●祇園祭、山鉾の車輪
祇園祭の巨大な山車型山鉾を支えるのは四輪の車輪です。
よくよく見ると、七つに分かれているのが分かります。
円一周360度を7分割すると、 360°÷7=51.4285714....°
1ピースの中心角は51.4285714....°となります。
もし、8分割ならば、360÷8=45° 半分の、半分の、半分といった具合に分ければ、簡単に分けられるのになぜ、このような分け方になっているのでしょうか。
8分割だと、下の図のように割れ目が上下に来るので、重心が割れ目にかかると分かりやすくなります。ですが、7分割の場合、割れ目のところに、接地面、あるいは山鉾本体のどちらかにに割れ目がかかっても、どちらかは割れ目はないので、強度は保てるそうです。
●過去との比較
宝暦の絵(下の管理人模写の絵をクリックすると本物の頁にとびます。)を見ると8分割になっていますので、おそらくですが、山鉾の衣裳が豪華になり始めた文化文政のころあたりに、7分割になっていったのかもしれません。
●鹿沼市も 栃木県鹿沼市の彫刻屋台も7分割の車輪を使っているようです。鯱のボコ天氏が見せていただいた資料から分かりました。
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