6月9日。日曜日。道の駅ヘルシーテラス佐久南の朝。
天候は薄曇り。車内の気温は17℃だ。
朝の5時半から道の駅のなかの水路をさらったり、除草をするのに重機をうごかしている業者がいる。日曜日の朝にどうかしていると思うが、田舎にはいなかの理屈があるのかもしれない。いずれにしてもものすごい音をだしつづけていた。
今日は寒くないように、スリー・シーズンのジャケットに革のグローブをつけて出発した。国道141号線を南下し、国道299号線に左折して十石峠にむかってゆくと、茂来林道(もらいりんどう)の入口についた。茂来山登山道の看板が目印だ。
林道・茂来線の看板もたっている。
入口から山の中にはいってゆくと4、1キロでダートになった。
朝のしずかな林道をゆく。
4キロで林道・鍛冶の入線が分岐していた。茂来林道は3年連続ではしっているが、これまでこの枝林道に気がつかなかった。草むした道だからだろう。
鍛冶の入線の先は深ジャリの路面が多くなり、上ったりくだったりをくりかえしてゆく。
7キロで森をぬけて展望ポイントにでた。畑や民家の先に山々がつらなっている。あの山はなんという名前だろうか。方向は昨日走った日石林道や八ヶ岳林道のある八千穂高原のあたりである。
エンジンを切ると鳥の声がきこえ、足元には野の花がさいていた。
展望ポイントの先には別荘?がたっていて、畑仕事をしている人がいた。
深ジャリにハンドルをとられながら、ゆらゆらとすすんでゆくと、10キロで舗装路にでた。ここで写真をとっているとヤマハ・セロー225とホンダXR250がおいついてきた。彼らは止まらずに会釈をして先にゆく。ここにもロボット警報機が設置されていて、けたたましい警報音がながれていた。
走りだすとセローとXRがとまって地図をみている。たしかにここは枝道がおおくてルートがわかりにくい。農地や伐採地、神社の横の舗装林道をすすみ、信濃山林道との分岐についた。ここは三叉路になっている。バイクの奥が信濃山林道で、バイクの進行方向が茂来山登山口、バイクの手前が茂来林道である。信濃山林道は通行止めがおおいのでゆかない。まず茂来山の登山口にすすむ。
分岐から1、2キロで登山口についた。ゲートがあり徒歩は入れるが、一般車両は通行禁止になっている。
ここに水飲み場があり、毎回湧水をあじわうのをたのしみにしている。一昨年は衝撃をうけるほど鮮烈な味わいで、去年はぬるく、今年はつめたくて新鮮な山水だった。生水は飲むべきではないと言うひとがいる。上流で不衛生なことがあるかもしれないからだと。それを心配する方はそうすればいいだろう。私は山の恵みを受け取りたいとおもって飲んでいる。それで体調がわるくなったことはない。水場のまわりはきれいに草刈りがされていて、地元の方が手入れをしてくれているのがわかった。
セローとXRがやってきた。彼らといれちがいに、手をあげて三叉路にもどっていった。