっと露光時間がながくなった。グレイカードを使った方はとてもいい感じのネガになった。まだ、完璧とはいかないものの露出についてのイメージもちょっとずつ判ってきた気がする。

プリントは、はがきサイズのレンブラントに焼いた。写っていた子供やコーチのお父さんに差し上げることにしよう。

写真と天体観測の共通項

2005-04-24 09:46:12 | 天体観測
僕は写真撮影と天体観測という趣味を持っている。どちらもレンズを使うという意味では似ているが、それ以外はどうということを考えたことがなかった。

が、ふともう一つ両者には大きな共通項があることに気がついた。それは対象の明るさについてである。写真を撮るときの大きなファクターに露出がある。オートのカメラでも対象の色合いによってプラス補正とかマイナス補正をする。このときの一段の露出の違いは、光の強さ2倍に相当する。
要するに、写す対象の明るさを2のべきの目盛りで評価するのだ。ゾーンシステムというのは、この考えかたをシステマティックにしたものだといえるだろう。

それが天体観測の何と関係するか。それは星の明るさの等級だ。星の等級というのは1等星と6等星で100倍明るさが違う。そして各等級の明るさの比が2.5倍になっている。2.5と2という違いはあるものの、星の明るさの表現は写真の露出の話と全く同じなのだ。

星の明るさ。今までは、惑星や星雲を見るだけだったので、あまり等級ということに気を配ったことがなかった。でも、隣り合う星の明るさの違いや変光星の明るさの変化などにもっと気をつけてみると、天体観測の楽しみの幅が広がりそうな気がする。天体観測判ゾーンシステムなんてかんがえてみようかな。