難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

DAISYを中心としたディスレクシアへの教育的支援

2007年11月19日 19時53分34秒 | バリアフリー
ノーマネットから、シンポジウムの案内が届いた。
ディスレクシアの障害は見て分からない障害なので、周囲が良く理解する必要がある。教育と言っても、長期にわたる。
各段階でどういう支援が必要なのか。


ラビット 記
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◆シンポジウムのご案内
「ディスレクシアへの教育的支援」をテーマとし、ディスレクシアに対する支援について国内外の様々な事例を紹介し、地域に根ざしたより良い支援の為にどのような支援活動が必要かについて、当事者及び親、図書館関係者・教育関係者、およびDAISYに関わる関係者等で議論を行う。

開催日:2008年1月12日(土)10時00分から16時30分まで

会場:日本青年館ホテル 3階 国際ホール
〒160-0013 東京都新宿区霞ヶ丘町7番1号
TEL:03-3401-0101(代)
地図:http://www.nippon-seinenkan.or.jp/hotel/access/access.htm

主催:(財)日本障害者リハビリテーション協会
助成:独立行政法人 福祉医療機構
参加費:500円

プログラム

9:30 受付開始
10:00 開会挨拶 片石修三 財団法人日本障害者リハビリテーション協会 常務理事
10:10 講演1:「ディスレクシアについて」神山忠(岐阜県立特別支援学校教諭・ディスレクシア当事者)
11:00 講演2:「ディスレクシアに対する教育的支援の現状とニーズ」品川裕香(教育ジャーナリスト)

11:50 - 13:00 休憩・展示見学

13:00 講演3:「地域でのディスレクシア支援」
事例1:東京都港区での事例 藤堂栄子(NPOエッジ)
事例2:奈良県での事例 濱田滋子(NPO奈良デイジーの会)

14:20 - 14:40 休憩・展示見学

14:40 パネルディスカッション「DAISYによるディスレクシアに対する教育支援」
司会:寺島彰(浦和大学)
パネリスト:河村宏(国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所)
井上芳郎(LD親の会)
山内薫(墨田区立あずま図書館)
中村芬(NPOデジタル編集協議会ひなぎく)
南雲明彦(アットマーク国際高等学校・ディスレクシア当事者)

16:30 閉会挨拶 野村美佐子 財団法人日本障害者リハビリテーション協会 情報センター次長

申込要領
参加費:500円
募集人数:先着200名(申込締め切り:1月6日(日)定員になり次第締切)

申込方法:下記、詳細リンクの「参加申込みフォーム」からお申込みいただくか、
「参加申込み用紙」を(財)日本障害者リハビリテーション協会情報センターに
FAXまたはメールにてお申込み下さい。

FAX:03-5273-0615 e-mail:daisy-seminar@dinf.ne.jp
担当:吉広、野村
お問い合わせTEL:03-5273-0796

情報保障:パソコン要約筆記あり。手話通訳・点字プログラム・磁気ループが必要な方は
申込みの際にご記入ください。

「参加申込み用紙」
お名前(ふりがな)
ご所属
住所 〒
電話
FAX
e-mailアドレス

下記に該当します(該当するものに○を付けてください。)
1)車イス使用
2)手話通訳が必要
3)点字プログラムが必要
4)パソコン要約筆記が必要
5)磁気ループが必要
6)その他

詳細リンク先:
http://www.normanet.ne.jp/info/seminar080112.html


ご案内は以上です。



聞こえなくなった左耳

2007年11月19日 12時03分31秒 | 人工内耳
071119_0940~001.jpg
greenCI.jpg人工内耳の電極を 蝸牛内部に挿入すると残存聴力が失われると説明書にも書いてある。

これまで左耳に使っていた補聴器(写真の左の耳かけ式)を付けてみた。全く聞こえない。新しい電池を入れてみたが聞こえない。右で聞くと聞こえる。
これで左耳は人工内耳にかけるしかないことになった。


さて、アイデンティティはどうなるか。


ラビット 記



病院の病室に字幕放送テレビを

2007年11月19日 11時20分53秒 | バリアフリー
071119_0948~001.jpg
HospitalTV.jpg病院の病室のテレビ文字放送チューナーを付けるには病院の許可が必要だが、接続も取り扱い説明書もあるがビデオやDVDを接続するのと同じ要領だ。
誰か若い人ならすぐ分かるだろう。

病院には、ボランティアの方が大勢いて、病室に案内したり、高齢者には筆談器で院内の簡単な説明をしていた。

このような聞こえのバリアフリーを支援する情報バリアフリー支援員のような人が市町村に数多く増えれば良い。


ラビット 記



病院のテレビで字幕放送を見るには

2007年11月19日 10時16分06秒 | バリアフリー
071119_0742~001.jpg071119_0949~002.jpgこの病院のテレビは液晶テレビとカード式テレビ接続装置が付いた移動式ボックスだった。

壁にF型プラグのアンテナ端子があり、これと持参した文字放送チューナーをつなぎ、チューナーとテレビをビデオケーブルで接続し、テレビをビデオ入力で見る

チャンネルは文字放送のチューナーのリモコンで操作する。
現在は文字放送チューナーは販売していないので株式会社アステムの「アイドラゴン」で代用出来る。これは地上デジタル放送を既存のアナログテレビで見るアダプタも兼ねている。
または文字放送チューナーをオークションサイトで探すかだ。
難聴の治療で入院する患者が多い病院は病室にこうしたチューナーかそのままで字幕放送の見られるデジタル放送テレビを置くか貸し出す必要があるだろう。


入院した際に看護師が言われたことを思い出した。
待合室のテレビは音声が出せないからねと言われたのだ。

病院や図書館など静寂が求められるところには、字幕放送が見られるテレビが良いですよと話したのが病室のテレビに文字放送チューナーを付けるお願いをするきっかけだったのだ。


障害者権利条約の第9条で民間にも公衆に提供される施設、サービスにはアクセシビリティが求められている。


ラビット 記 



人工内耳手術 6日目

2007年11月19日 09時45分33秒 | 人工内耳
071119_0818~001.jpg071119_0859~001.jpg11月19日
昨夜は2時、3時、4時、5時と毎時ごとに目が覚める。
傷跡を下にして寝ても何とか大丈夫だった。

6時に起床。

入院にあたって、普通は考えないが、外部との通信のためにPHSでバソコンにウェブカメラを付けて自宅と通信しようとした。

ノートパソコンにはUSBコネクタがひとつしかないのでUSBのHUBを購入、ついでにPHSに入れるメモリ1GBとUSBコネクタも購入(合計約5000円)。
Webカメラを2980円で購入。


8:00に朝食。パン、サラダ、牛乳など。
8:25医師が回診。これから抜糸したら、退院とのこと。
荷物をまとめてロビーに運び、ベッドをきれいにした。

8:50抜糸終了。
明日になれば入浴も洗髪も可能とのこと。茶色の絆創膏が貼ってある。

今後は自宅で体調の回復を図ることになった。


ラビット 記




障害者権利条約の「文字通訳」について

2007年11月19日 07時18分48秒 | 要約筆記事業
071118_1538~001.jpg071119_0640~001.jpg障害者権利条約に盛り込もうとした文字通訳について

国連第8回アドホック委員会で、我々が全力で盛り込もうとしたことは「文字通訳」を手話通訳と同じように並べて記述することだった

これは、欧米のように音声をそのまま文字に変えて表示するキャプショニング(字幕制作)ではなく、音声コミュニケーションにおいて、読んですぐに理解できるように元の言葉を非音声要素の意味も含めて、積極的に要約し、文字で表示する「通訳」としてだった。

全難聴では、日本の要約筆記は、この言語処理の専門性と対人支援の専門性を持つ社会資源と位置付けている。


これを私たちは英語では、speech to text interpreter と表現していた。
しかし、議長テキストに対する国際障害コーカス案にはvoice to text となって、information technology の中に列挙されていた。

これは、国際難聴者連盟のマルシア・ドゥーガン理事長は国際障害コーカスのメンバーに多くのメールを送ってアピールしたが音声認識技術とかを想起されたのかも知れない。

第8回アドホック委員会で採択された条約には、文字表示display of text がコミュニケーションの定義に入っている。

これはコミュニケーションが、言語、文字表示、点字、触覚によるコミュニケーションと並んでいるので表示された文字で行われることを意味する。
この言語は同じ第2条の定義で音声言語、手話、その他の形態の非音声言語と示されている。writingは筆記で書くという動作を表している。

マルチメディアのアクセシブルな技術も含むということで、音声認識技術による方法などを示していると考えられる。


第9条アクセシビリティ2項(e)、第20条移動の自由(b)のライブアシスタンスは、様々なガイドヘルパー、介助犬など人的支援、訓練された動物の支援を意味し、手話通訳の専門家を含むとしているが、これに要約筆記が入るのではないかということも最近、指摘があった。

速記タイプや音声認識、パソコン要約筆記を字幕制作(キャプショニング)とする活動もあり、関係者との協議も必要だろう。
聴覚障害者には様々な形式、様式のコミュニケーション手段を選択する権利がある。


まさに「障害」は形成しつつある概念だ。


ラビット 記