放浪のページ別冊ブログ

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2018奥只見キャンプ・ツーリング3

2018年09月19日 19時15分54秒 | ツーリング東北



六十里越えの国道252号線をすすむと田子倉湖が目に飛び込んできた。湖は突然、劇的にあらわれたのだ。



思わずバイクをとめて絶景に見入った。これだけダイナミックな風景には中々出会えないだろう。



山をくだって田子倉湖の畔にでた。静かで大きな湖だ。



山道をゆく。只見の町に入ってゆくがこんな山奥によく集落があるなと感じるほど山深いところだ。町の中をすすむと青少年旅行村の看板がある。17時までと書いてあり、時刻は17時半になっているが、とにかくキャンプができるのか聞いてみることにした。

受付に人はいるだろうかと不安だったが、行ってみるといた。キャンプができるのかたずねてみると宿泊可能とのこと。泊まれるときいてホッとした。料金は700円だ。職員の方は今夜は21時までいるそうで、風呂やスーパーの場所などを親切におしえてくれた。



今夜の野営地は決まった。管理棟の前は貸し切りのスペース?のようだ。



奥にあるオート・キャンプ・サイトに移動するとかなり混んでいる。人気のキャンプ場なのだ。夏休みだからファミリーが多いが、グループやソロ・キャンパーもいる。サイトの端に空いているスペースをみつけ、テントを設営することにした。



テントを立てていると、奥に自転車の人がもうひとりやってきた。同年輩の方で自転車は輪行ランドナーのマッドガードをはずしたものだ。こんにちは、とランドナー氏と挨拶をかわす。風呂とスーパーにゆくことにするが、帰ってきたら暗くなっているだろうからランタンの用意もしておいた。



只見川には川霧がわいていた。この橋の上からはブロッケン現象も見られるのだそうだ。



スーパーをのぞくとこちらの方が肉も魚も豊富でよいものがある。しかし買物は風呂の後にすることにして、会津ただみ振興公社の運営している、まち湯ひとっぷろ、にゆく。料金は500円だ。お湯はバスクリンをいれたようななグリーンの熱い湯だった。露天風呂はないがサウナはある。そのサウナにはだれも入っていなくて私の貸し切りだ。ここは食事もできる施設だった。



風呂は20時までだがスーパーは19時までだ。19時前にスーパーにより、買物をしてテントにもどると、さっそくビールを開けた。



スーパーで馬刺しを買ってきた。福島は馬肉の人気が高いようだ。以前も購入したことがあったが、そのときと同じニンニクのきいた味噌ダレがついていた。その味噌の入っていた袋の切れ端が馬刺しの上にのっかっているのはご愛嬌である。



馬刺しを食べ終えると、新潟のスーパーで買ってきた豚ロースともやしにする。



まずもやしを敷き詰めて焼く。



その真ん中に豚ロースを投入する。豚肉は思ったよりも薄いから、焼肉用ではなくて炒めもの用みたいだ。味つけは焼肉のタレにする。こんなものだがものすごく美味しかった。

子供たちがにぎやかに花火をしている。それをツマミにしてのむ。子供がうれしくてはしゃぎまわっているのを見るのはよいものだ。親は周囲にだいぶ気をつかっているが。

星がすごい。こんなにたくさんの星くずを見たのはひさしぶりだ。

コメント (2)
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2018奥只見キャンプ・ツーリング2

2018年09月19日 19時06分29秒 | ツーリング東北


福島・新潟県境から奥只見湖畔の銀山平にむかうのは、国道352号線だが舗装林道のような道だ。沢が道路を横切っているところが何ヶ所もあった。



道路は山の中腹に無理やりつけられている。山肌にある白い横線が道のあるところだ。谷底を避けて高いところをすすむようになっていたが、一定の高さの場所をゆくのが効率的なのだろう。



道路の上の法面は崩落防止のためにコンクリートでかためられている。狭いルートだが2輪通行止めだった理由がわからない。事故が多かったからなのだろうか。



道はカーブが延々とつづく山岳路だ。速度は上げられないから距離はかせげない。たまに対向車が来るが蛇とカエルが1匹ずつが路上にいた。



遠くに奥只見湖がみえてきた。



沢が道路を流れているところでは、藻が生えているところがあり、バイクを傾けて通過するとすべることがあり、ヒヤリとした。



細くて狭いクネクネ道を何10キロも走り、15時に銀山平の船着場に到着した。



ここが奥只見湖のバック・ウォーター、北ノ又川のそそぐ地点だ。はじめて来たがここは釣人の憧れの地だ。大型のイワナやサクラマスが釣れるからだが、容易には行けない秘境だからでもある。



以前釣りに熱中していたころはここに来たかったものなのだ。その感慨にひたりたいが雨が落ちてきた。ガスも出てきたのでここを離れることにした。



次は北にある田子倉湖にゆきたいが北上する道はない。西にすすんで峠越えし、新潟県の小出まで下って別ルートで福島方向にもどらなければならない。峠道ををトンネルでパスするシルバーラインがあるが、ここは現在も2輪通行止めである。何故なのか理由がわからない。役人の硬い頭では、バイクはトンネルでは危険と刷り込まれてしまっていて、道理がわからなくなっているのだろう(読者の方にご指摘をいただいた。シルバーラインは路面にたえず水が湧き出しているため、2輪通行止めなのだそうだ)。



狭い山道をのぼり枝折峠についた。雨は落ちていないがガスが濃い。雲の中なのかもしれないとも思う。晴れていれば絶景だそうだが風景は何もみえなかった。

峠からの下りも霧で視界が悪く、道は細い舗装林道である。カーブの連続する難路をライトをつけて慎重に走ってゆく。山をおりてゆくと晴れてきた。湯之谷温泉まで下ると道路の斜度はおちついて、道幅も広くなる。小出駅のちかくまでいって国道17号線に入って北上し、すぐに国道252号線に折れて福島方向にむかった。



Aコープ広瀬店があったので夕食の食材を買うために立ち寄った。肉や魚に欲しいものがないが、何か買っておかないとこの先で店がないかもしれないので、豚ロース肉ともやし、水2リットルを手に入れておく。時刻は16時すぎだった。

ここから只見町まで50キロほどだ。キャンプ地は福島県柳津町の森林公園を候補としていた。しかしそこまではまだ距離がある。すぐ先にある守門温泉にも野営場はあるが、以前利用したときの印象が悪いから使いたくない。最終的に柳津までゆくとしても、どこかで宿泊地に出会うこともあるかもしれないと考えていた。



小出から田子倉湖にぬけるルートはよく整備されていた。奥只見湖の狭い道路とはまったくちがっていて、ずっと二車線だしスノー・シェッドもたくさんかけられている。六十里越という古い生活道路のためのようだが、雪割街道という詩的な名前もついていた。



六十里越トンネルをでて新潟から福島県に入ったところで休憩する。気温はさがり寒いほどだ。奥只見湖にも同じ看板があったが、ライト・トラップによる昆虫採集は禁止です、とある。ここで照明をつけて虫取りをしたらたくさんとれてしまうのだろう。地図を見て野営場所を検討すると只見町に青少年旅行村のキャンプ場がある。泊まれるのかわからないが、ここをのぞいてゆくことにした。
コメント (4)
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