月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

ムカデ 2 -漢字の成り立ち-

2005-08-20 23:57:02 | ムカデ ヤスデ
先ほどの記事・ムカデで下のような仮説を立てました。

 日本語はもともとムカデを意味する言葉では「蜈蚣」が使われていた。だが、戦国時代以降の西洋の文化の流入により、ムカデは「百の足」であるということから、「百足」の漢字が使われはじめた。

 ですが、どうも違うみたいです。
 「説文通訓定声」という古い中国の文献に 
 「蜈蚣は蘇で俗に言われる百脚のことだ」と書かれてあり、昔から
 ムカデ=蜈蚣=百足
 の法則は成り立っていました。
 と思ったのですが、この根拠となる「説文通訓定声」は清代の文献でした。
 もう一度、明日調べて報告します。

 で、ここで、興味深い記述をみつけました「本草綱目」という16世紀の中国・明代の文献です。
 そこには、「蜈蚣」の次の項目の記事の記述に「馬陸(ヤスデ)」という記述があります。
 「馬陸(ヤスデ)」はムカデに似た小型の節足動物で体の各節に二対の脚を持ちます。ちなみに、ムカデは各節に一対の足になります。
 その「馬陸(ヤスデ)」の別名が「百足」となっているのです!
 とりあえず、今日分かったことは以下の式に表します。

 ムカデ=蜈蚣≒ヤスデ=馬陸=百足(本草綱目・16世紀 明)

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