月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

302.現代の神基習合(月刊「祭」2020.9月4号)

2020-09-30 17:32:00 | 民俗・信仰・文化-伝承・信仰-
今回は前置き長め、写真を見せてすぐ結論(というかオチ)という構成です。

●キリスト教との習合
 このブログの読者のみなさんの多くが、神仏習合という言葉を聞いたことがあると思います。仏さんと神さんが一緒に祀られたり、この神さんの正体はなになに仏さんやといったりすることだと理解すればいいでしょうか。
 近年では多くの神主さんやお坊さんもその歴史を抵抗なく受け入れているように見えます。しかし、一方でかつて禁教の対象となったキリスト教に関しては、仏教や神道にそれらが取り入れられていたという言説に対して、やや慎重な姿勢が見られるように感じることが、管理人にはあります。
 とはいえ、クリスマスやハロウィン、西暦の導入など、禁教・鎖国があけキリスト教文化を受け入れて百年を越す日本では、無意識のうちにキリスト教も取り入れているようです。

●キリスト生誕二千を機につくられた? 鳥居
 下の画像は、埼玉県春日部市西金野井の香取神社の鳥居です。近年建てられた鳥居でその由来が書いてあります。








由来には「区画整理事業の実施を記念し」とありますが、その前置きに「西暦二千年を迎え」とあります。神道鳥居建立の契機に何気なく使われている「キリスト生誕二千年」を意味する「西暦二千年」。無意識のうちにキリスト教もまた、日本人の内に入ってきているようです。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿