こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

できっこないよー!

2015年07月29日 20時09分40秒 | 文芸
団検診でメタボ予備軍宣告。市の健康課(?)が主催するダイエット(?)教室に参加。若い保健師さんの市道で、「無理しないで、1年間で1キロ減らすのを目標にしましょうか?」「まあ、それくらいなら」と気楽に答えてしまったのだが、結果は2キロ増!お腹はポッチャリと出張った。体重計にのると72キロ!ウソだー!あれ以来、ハカリに乗るのが怖い。甘いものは意識して減らそうとしているが、気持ちとは裏腹に、目の前に甘いものが…もうダメ、手が伸びてしまう。ご飯もt「小さいお茶わんに軽く一杯にしましょうね」

「はい、がんばります」カッコよく返事をしたものの、実行したのは本当の3日坊主。今ではモリモリ山モリ!もう長生きはできそうにないんだよなあ。神様、生活を改めずに体重だけ6キロ減らしてください。神頼みも、自分の覚悟は……?

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どうする?

2015年07月29日 19時40分48秒 | 文芸
頭の中にレシピ

 野菜を育てていると、収穫するまでの期待感は何にも代え難い。
 だが、いざ収穫時期を迎えると慌てる。同じ野菜が目の前で、山積みになることも再三ある。
 スーパーで買って来るのは、大抵家族が食事で消費するだけの量だが、自家栽培だと、
「どう料理するか?」と考えあぐねてしまう。
 ただ自分で育てたものなので、愛着があり、捨てるのはもったいない。かといって人にわけるにも限りがあるから、残りは自宅で消費するしかない。
 この前も、かなりの量の大根が取れたので、おでんやサラダ、ふろふきなどに使った。
「同じもんばっかりやん」
 と言われないように、料理本を見たり、インターネットを利用したりして工夫している。
 今やレシピが頭の中にあふれんばかりだ。
(讀賣・2013・11・10掲載)

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スゴ腕

2015年07月29日 18時03分52秒 | 文芸
「べん・ケーシー」に始まり、「ブラック・ジャック」「ドクター・ハウス」など、多くのスーパードクターを漫画やテレビドラマで知った。
 感動すると同時に、彼らの奇跡的な医療技術に魅入られた。自分が大病を患った時は、ぜひ彼らに登場願いたい。だが、現実はそんな奇跡は起こらない。
 私の主治医は片田舎の老医師。祖父から3代に渡ってお世話になっている。御年80歳。引退してもおかしくない高齢だが、まdまだ元気だ。
 腹痛や発熱など、彼の前に座れば、
「大丈夫や!」
 のひと言で吹っ飛んでしまう。内視鏡の操作もすごく手慣れたもので、苦痛はほとんど感じない。
 考えてみれば凄腕(すごうで)の医者である。
 子どもたちも小さい頃から老医師に診て貰い、無事に成長して今では立派な社会人だ。
 身近過ぎて分からなかったが、あの口の悪い平凡な老医師こそ、わが名医といえるのかも。
(サンデー毎日・2019・11月掲載)
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怠けもん

2015年07月29日 12時32分18秒 | 文芸
仕事したらあかん!

 高校卒業後、就職して町に出ていたが、20数年前、故郷にUターンした。
 地域はずいぶん様変わりしていたが、慣習や行事はほとんどそのまま。
 そして、久しぶりの田舎暮らしに慣れないうちに、地域の役員をすることになった。
 地区を代表する隣保長で、人気は2年。男性が年齢順に務めるしきたりだ。
 仕事は葬儀や草刈り用水路の点検などの差配。
 作業の段取りを記した書類を持って走り回る。気負うわたしに先輩が助言をくれた。
「中途半端に仕事をしたらあかんで。隣保長は怠け者でええんや。人に仕事さすのがリーダーシップちゅうもんやろ」
 だから、
「ここ遅れてるんや。応援に回ってえーな」
 と指図するだけで、仕事はしない。身体は楽だが、精神的にはきつかった。
 自分で働く方が性に合っているわたしには、リーダーの資質がないと思い知らされた。
(産経・2-12・9・25掲載)

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ウソー!

2015年07月29日 07時30分54秒 | 文芸
飛行機嫌い筋金入り

「飛行機」と聞くだけで背筋が寒くなる。64歳になったが、これまで飛行機に搭乗したことは一度もない。
 親に似て高校生の次女も飛行機嫌いだが、修学旅行の行き先はドイツ。
「飛行機に乗りたくない」
 なんて言っていられない。
 心配した妻と長女が北海道旅行を計画した。北の大自然を満喫するよりも、飛行機に慣れるのが目的だ。
 娘は、
「絶対に行かない!飛行機は怖い!」
 と断固拒否の様相だったが、妻とお姉ちゃんが、
「目をつぶっていたら大丈夫だよ」
 と強引に説得、侍女はしぶしぶ応じた。
 蚊帳の外にいたわたしは結局、家族旅行のメンバーから除外されてしまった。
 それもこれも飛行機嫌いを翻意できないので仕方がないが……。
 留守番していた私のもとへ侍女からメールが届いた。
「飛行機は快適でした。今度はお父さんも一緒にね」
 と侍女。
 娘からのお誘いは嬉しいが、飛行機に乗るくらいだったら、人間をやめた方がましだと、本気で思う。
(讀賣・2013・11・22掲載)

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ウルウル…ウル~!

2015年07月29日 02時40分22秒 | 文芸
音楽

「キミ、音楽学校やね」
中学の時、音楽の先生に歌唱力を滅法ほめられたことがある。それから50年経ったいま、音楽と無縁に近い暮らしだ。
そんなわたしに、唯一音楽の楽しみを与えてくれているのが、高校生の末娘だ。
6歳から倣い続けているバイオリンを生かすために県立高校の音楽科に進学した。
彼女が日々練習する旋律をひと部屋隔てたところで楽しんでいる。
近くで聴きたいが、嫌がられるから仕方ない。泣く子には勝てないのが親である。それでも娘の演奏はわたしを癒してくれる。
先日、高校のオーケストラ定期演奏会に出向いた。県立芸文センターと言う大会場だけに、舞台が遠すぎて娘の場所が見つけられない。
演奏が始まる。演奏者が奏でるメロディーは、娘の練習でいつも耳にしていたもの。
顔や姿が認められなくても、演奏者としての娘がそこにいる。激しく、そして他差しく…心を打つ演奏が続いた。
音楽の無い生活はつまらない。
そんな分かりきったことを改めて教えてくれたオーケストラにおける娘の演奏。
いつか、多くの人たちに感動を伝えられる演奏者になってほしいなあ。
(神戸・2013・9・28掲載)
 

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カカア天下?

2015年07月29日 01時28分04秒 | 文芸
掛けない理由

 新しい家に住んで15年。
 わが家には入居以来、家の看板=(表札)が掛かっていない。単に邪魔くさかったからだし、必要だと思う機会がなかったせいでもある。
 それなのに誰もが邪推するようだ。
「カカア天下じゃ、旦那の名前で出せないよな」
「ごっついお金借りてるんやね」
「何かしでかして隠れてはるん?」
 それ以上の噂が飛び交っているかと思うと、ちょっぴり不安に。
「うちも思い切って表札掛けてみようか」
 と妻が言い出したのをきっかけにホームセンターへ。
 ところが見本の値段を見て、
「まだええやんか。配達の人かて、もう慣れてはるやろしなあ」
 と妻。
 どうやらわが家には“看板”など金輪際無用らしい。
(読売ライフ・9月号掲載)
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はあ~っ…?

2015年07月29日 00時06分49秒 | 文芸
集めてます

 白黒テレビの「月光仮面」の痛快さに魅せられてから、ドラマの大ファンに。
 しかし成人し、就職してからは仕事に忙しく追いまくられて、リアルタイムで観るのは不可能になった。見たいドラマが見られず、イライラの毎日……。
 15年前、遂に念願の録画機を購入した。以来DVDに保存し、その数は1000枚以上に。
 定年を迎え、やっとゆっくり視聴できるようになった。とはいえ、最近のドラマも録画しているので、DVDの枚数は増えるばかり。
 どう見ても、その総てに目を通すのは難しそう…いやいや不可能だろう!
 さらに言えば、近年のテレビドラマはどうにもつまらない。理屈っぽい内容に、金太郎あめみたいに、同じ顔ばかりが、品を替え手を替え、凝りもせず出してくる。
 そんな科、偶然に見た韓流ドラマが実に面白かった。単純明快なストーリー、俳優も個性的な魅力を惜しげもなく出していて、「月光仮面」で味わった痛快さがそこにはあった。
「朱蒙(チュモン)」「チャングム」「ビッグ」……。
 いつしか韓流ドラマをダビングしたDVDは100枚を優に超えていた。
 ああ、どうしょう?これ……!
(サンデー毎日・2013・4・21掲載)

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