●祭どころ丹後半島
丹後半島は浦島伝説や羽衣伝説、徐福伝説など異界に通じる伝説が多数残る地域です。そんな伝説が残るところには、信仰が残り、そしてその信仰はやがて多様な祭文化につながっていました。今回は丹後半島の「太鼓台」と「だんじり」を見ていきます。
●太鼓台
京丹後市久美浜町太刀宮神社の太鼓台(アクセス、ウェブページ、祭礼日十月体育の日前の土日)
久美浜一区の太鼓台は、黒い破風屋根のもので、棒は井の字に組まれ前部は泥台を担いだり、姫路市などの台場ねり状態で回るなど様々な所作をするようです。ユーチューブなどにも映像は出ています。
では、同じく京丹後市内伊根町の「太鼓台」を見てみましょう。
京丹後市伊根町宇良神社
本庄上(ほんじょうあげ)太鼓台 2007年
岸和田の地車(だんじり)を思わせる形で、宮入では、走って急カーブするやり回しの要領で宮の前に「太鼓台」を据えます。
↓宮の前で太鼓の向きが変わり、太刀振りのための太鼓の演奏「台」になります。
祭礼日4月24日
●だんじり (参考サイト)
そして、「だんじり」もあります。丹後市久美浜地区でいくつかの神社で祭礼が四月の第2土日に行われるそうです。写真は著作権のこともあるので掲載しませんが、イラストを書きました。
これをみるかぎりでは、上の久美浜の太刀宮神社の「太鼓台」と形は共通します。
丹後半島の「太鼓台」は二種類あるようで、一つが担ぐもの、一つが岸和田の地車を簡易化小型化したもの。「だんじり」は担ぐものをさすようです。
播州の人がイメージする太鼓台、だんじりとは少し違うかもしれません。