2021年12月15日、韓国・ニュース1は「日本製ビールが再び『4缶1万ウォン(約963円)』割引イベントの対象に含まれた」と伝えた。
記事によると、韓国のコンビニエンスストアチェーン「イーマート24」と「CU」は今月から、輸入ビール「4缶1万ウォン」割引イベントの対象に日本製ビール(イーマート24はアサヒビールに限定)を追加した。
韓国で日本製ビールは19年夏に始まった日本製品不買運動のメインターゲットとなり、割引イベント対象から除外されていた。また店長の意向で販売すらしていない店舗も多かった。その影響でコンビニ販売数「不動の1位」だったアサヒビールの売り上げは急減し、10位圏外に落ちていた。
今回日本製ビールがセールイベントに復活した背景について、記事は「倉庫に積まれていた在庫を一掃しなければならない上、最近は日本製品不買運動が落ち着いているためとみられる」と説明している。また「韓国製クラフトビールに押され人気に陰りを見せる輸入ビールの販売を強化するための戦略でもある」と分析している。
実際に韓国の日本製品不買運動は徐々に下火になっており、ユニクロや日本車の販売が大幅に増加している。
ユニクロは最近、有名ファッションブランドとコラボした商品が品切れ状態となった。2021年度(2020年9月~2021年8月)の売上高は5824億ウォンで前年比7.5%減となったが、営業利益は529億ウォンを記録し前年(マイナス883億ウォン)から黒字転換に成功した。
レクサスは今年1~11月に前年同期比18.8%増の8994台を販売した。トヨタも5932台で9.0%増加、ホンダも4055台で45.3%急増したという。
この記事を見た韓国のネットユーザーからは「復活してくれてよかった。やっぱり味は日本のビールが最高」「元々ノージャパン運動は政府が反日感情をあおって始まったものだからね」「韓国企業も愛国心だけで商売をしてはいけない」「こういう記事を出して不買運動をあおるのはやめてほしい。消費者にも選択の自由がある。いまだに日本製を買うと売国奴だと批判してくる人もいる。個人の好みを尊重してほしい」「正直、コスパは韓国製ビールより外国製が優れている。韓国のビールももっと競争力を高めないと」など肯定的な声が寄せられている。
一方で「過去の歴史を認めない日本の製品を買ってはいけない。日本は信頼できない国だから」「私はまだまだ不買を続ける」「日本ビールを売る店は名前を公開するという法律をつくってほしい」「売る方も買う方も悪い」「独立運動はできなかったけど不買運動は最後までやり遂げる」など根強い反発の声も見られた。(翻訳・編集/堂本)
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