埼玉県南部の川口市から、北端の行田市までサイクリング・コースがはしっているのを知った。緑のヘルシーロードという名前のサイクリング・コースだ。山のない平地をゆくコースなので、今シーズン初のサイクリングでここを走ることにした。
4月20日。土曜日。車にロードレーサー(この自転車を組んだ40年前はロードバイクということばはなかった。ロードレーサーとよんだのである)を積んでゆき、さいたま市のさぎ山記念公園からスタートする。緑のヘルシーロードは片道57キロで、往復するのは足慣らしとしては長すぎるから、ここまで車できたのだ。ここからだと片道40キロほどで、往復すると80キロになる。サイクリング・コースは見沼用水路沿いをゆく。すすんでゆくと見沼弁財天があった。素朴な弁天様だ。
道端にはたんぽぽが咲いている。
緑のラインがひかれた自転車専用コースをすすむ。
上尾市瓦葺で丁字路にぶつかった。
ここに案内板があったがよく見なかった。上の地図の緑のコースを左から右へときていて、この丁字路は右にゆくのである。しかしサイクリング・コースの看板が見えたので左にいってしまった。こちらは支線なのだ。
左にゆくと橋があり、サイクリング・コースはなくなってしまい、先にすすむと栄東高校の前にでた。
ここを行ったり来たりし、橋をこえたりもどったりしていると、字の消えかかったサイクリング・コースの終点の案内をみつけた。ここにいたってようやく道をまちがえたことに気づいてもどるも、本来のルートがみつからない。そこで自分の知っている県道と国道をつかってゴールの利根大堰にむかうことにした。
交通量の多い国道17号線を北上する。若いころはかならず車道を走ったもののだが、今は怖くてできない。歩道をゆく。鴻巣市から県道に折れて利根大堰に向かうが、この間ずっと向い風でかなり消耗してしまった。どこかで休みたい、食事もしたいと考えているとラーメンショップがあったので、ここに入ることにする。
ネギラーメンの中800円と、
餃子200円を注文した。ラーメンはラーメンショップにしては味がうすく、脂もすくない、パンチのない味。店主は知人の客とおしゃべりをしているが、それがご近所さんのDVの話なので、おもわず聞いてしまった。ご主人が奥さんを怒鳴りつけているとのこと。よく我慢しているなと。ラーメンよりもこちらにほうがパンチがきいていた。
食事をおえて走りだす。ルートは武蔵水路の横をゆく。
道を間違えたせいで15キロほど余計に走ってしまった。まだ折り返しの前だが、左ひざが痛くなってきてしまう。こんなことははじめてのことだが年のせいだね。
ゴールまで2キロほどの地点で緑のヘルシーロードに復帰した。
食事をしたいとおもっていた川魚料理の大漁苑の横を通過する。なまずの天ぷら定食があるそうなのでためしたかったのだ。それは次回にとっておくことにする。
利根川にぶつかり、ゴールの利根大堰に到着した。この堰から取水された水は東京都の上水道の40パーセント、埼玉県の70パーセントをまかなっているとのこと。利根川は埼玉県と群馬県の県境でもある。
こちらは取水した水を分水する水路。ここの水を毎日のように飲んでいるわけである。
利根大堰から折り返して、緑のヘルシーロードをもどってゆく。行きはずっと向かい風だったので、帰りは追い風だ。それはよいのだが左ひざがいたむし、疲れてしまってペダルが連続でふめない。5・6回クランクをまわしては足をとめて、惰性で自転車をはしらせてゆく。途中で秩父鉄道の電車がはしっていたので足をとめた。
ツバメがとんでいる。クロアゲハも群れるようにたくさんいた。クロアゲハはなかなか見られないよね。帰りは左ひざがいたむし、疲弊してしまってヘロヘロになってすすむ。コースわきに誰かが設置してくれたベンチでやすんだ。
この日の走行距離は100キロで予定よりも20キロもおおかった。メロメロでゴールしたが、1日で100キロは走れることがわかったのが収穫である。幸いにも左ひざは翌日にはよくなった。