月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

191.丹後半島のだんじりと太鼓台(月刊「祭」2019.9月18号)

2019-09-22 14:28:00 | 屋台・だんじり・神輿-台車、骨組み、かけ声、楽器、担ぎ方-

●祭どころ丹後半島

 丹後半島は浦島伝説や羽衣伝説、徐福伝説など異界に通じる伝説が多数残る地域です。そんな伝説が残るところには、信仰が残り、そしてその信仰はやがて多様な祭文化につながっていました。今回は丹後半島の「太鼓台」と「だんじり」を見ていきます。

●太鼓台 

京丹後市久美浜町太刀宮神社の太鼓台(アクセスウェブページ、祭礼日十月体育の日前の土日)

 久美浜一区の太鼓台は、黒い破風屋根のもので、棒は井の字に組まれ前部は泥台を担いだり、姫路市などの台場ねり状態で回るなど様々な所作をするようです。ユーチューブなどにも映像は出ています。



では、同じく京丹後市内伊根町の「太鼓台」を見てみましょう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
京丹後市伊根町宇良神社
(アクセスウェブページ、祭礼日8月最初の土日)
本庄上(ほんじょうあげ)太鼓台 2007年
岸和田の地車(だんじり)を思わせる形で、宮入では、走って急カーブするやり回しの要領で宮の前に「太鼓台」を据えます。

 

↓宮の前で太鼓の向きが変わり、太刀振りのための太鼓の演奏「台」になります。

 

 

籠神社(このじんじゃ)(アクセスウェブページ)

祭礼日4月24日

 

 

 

だんじり (参考サイト)

 そして、「だんじり」もあります。丹後市久美浜地区でいくつかの神社で祭礼が四月の第2土日に行われるそうです。写真は著作権のこともあるので掲載しませんが、イラストを書きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

これをみるかぎりでは、上の久美浜の太刀宮神社の「太鼓台」と形は共通します。



 

丹後半島の「太鼓台」は二種類あるようで、一つが担ぐもの、一つが岸和田の地車を簡易化小型化したもの。「だんじり」は担ぐものをさすようです。

 播州の人がイメージする太鼓台、だんじりとは少し違うかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 



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3 コメント

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Unknown (Unknown)
2019-09-23 17:57:14
返信ありがとうございます
盛り立てる側の太鼓台は控えめなサイズにおさまったんですね。主役はあくまで奉納
能勢のだんじりは長浜の曳山に倣ったようで、往古は舞台に立ってにわかなどを奉納していたみたいです。今は芸能人に代わってもらってるみたいですが
だんじりと曳山の折衷なのでどうしても山車という風貌ではありますね(笑)
長文失礼しました
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Unknown (hol_my_ow)
2019-09-23 09:52:49
コメントありがとうございます。
本庄上は獅子はないですが、太刀振りという神さんに奉納するための道具を運搬するという点では、獅子屋台に近いものだと思います。太鼓や太刀などの運搬用の台車が曳行時も楽しめるように必要最小限の進化をしたものだと言えると思います。
能勢のだんじりは山車みたいですね。
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Unknown (Unknown)
2019-09-20 22:45:11
本庄上は籠神社の太鼓台になりそこねた形状?二階建て構造は小さな曳山としての位置付け?獅子だんじり?
長浜の曳山に形が似ていて能勢のだんじりと同じ由縁でしょうか
舁く方は最初岡山のだんじりか?と思えば長方形の籠のようで鳴り物は太鼓台…
知らない事が多いのに似たものを比べたくなる性分で…初めて見た祭礼と見たことない道具で不思議に思いました。これからも楽しみにしています
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