ひなたぼっこ爺の写真館

 (感動の記録)

永保寺

2010年11月07日 | 風景写真

 昨日は多治見市にある永保寺に行ってきました。

本堂は数年前に焼失し目下再建中である。本堂奥にある開山堂(国宝)も文化庁委託事業として修理中。

本堂や開山堂など屋根は檜皮葺(ひわだぶき)であるが、実際にどのようにして作られるかをたまたま見学することができた。

檜の皮をはいだものをこのように並べ竹釘で打ち付ける。竹釘は使用箇所により長さが3㎝~5㎝位のものを使用する。簡単に言えば爪楊枝のようなものである。従って釘のように頭がない為抜けにくくするように頭をつぶしながら打ち付ける。

 ハンマーは一般に使われる金槌と違って頭が正方形であり、打ち付ける面のみ凸凹になっている。左手は檜の皮を押さえたまま右手一本で口にくわえた竹釘、約30本ほどを一本一本取り出しては連続して一気に打ち付ける技は見ていて惚れ惚れする。

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遠くから眺めていると気がつかないが何層にも積み重ねこのようなきれいな檜皮葺の屋根ができる。

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しかしこのような美しい屋根も寿命は20-30年くらいで傷んでしまう。

次の写真は観音堂(今回特別公開)の屋根であるが細かい棒のようなものが見える。これが竹釘の残骸で檜の皮が風化して薄くなってきたため竹釘だけが残って見える。(現地説明員の方から聞きました)。このお堂も2~3年後には葺き替えるでしょうとのことであった。(写真をクリックするとはっきりと見えます)

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池にかかった小さな橋

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多治見市のマスコットキャラクター、「うながっぱ」も登場してくれた。地元にいても実物を見たのは今回が初めて。境内のもみじは少し色づき始めた

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