こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

詩・さてと

2015年04月27日 14時42分20秒 | 文芸
さて

う~ん

朝の目覚め
悪くない

きょうは休日
さて
どうしようかな?

なにも
思いつかない
つまらない

同じ人生なのに
無為に
流されている

でも
何かを
やってみよう

前に向けた
思いは
まだ残る
それを信じてみよう

さあ
起きるぞ

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父のそぞろ夢

2015年04月27日 10時09分03秒 | 文芸
父のそぞろ夢

 息子は中京圏で働き始めて3年。めったに帰郷しなくなった。仕事が忙しくて時間が取れないらしい。親としても無理は言えない。
「息子が家を出て、もう帰らんと言うんや。そらこんな田舎じゃ暮らせんわなあ。そやけど、あいつのふるさとやで、ここはのう」」
 知人がそうこぼすのを他人事のように聞いて同情した。それがわが身に降りかかった。
 ただ息子が仕事に頑張る姿は誇らしく思う。いくら寂しかろうが、そう思えば我慢出来る。私も若い頃は外で働き家に戻らなかった。あの頃の両親の思いなど気にもかけずに。それが子どもの成長であったのかも知れない。
 結局、年を経てここ故郷に戻った私。よく考えれば他に戻るべき場所はなかった。父や母が迎えてくれる故郷だけしかなかった。
 わが息子も最後に戻るべき場所は、ここしかない。だから父親は家を守る。彼が帰ろうと思い至った時、その場所があると言おう。私も妻もその日のために元気でいなければ。
 
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絵手紙

2015年04月27日 01時06分09秒 | Weblog
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モノづくりイズム

2015年04月27日 00時03分56秒 | 文芸
モノづくりイズム 

高校の時から30代半ばまで演劇をやっていた。プロは憧れだけに終わり、全く及ばなかったけれど、情熱だけは決して負けていなかった。
まず脚本づくろからスタート。稽古と並行して、舞台装置や小道具・衣装などの製作に照明や音響効果のプランニングや編集など、公演までやることは目まぐるしく続いた。
お金がない分、知恵を働かせる。それまでまるっきりやったことのない大工さんの真似事や、裁縫に、色塗り、テープのダビングと、怖いもの知らずの素人細工に徹した。時間が限られているから、公演が近づくと寝る間も惜しんだ。とにかく間に合わせるのが一番の眼目だった。合宿での稽古や舞台の打ち上げなどは、食事はみんなで試行錯誤しながら作って食べた。
いま思えば、あの時の経験が、何でもお金で間に合わせるより手作り優先の暮らしにつながっている。子どもの服は手作り、食事やおやつも同様だ。ちょっとした棚やお風呂の蓋なども、なんと手作り。自分の思い通りのものが安価に出来るのだから堪えられない。
ただ最近は仕事が忙しくて、暮らしに必要なモノ作りは夫に委ねている。わたし以上に、長年演劇に打ち込んで来た夫は、いたって万能。工業高校出身とあってモノづくりは徹底している。夫の「なんでも手作りイズム」は、結果的にわたしをトリコにしてしまった。
(2012年10月15日)
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詩・これもまた

2015年04月26日 18時05分37秒 | 文芸
これもまた

これもまた
欠かせない
大切ないち日

田植えの
季節を
迎えようと
皆が集う

草を刈り
溝を浚える

日和に
暑さが混じる
汗が光り
息を荒げる

これもまた
生みの苦しみ

男たちの
ざわめきと笑い
いち日は終わる

その
逞しさが
これもまた
眩しい
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女子会の正体

2015年04月26日 11時17分26秒 | 文芸
 三か月に一回の女子会。別名ママ会。いま高校生の末娘の幼稚園から高校にかけて同じクラスの母親仲間の慰労会および情報共有会。
 女子会はメンバーの自宅からスタート。ひととおりお茶を愉しみながらダベッたところで、話題に上がったレストランや飲食店に移動。噂の食事を堪能。最後は喫茶店でペチャクチャ。
 なんと8時間勤務ならぬ談笑。呑んだり食ったり忙しいが口は止まらない。女5人寄れば姦しいを実証するおしゃべりはまる一日絶好調!
「同級生のMくん、受験に失敗してフリーターだって…」
「ウソー!頭いい子なのに」
「S美ちゃん、工業高校よ」
「ホンマ!暮らしで一番なのに、どうして?」
「将来は工学博士よ…」
「隣村のYさんとこ、離婚だって。娘さんかわいそうよ…」
「わたしらも気をつけなくちゃあね」
 実に無責任極まる放言風景。話題は無限。子どもの同級生の近況や噂話。ご近所や先生方の動向や事件。時には高尚な政治のはなしまで。尽きることはない、多岐サイサイのネタ。
 尽きるのは時間だけ。ゆうしょくのよういやなにかで、もはや時間切れとなる。ところが来るまで送り届けてもらった自宅の玄関前で、またまた立ち話を延々と数時間。
「ただいま」
 玄関を開けたら、無口な夫が音なしの非難を隠さないし背で迎える。息子と娘が、「腹減ったーっ!」訴えてくる。
 でも止められない、女の本音をぶつけて日頃のストレスを晴らせる至上の時を……!
(2012年10月2日・毎日)
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絵手紙

2015年04月26日 04時40分56秒 | Weblog
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先生の元気を・その2(完結)

2015年04月26日 02時36分59秒 | 文芸
先生以外のメンバーと初めて顔が合ったのは、三度目の稽古日だった。三人のメンバーを紹介された。
 公演が決まった。小山内薫の戯曲『息子』と真船豊作品『寒鴨』の二作品だった。未来社の薄っぺらな戯曲本が用意されていた。
「とっつぁん、まだ生きてるかい?」
『息子』の登場人物のひとり、捕り手の台詞を読まされた。相手役の息子は、初お目見えの郵便局員。彼は劇団のスターと言う。今で言うイケメンのひとりだった。
「うん、いいね。この配役でやりましょう」
 ひととおり読み終わると、先生はあっさりと即決した。
「先生…ボク、初めてだし、出来る自信…ありません…」
 戸惑い、恐る恐る小声で訴えた。
「大丈夫。齋藤くんは芝居をやりたいんやろ?それは芝居が好きってことや。そやろ?」」
「はい。それはそうやけど…」
「なら、それで充分や。やる気がなかったらどないもならんけど、君ぐらい生真面目で、やる気があれば、そら誰にも負けへん」
 それでも躊躇する私を、先生は遮った。
「好きなもんは、それを手にするために何とかしようと頑張る。芝居かて同じや。好きやったら、それを舞台にのせるために努力を惜しまんやろが」
「はい…」
「ボクが指導するから、それに懸命になってくれたら充分や。ここで芝居作るんは芝居が好きや言うんが資格や。他にはあらへん」
 先生の言葉は妙に納得できた。
 芝居作りは始まった。日を追うごとに顔ぶれがどんどん増える。美容師や、会社員、職人……年齢もバラバラの顔ぶれだった。本当に芝居をやるのかと疑問なメンバーもいたが、先生の言葉で思い込みは一蹴された。
「みんな好きなんや、お芝居作りが。ここにいる仲間みんなが好きなんや。そんなみんなが力を合わせる。そらもう怖いものはあらへん。ええお芝居が出来るよ。さあ、本番の日に向けて思い切りみんなで楽しもうやないか」 
「はい!」
 みんなの顔がパッと輝いた。
 芝居作りは順調だった。なんと初めて取り組む私なのに、先生は『息子』の捕り手役の他に、『寒鴨』の猟師役を割り振った。
「二つの役なんて無理です。頭悪いからセリフ覚えられるかどうか…自信が……」
「大丈夫や。君は若いから、すぐ頭に入るよ」
 先生の邪気のない笑顔に、それ以上何も言えなかった。それどころか、なぜかやれるという気にさえなった。
 よーく考えれば、十数人もいて、配役を初体験の新米メンバーにダブルキャストだなんて、おかしな話だった。後で知ったことだが、表舞台にあがるよりも、裏方でいいからアマ劇団の活動に参加したいと望むメンバーが殆どだった。曲がりなりにも役者脂肪の私は、先生には貴重な存在だったのだろう。  
遂に迎えた舞台公演。先生はみんなの顔を見回して、やっぱり底抜けの笑顔で鼓舞した。
「さあ、みんな思い切り楽しもう」
 舞台はハチャメチャに終わった。『寒鴨』では台詞に詰まると、私は大袈裟な身振り手振りで誤魔化そうと懸命に動き回った。それでも観客に白けた雰囲気は生まれなかった。
「よかったよかった。齋藤君、どないや初舞台は?芝居ってええもんやろ。みんなもあない喜んでくれてるんやから」
 先生は実に嬉しそうだった。楽屋見舞いに差し入れられた栗饅頭を頬張り、私にもすすめながら、ひとりごちた。
「やる側も見る側も、あない目を輝かしているのん素晴らしいやろ。だから、僕は芝居が好きや。止められへんねん」
 何の惑いもない先生の言葉だった。私はハッと気付いた。
(これが先生の芝居なんや。舞台は楽しいないとあかんねん…楽しないと!)
 打ち上げで先生は底抜けに明るかった。誰彼となく、「君のおかげで舞台は成功したんや。ありがとう、ありがとう!」と連呼した。その姿は不思議に輝いて見えた。
 先生との芝居作りは八年に渡った。初舞台であれほどボロボロの醜態を見せた私は、いつしか劇団のメインキャストをつとめるまでになった。他グループに客演もこなした。
 先生の芝居はただ楽しいだけではなかった。社会問題をえぐる重厚な脚本を次々と書き上げ舞台に上げた。褒めるだけの演出にしか見えなかったが、先生の意図にこたえれるスタッフキャストは確かに育った。先生の芝居作りは、仲間への信頼感熟成が根底にあってのものだと、ようやく気付いた。
「芝居は、舞台は仲間さえおったら出来るんや。みんなが勝手に作ってくれよる。そないなったらもう出来ひんことはのうなるやろ」
 先生の飄々とした姿芝居に取り組むは、誰をも惹きつける何かがある。やはり先生は只者ではなかった。
「齋藤君、どこに行っても芝居はできるさかいな。君は芝居がホンマに大好きや。だからいつも懸命になれる。それが最大の武器や。それで上手くなれる。そんな君やから、ぜひ続けてほしい、お芝居を。君の存在が、新しい君をどんどん育てる。ボクの好きな芝居の担い手をね」
 転職で姫路に移るとき、先生は私にそれとなく使命を与えた。笑顔で、好物の甘いものを頬張りながら…。私もご相伴に預かった。
「先生。デザートに美味しいものを注文しましょうか?」
「うん。それはいいなあ。サラダけじゃ物足りん。少しくらいならいいよな。じゃあ僕はお汁粉がいい」
 先生は相好を崩した。甘いものに目がないのは年齢に変わりなく、やっぱり健在だった。
 お汁粉をとても美味そうに味わう先生の好々爺ぶりに、思わず幸せを感じた。
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詩・ちいさな波紋

2015年04月25日 17時48分21秒 | 文芸
ちいさな波紋

ポイッと投げる
ポチャン!
ちいさな波紋が……
そして
しずかに消える

なんの
跡形もなく
水麺(みずも)は鎮まる

その繰り返し

おおきな波紋は……
一度も
産まれなかった
決められたように

それが
わたしの人生
わたしの幸福
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小野ハートフルウォーキング報告

2015年04月25日 15時32分21秒 | ウォーキング
今日は小野ハートフルウォーキングに参加。『やなせ苑八重桜ウォーク』と銘打たれている。八重桜が並木となっている川堤が舞台だ。四月初めの『桜堤ウォーク』と対照的に、やや重厚な八重桜のトンネル(?)を抜けるウォーキングは格別な粋を感じる。
 神戸電鉄小野駅前に集まった参加者は二百数十名。神戸方面からの参加者が多い。ピンクのジャンパー姿は地元のスタッフ。歩人会グループが賑やかしく世話を焼いてくれる。
 スタートは十時。快晴で少し暑い。さてスタミナは続くかな。半年近くのブランクがあるので不安が先に立つ。予定距離は、白雲谷温泉ゆゆぴかを経由して二時間三十分。
 黙々と歩いた。途中立ち止まって写真を撮る。その繰り返しで、ようやく『ゆぴか』に到着。ちょっと息切れ気味なので、奮発してアイスクリームを買った。やはり美味かった。疲れを忘れさせてくれた。
 ゴールの小野駅前に着いた。ホッと力が抜ける。』形態のデーターを見ると、15000歩、12.4キロ。消費カロリーb865キロカロリーで脂肪の年商は61g.時間は 1時間、50分、予定時間を30分短縮だ。うん!上出来上出来。
 近くのイオンによって、またソフトクリームを買う。いい年をして甘いものばかり。健康要注意ですね。
 それにしても、いい気分。明日への活力につながりそう。今日ばかりは年齢を忘れた。といっても周りは高齢者の姿が大半。いやはや…でした!    
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