自然保護を求める子どもの声
北播版に「ちびっこ議員、自然保護訴え」の記事があったので思わず目を留めた。わがふるさとの“加西っ子”というのも興味をひかれた理由賀茂知れない。
現在、わたしの実家はゴルフ場進出問題に揺れている地区の当事者。もちろん自然破壊につながる開発と、農薬汚染などの問題を前に、反対をしているが、膨大な金を生むゴルフ場建設に躍起となっている大きな力の前に、果たしてどうなるものやら。外野席ながら不安は尽きない。
そんな矢先に、この記事。子どもたちは、
「ゴルフ場が3か所ある上に、新しく2か所できるというが、本当に必要なのか。自然破壊にならないか」
いとも見事な指摘を市当局にしている。ほかにも自然環境を心配する質問が相次いだらしいが、こんな心配をさせる大人の責任は一体どうなっているのだろうか。
将来の展望は一切関係なく、開発によって生じる利益のみに奔走する大人の姿は、やはり子どもたちに不安要素を与えている。
いま一度、足元を見直し、半生しなければなるまい。
自然というものは、一度開発の手をつけてしまうともう手遅れなのである。
子どもたちの素朴な疑問を無駄にしないための、大人の行動が今こそ望まれる時だろう。
(神戸・1989・8・9掲載)
北播版に「ちびっこ議員、自然保護訴え」の記事があったので思わず目を留めた。わがふるさとの“加西っ子”というのも興味をひかれた理由賀茂知れない。
現在、わたしの実家はゴルフ場進出問題に揺れている地区の当事者。もちろん自然破壊につながる開発と、農薬汚染などの問題を前に、反対をしているが、膨大な金を生むゴルフ場建設に躍起となっている大きな力の前に、果たしてどうなるものやら。外野席ながら不安は尽きない。
そんな矢先に、この記事。子どもたちは、
「ゴルフ場が3か所ある上に、新しく2か所できるというが、本当に必要なのか。自然破壊にならないか」
いとも見事な指摘を市当局にしている。ほかにも自然環境を心配する質問が相次いだらしいが、こんな心配をさせる大人の責任は一体どうなっているのだろうか。
将来の展望は一切関係なく、開発によって生じる利益のみに奔走する大人の姿は、やはり子どもたちに不安要素を与えている。
いま一度、足元を見直し、半生しなければなるまい。
自然というものは、一度開発の手をつけてしまうともう手遅れなのである。
子どもたちの素朴な疑問を無駄にしないための、大人の行動が今こそ望まれる時だろう。
(神戸・1989・8・9掲載)