
8月30日の金曜日。くもり時々雨。仕事から帰って北海道トランポ林道ツーリングに出発した。フェリーは明日の昼12時発の新潟~小樽便だ。時間はあるので国道を北上してゆく。上越国境の峠道、三国峠をさけるために群馬県の月夜野ICから関越道をつかい、新潟県にはいったところにある土樽PAで車中泊をすることにした。ここはスキーでもたびたび泊まっているところである。

スーパーとコンビニで買ってきたもので遅い夕食とした。走行距離170キロ。

2日目。新潟県土樽PAの朝。寒くて目が覚めた。気温は19℃。網戸を開けたままで寝ていたので冷えてしまった。昨日の都内の最高気温は雨なので27℃ほど。35℃もあるような猛暑日ではなかったが、それでも気温差が大きすぎて体がついてゆかない。

カップめんの朝食をとり出発の準備をする。

バイクの右のスペースが私の寝床だ。7時すぎに出発した。

湯沢ICで関越道をでて国道で新潟港にむかう。新潟駅近くにある、万代バスセンターの立ち食い蕎麦屋のカレーが新潟名物とのこと。その庶民的なカレーを昼食にしたかったが、時間がなくなったので立ち寄れなかった。ガスを満タンにし、コンビニによって10時40分にフェリー・ターミナルに到着した。

バイクがおおい。みなさんこれからの好天の予想をみて乗船を申し込んだのだろうか。それとも元々の予約なのか。

バイクを見にゆくと大型のアドベンチャー系がおおい。しかしオフロードを走ろうとしている車輌は皆無だ。その中にホンダCB750Kがいた。ピカピカだ。

ホンダのKがすごいと思っていたら、カワサキのW1もいる。これまたピッカピカ。私のDRでも30年ものだが、これらは50年ものか。しかしここまで仕上げた名車で長距離ツーリングをしてしまうのは、贅沢な遊びだと感心してしまう。何日も走るとどうしてもバイクがよごれてしまうからね。

バイクから上船がはじまり、その後の11時半ころに船にのった。ベットはいちばん安いツーリストCだ。因みに料金は乗用車5メートル以内1台で往きが21900円。帰りは往復割引がきいて19710円。合計41610円である。

寝台にはライトとコンセントがついている。

ひとりなら快適な空間である。

定刻から少し遅れて船は新潟港をでた。

昼食はカップ麺などですませる。その後はみやげを買ったり本を読んだりした。本は六花亭の運営する、中札内美術村に美術館がある小泉淳作という画家のものだ。今回のツーリングの目的地は新冠、釧路湿原、霧多布湿原、温根沼周辺の未知の林道だ。それらを走破して時間があったら美術館にもゆきたいと思っている。読書の後は露天風呂でのんびりとすごした。

船上コンサートもたのしんだ。クローバーという弾き語りのグループだった。

18時をすぎると夕日を見にゆく。

デッキで風をうけていたが例年ほど寒くはなかった。

日没は18時14分。

日がしずむのを見届けた。

サッポロ・クラシックをのみはじめる。

人の少なくなったデッキで暮れゆく空をみてすごした。

ビールを飲み終えるとベットにもどって焼酎の水割りに切り替えた。ツーリストCは上下二段の寝台になっている。そのなかで上段だけで下段に寝床がないスペースがあり、そこをおさえていた。人が下にいると気になってしまうからね。

向かいは同年輩のライダーだ。しばらく前から仲間と飲んでいたようだが、この後でもう一杯やろうと出でゆく。明日の小樽着は早いから、飲みすぎるとバイクではきついんだよね。私はすぐに眠ってしまっていた。走行距離151、3キロ。