こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

夫は完全な主婦感覚?

2015年07月16日 19時59分37秒 | 文芸
夫は完全な主婦感覚

 わが家では夫婦そろって喫茶店を切り盛りしているため、家事もしごく当然な形でどちらか元気な方がやるスタイルになりました。
 今回は私が妊娠7か月。毎日の家事は全面的に夫の肩にのしかかっています。
 家事が毎日となると、できる限り合理的に仕事の流れを作れるようになります。
 選択をしながら、同時に食事を用意したり、風呂に水を入れながらアイロンがけ……等。そこらの主婦と対抗できるまでの自信をつけた夫です。
 食事つくりも慣れて来ると、栄養のバランスや彩りを頭に「みんなに美味いと!と言わせてやるぞ」と、凝るのです。
 食卓を囲み、わたしや子どもの楽しげな食事風景をニヤニヤしながら見ている夫は、完全な主婦(?)感覚に陥っています。
(讀賣・1988・9・30掲載)
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性教育の低年齢化について

2015年07月16日 14時38分09秒 | Weblog
性教育の低年齢化について

 エイズは無防備な性交渉で感染し、命にかかわってくる。
 そんなこんな状況に、性教育にに、より真剣に取り組む時代になった頃は明白だ。
 といっても安易な手法で性教育が行われれば、逆子になる。
 豊富な知識を持ち、それを生かし切れる指導者が多数確保できてこそ、子どもと親、先生もさんかして学び合うことができれば、理想的だ。
 まずは指導者の育成に全力を注ぐことだ。
(讀賣・1994・3・29掲載)
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やさしさのシンボルに

2015年07月16日 12時58分14秒 | 文芸
優しさのシンボルに

 シルバーシートの是非を論じなければならない世の中だということが残念でなりません。
 弱者に手を差し伸べるのは、にんげんとして当然の姿であるべきが、昨今は全く逆です。自らが利すれば良しとする悪い風潮がはびこり過ぎています。 シルバーシートにしても、ここは身障者・老人用優先席だから、譲りゃあいいんだろうと言う短絡的な考え方が問題なのです。
 優先席があろうとなかろうと、社会的弱者に対する思いやりが、必要なのは言うまでもありません。
 型通りにシルバーシートを単なる指定席と考えて、老人や身障者の方を押し込むと言う現状のどこに、人間的な温かい思いやりの心が見られるのでしょう。
 その席は弱者に対する思いやりの象徴だったはずだと思います。それが心を伴わない、単なるモノのやり取りと同じになってしまった今、存在価値に疑問を感じ始めました。
 シルバーシートがあることによって、新たな差別意識が生まれることを懸念するのです。満員に近い車内でポッカリと、そこだけが空いているのをよく見かけます。あれでは逆効果を助長するだけです。
 いま再検討される時期にあると思います・もっと人間が本来持っている優しさの本領を発揮しやすい、やり方への転嫁を図るべきでしょう。
 そうしなければ、シルバーシートの先行きは心細い限りです。無用の長物化では泣くに泣けません。
(讀賣・1989・1・21掲載)
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え~!そんな…

2015年07月16日 11時15分40秒 | 文芸
わがこととして考え始める

 がん告知の特集、じっくりと読ませて頂きました。身近でそんな話がないせいもあり、なかなか実感がわかなかったのが事実です。
 ところが、特集を読んだあと、わたしを襲ったショックな体験によって、がん告知の扱いがいかに深刻なものかを思い知らされたのです。
 慎三に以上の疑いがあると診断されたのは、健康診断を受けに行ったとき、それまで病気らしい病気をしたことのないわたしには大ショックです。目の前が真っ暗になる思いがしました。
 むろん夫をはじめ義父母もわたしの報告を受けて表情を暗くします。そんなこんなで、絶望的な気持ちがわたしを支配してしまいました。精密検査で異常のないのが確かめられるまでの苦悩は、どんなにつらいものだったか。
 がんでなくてもこんなショックを受けるのです。これが、がんで余命いくばくもないと告知されたとすれば、一体わたしはどうなってしまうのか、想像するだけでも怖い事です。
 告知は、より慎重であってほしい。ひとり一人の人格を見極めたうえで、告知の是非を判断されるべきでしょう。ひょんな病気騒動で、がん告知の是非を自分のものとして切実に考え始めたわたしです。
(神戸・1989・9・13掲載)

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ボクのオムカエ

2015年07月16日 03時44分31秒 | Weblog
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もったいない!

2015年07月16日 02時23分02秒 | 文芸
多量の返本の山を見て

 フラーッと入った本屋さん。仕事を始めて以来、久しぶりの立ち読み気分が楽しい。
 雑誌の陳列棚はますます種類が増えてバラエティーに富んでいる。順番に手に取ってパラパラとめくってみたが、どうも変だ。雑誌の表紙が違うのに、内容が似たり寄ったりのばかりではないか。
 特に婦人誌は、ひどい。表紙だけ替えているのではないかと思うぐらい。週刊誌もすごい数だ。中でも漫画誌がズラーッと並んでいるのにびっくりした。
 一冊取って開く。もう一冊……、なんと同じ漫画家の作品がどれにも顔を出している。
 本屋のアルバイトらしき店員さんが、古い号を次々と引き抜いて無造作に床へ積み上げている。その量の多さはどうだろうか。みんな返本されるのだろうが、その後の運命はと考えると、ゾーッとしてきた。
 現在、世界中で問題となっている自然環境破壊。中でも熱帯雨林伐採による被害は、もはや取り返しのつかないところまできているらしい。その多くが日本で消費されているらしいとか。
 無造作に積み上げられた返本の山を見ながら、わたしたち自身の日常生活がその問題に深くかかわっているのを思い知った。
 他人事でなく、わたしたち一人ひとりが、もっと真剣に見つめなければ。
(神戸・1989・10・30掲載) 


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年の瀬のおせち論議

2015年07月16日 01時15分46秒 | 文芸
年の瀬のおせち論議いつも同じ結論に

 今年も、あと少しで終わりだ。正月が近づいてくると、わたしと妻の間にカンカンガクガクの論議が始まるのが、ここ数年、恒例になっている。テーマは一貫して“おせち料理”である。
「今年はやっぱり作らなきゃいけないの?」
「当たり前だろ。正月にはつきものなんだから」
「じゃ、今年はあなたが作ってよ」
「「バカ言うな。おせちの用意は主婦の義務だ」
「あら。それじゃ亭主の義務ってなんなの?」
 こんな調子で始まって、二段重ねだ、三段重ねだとか。中身は中華風がいい、いや日本伝統の味を大事にしなきゃ……とかで、論争は延々と続く。
 それも始まるのが大晦日とかその前日だから、時間は瞬く間にたっていく。
 結局、紅白歌合戦が始まって九千となる。そして歌合戦が終わり、ゆく年くる年を見ながら、コタツの中ですっかりいい気分に出来上がっている。
「もうおせち作る時間ないわよ。どうする?」
「仕方ないなあ。実家へ行くか、外食で済ますか……」
 こうして新しい年を迎える。そう、今年もまた……。
(神戸・1990・12・28掲載)
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人間らしさにじむ運転を

2015年07月16日 00時04分18秒 | 文芸
人間らしさが滲む運転を

 狭い通学路を歩いていると、いきなり車が体すれすれに走り去った。スピードを緩める気配など全くないから危ない限りだ。
 その車が少し先で対向車とすれ違った。ぐぐっとスピードを落とし、ゆっくり慎重に相手の車を思いやる『思いやり走行』をしているではないか。
 その対向車はすれ違った後、またスピードを上げて、通行人など目にも入らぬのか、そのままわたしのそばをすれすれに走り抜けた。
30キロ制限の道のはずだが、5,60キロは出ているようだった。
 どうやら世の中、車と人間は主客転倒してしまったようだ。人間より車を大事に思いやる、いまいましい光景がやたら目につく昨今だ。
 人間は運転席に座ると、機械の一部に化すのだろうか。それも不完全で始末に悪い。
それが人間より車本位の行動を生み出している。考えてみれば実に怖い限りだ。
 他人事ではない。わたしも車を運転するとき、歩行者や自転車への思いやりより、路上駐車中や走行する車をより意識しがちだからだ。
 よく人間教育などと言われるが、車の運転こそ、テクニックや機械の構造、表向きの法規習得よりも、何物にも代えがたい人間らしさを重視の教育を優先させるべきだ。
(神戸・1994・5・20掲載)

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