難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

今日の人工内耳の説明で

2007年11月13日 21時41分50秒 | 人工内耳
071113_1308~001.jpg071113_1325~001.jpg病室に入ったあと、医師が人工内耳の術前説明に来た。承諾書に署名するためだ。

改めて説明を聞くと初めて分かったこともあった。

人工内耳のアンプ部分全体を頭蓋骨にはめ込むのかと思っていたが、直径18ミリ、厚さ3ミリ位の部分がはまるように削るだけこととか、MRIの検査が必要な時はインプラントから磁石だけ手術で取り出せばMRIは受けられるとか、蝸牛の電極を入れる穴を開けるが中のリンパ液が漏れないように、頭の中の脂肪とフィブリゲン糊で塞ぐと
か余り聞かないことばかりだった。

こうした情報の入手内容や量の差は患者ごとに異なるだろう。
おそらくインターネットを使えない高齢者はかなり情報が制限されるし、説明の際に要約筆記を頼まない場合も多いので聞こえているようで聞こえていない。

私も肝心のことを聞き漏らしている。


ラビット 記



病室のテレビで字幕放送

2007年11月13日 20時11分48秒 | バリアフリー
071110_1504~001.jpg071113_1523~001.jpg今日は入院の日だ。朝10時過ぎに病室に入り、看護師にいろいろ説明を受けていた。

字幕を作る人がいるとか何かの話でテレビの字幕の話になった。

実は、字幕を見るアダプタんを持って来たので手術後にお願いしようかと思っていたというとどうぞどうぞという。

早速、設置して見た。回診してきた教授もおっ字幕だねという。


聞こえない人が入院したら、字幕放送を見られるようにしてほしい。


ラビット 記



人工内耳をする意味

2007年11月13日 07時29分00秒 | 人工内耳

蝸牛CT断面ハ真.jpg
人工内耳をする意味は、補聴器、読話、手話に人工内耳を加えてより幅広いコミュニケーションチャンネルを持つということ、聴覚改善により「聴者の世界」を中途失聴・難聴者、ろう者に伝えたいということだ。もちろん、その逆のためでもある。

聞こえることが良いという価値観を、聞こえなくても自分が確立できる社会を構築するために、この体験がいかせることを確信している。

乳児の頃からの難聴であり、社会や交友関係を自覚した時には、難聴であることがコミュニケーションでも意識の上でも大きな壁になっていた。
初めて行く外国のように、聞こえる世界が少しの不安があるが、楽しみでもある。

ラビット 記

写真はCTによる左耳の蝸牛の断面写真。真ん中の白いカタツムリ上のが蝸牛。その断面は上下の2層構造になっている。
ここに電極が入る。