役人に頼らず答えられるか?
政府委員の答弁廃止には賛成ですが、現状から判断すると、閣僚の皆さんは各省庁の役人を頼りにせずに答弁ができるかどうか疑問だ。
あやふや過ぎる知識や即席の理論で答弁がなされるようでは、国会審議も遅々として進まず、混乱を引き起こしかねない。
結局は、閣僚のみなさんが自分の管轄する省庁が何たるかを把握するため、情熱を持って勉強をしてもらうしかない。
また、官僚出身の議員が自分の属していた省庁の大臣に就任すれば、政府委員制度など無意味となる。しかし、これだと完了寄りの政治は避けられず、これまで以上に民意不在となるかも知れない。
ただ、細川内閣が相当な覚悟で政府委員制度の廃止を考えるのであれば、わたしたち国民も少しの混乱は黙って見守る必要がある。
国会審議は国民から選ばれた人たちが主役となって論議が繰り広げられるのが当然なのだから、議員も国民もお互い前向きに“努力”をすべきだ。
(讀賣・1993・9・11掲載)
政府委員の答弁廃止には賛成ですが、現状から判断すると、閣僚の皆さんは各省庁の役人を頼りにせずに答弁ができるかどうか疑問だ。
あやふや過ぎる知識や即席の理論で答弁がなされるようでは、国会審議も遅々として進まず、混乱を引き起こしかねない。
結局は、閣僚のみなさんが自分の管轄する省庁が何たるかを把握するため、情熱を持って勉強をしてもらうしかない。
また、官僚出身の議員が自分の属していた省庁の大臣に就任すれば、政府委員制度など無意味となる。しかし、これだと完了寄りの政治は避けられず、これまで以上に民意不在となるかも知れない。
ただ、細川内閣が相当な覚悟で政府委員制度の廃止を考えるのであれば、わたしたち国民も少しの混乱は黙って見守る必要がある。
国会審議は国民から選ばれた人たちが主役となって論議が繰り広げられるのが当然なのだから、議員も国民もお互い前向きに“努力”をすべきだ。
(讀賣・1993・9・11掲載)