難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

日能研・小4の試験問題に「手話」が

2007年11月07日 21時02分54秒 | 生活
2007.10.24 日能研「手話1」 =?US-ASCII?B?LkpQRw==?=Aさんから。

日能研によれば、手話が子どもたちが日常的に触れる言葉になっているそうだ。

ラビット 記
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ラビットさんへ

ラビットさん、10/16のブログに、「日能研・小3に『ユニバーサルデザイン』」っていうの、書いたよね。
私も、10月末、山手線で、「日能研・小4・オープンテスト」で、『手話』ということばを見つけました。
そして、日能研に電話で問合せたことをお知らせしま~す。
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「シカクいアタマをマルくする」
【2007年11月掲載・オープンテスト・小4】
http://www.nichinoken.co.jp/sikakumaru/mondai/f_mondai_01.html

<問>
私たちがふだん書いたり読んだりしている漢字には、どれにも「読み方」や「意味」や「部首」などの決まりごとがあります。
そのことを考えながら、いつもとはちがう角度から漢字の世界をのぞいてみましょう。

①次の図を見てみましょう。
二字の熟語が矢印の方向に、あるつながりによって結びついています。
A~Dにあてはまる二字の熟語をそれぞれ答えましょう。

【回転→転校→A→B→手話→C→D→材料】
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●私が驚いたというかうれしかったのは、「手話」と言うことばが、小学4年生にとって「知っていることば」として出題されていたこと。
それで、日能研に電話して聞いてみたの。
そしたらね…。

【日能研・国語科・℡ 0120-666-242】「教材として扱っているわけではないのですが、子ども達の生活の中に、違和感なく入っていることばだと理解しています。
出題にあたり、そのへんも検討しているのですが、抵抗なく選ばれましたし、子ども達が日常、目にしている文章の中にも出てくることばだと思います。」

●写真も添付しますが、ボケちゃっててゴメンね。




東京都の要約筆記者派遣事業の継続・拡充について

2007年11月07日 20時14分18秒 | 要約筆記事業
東京都中途失聴・難聴者協会は、要約筆記者派遣事業の継続・拡充について、都議会に陳情書を提出し、都議会各政党に要望書を渡して、説明に回っている。

10月31日都議会議会局議事部議案法制課へ
グループ派遣についての陳情書を提出し受理された。
委員会への付託準備にあたっては、文書表を議案法制課が作成するので、陳情内容について詳しく聞かれた。
12月に行われる19年第四回定例会で所管委員会に付託されるかどうかが決まり、その後は20年2月に行われる委員会において審査のうえ採択、不採択が決まる。
ここで採択になれば、本会議に送られ審議の上最終決定となると事務局からの報告だ。


ラビット 記
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                平成19年10月31日
東京都議会議長                   
比留間 敏夫殿

〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-11-1003
電話番号03-5919-2421
     特定非営利活動法人 東京都中途失聴・難聴者協会
           理事長 高岡(たかおか) 正(ただし)

要約筆記者派遣事業の継続・拡充に関する陳情

都において、要約筆記者派遣事業を拡充するよう
派遣事業要綱を改定いただきたい。


1.私達中途失聴・難聴者のコミュニケーション手段は、補聴器による聞き取り、筆談、手話等様々で、健聴者の話が聞き取れないのみならず、中途失聴・難聴者同士が集まって会話を交わし会議をするにも共通の意思疎通の方法がないためコミュニケーションに困難を抱えています。その中で、各自の話す内容を紙に書き、又ロールフィルムに書いてオーバーヘッドプロジェクター(OHP)でスクリーンに投影する要約筆記は、書かれた日本語を読み理解することで私達中途失聴・難聴者の会話・会議を可能にし、私達の社会参加を大きく促進してきました。

2.このような要約筆記者派遣事業は、平成18年度までは区市町村の聴覚障害者のみならず、区市町村の聴覚障害者団体又東京都レベルの聴覚障害者団体をも対象として東京都が事業を実施してきました。しかし、平成19年4月よりの障害者自立支援法の地域生活支援事業実施に伴い、区市町村の聴覚障害者個人対象の要約筆記者派遣事業は都より区市町村に事業移管され、非常に限定された聴覚障害者のグループによる要約筆記利用のみが都の要約筆記者派遣事業として現在継続されています。

3.現在の都の要約筆記者派遣事業(東京都要約筆記者派遣事業実施要綱参照)は、派遣対象者を「東京都の区域内に住所を有する身体障害者手帳の交付を受けた聴覚障害者による原則として10人以上のグループ」で、かつ(1)手話を理解できない者(2)障害者本人の社会参加のための自主的活動、に限定しています。このため、区市町村の10人に満たない障害者団体の利用は認められていません。又、私達の協会のような東京都レベルの障害者団体の役員会、その他の集まり・会議に対しては、「障害者本人の社会的参加のための自主的活動」ではないとして、実務上利用が非常に制限された状態が続いています。又、このような限定された要約筆記者派遣事業も経過措置であり、早急に区市町村事業に移行すると説明されています。

4.私達中途失聴・難聴者が個人で要約筆記を利用する場合は、利用者本人のみを対象としたノートテークが適しています。しかし、数人、数十人の中途失聴・難聴者が集まる場合には、要約筆記した内容をOHPでスクリーンに投影する方法が参加者の情報共有化のため非常に有効です。参加者の数だけ、ノートテークを用意し個人個人に個別に情報を保障することは、多数の要約筆記者の準備が必要で人・物・金の無駄使いになるのみならず、情報を共有して会議を進行させる妨げともなります。

5.以上の理由から、現在の「東京都要約筆記者派遣事業運営要綱」を次の通り改定するよう陳情いたします。

要綱第4「派遣対象者」

(現行)
東京都の区域内に住所を有する身体障害者手帳の交付を受けた聴覚障害者による原則10人以上のグループによる利用であり、かつ次の各号のいずれかに該当するものとする。
(1)手話を理解できない者
(2)障害者本人の社会参加のための自主的活動であること

(改定)
要約筆記の派遣を受けられるものは、東京都の区域内に住所を有し、次の各号のいずれかに該当するものとする。
(1)聴覚障害者団体
(2)身体障害者手帳の交付を受けた聴覚障害者のうち、手話を理解出来ないもの。

以上



人工内耳の全身麻酔の説明ビデオ

2007年11月07日 16時58分10秒 | バリアフリー
071107_1520~001.jpg071107_1507~001.jpg手術前の全身麻酔の説明を受けてきた。
事前の説明がちょっと不十分で、説明DVDの視聴に不安に感じていた。

漢字がいっぱいの説明書は高齢者には読みにくいし、理解しにくいので、このドラマ仕立てのDVDは役に立つ。
DVDの画面は構成も良くきれいだった。字幕スーパーが部分的にあり、吹き出しのあるマンガ絵もあった。
今のDVDは字幕スーパーがスイッチでONOFFが出来るようになっている。
字幕スーパーはこのDVDの性格を考えたら、全編入れても良いのではないか。

ビデオ視聴のあと、冊子を渡されて読んだ。これは入室が遅かったためかも知れないが。

麻酔医師との面談で、本人確認が二回あり、麻酔覚睡の呼び掛けは聞こえないことを説明した。マスクをして話されても分からないと言うと意外な顔をされたが意味がわかったようだ。
手術後すぐ外出しなければならないと言うと痛み止めの薬をくれることになった。やれやれ一安心だ。

病院と医師への承諾書は「重度難聴なので文字によるコミュニケーションをお願いします」と附記して署名した。

「患者様」とあちこちに書かれているが、普通の患者で良いので、普通に分かるように扱って欲しいだけだ。

ラビット 記
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A先生

大変お手数をおかけしました。
ありがとうございます。

予約の変更のことは私も理解していなくてすみません。
直接、(予約変更の)電話出来れば良いのですが聞こえたり聞こえなかったりするのでどうしてもためらってしまいます。
患者が直接電話するのは各外来にですか予約センターとかがあるのでしょうか?

麻酔外来のビデオ説明は要約筆記の派遣対象にならないのです。
私のビデオの視聴に対する懸念に対し看護師さんは「分からなくても構わない、見てれば分かる」と思うとか言われました。
聞こえに支障のある人は申し出て下さいと説明書にあることも冊子のこともご説明はありませんでした。


ある市のガン検診に自分の意思で体位を変えられない人は受けられない広報が出ていると聞きましたがこれは聞こえない人が受診出来ないということになります。

耳鼻咽喉科のみならず、外来には高齢者も多く、聞こえに配慮が必要ですね。
難聴者も安心して説明と質疑応答が受けられるようになりたいものです。