月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

156.管理人が韓国全羅道で受けた親切(月刊「祭」2019.8月.12号)

2019-08-12 16:02:55 | 韓国旅行案内
●全羅道へ行った理由
今回は、主に全羅道へ行きました。.
2019年8月3日から11日まで9日間の旅です。
全羅道を選んだ理由は、内山書院に行きたかったからです。内山書院は姜沆を追善するために1635年に建てられ、大院君の書堂撤廃令によりなくなったあと、1993年に再建されました。姜沆は藤原惺窩に大きな影響を与えた人物です。藤原惺窩は管理人の故郷である兵庫県三木市の出身です。日本の近世の儒学者として当時から日本文化や思考様式に大きな影響を与えた人物です。

全羅南道霊光郡内山書院

故郷の儒学者から大きな影響を与えた人の故郷を目の当たりにしたくて、全羅道へ行きました。
その時は、日本と韓国が対立関係になっていることや、全羅道が現文在寅大統領を支持する人が多い所であることを知りながら、あまり意識はしていませんでした。

空港は大きくなくて日本人も多くありませんでした。

●務安国際空港
韓国に着いてスマートフォンのシムカードを変えました。
電話が使える気配もなく、空港のコンビニの店員さんやインフォメーションセンターの方たちがあらゆる手を尽くして下さいました。特に日本語ができるインフォメーションセンターの方は昼食も食べずに2時間も時間を割いて下さいました。
韓国SKT社に電話したあとその方がおっしゃるには、日本のau社のコードを解除しなければいけないとのことです。それに対してau社はその必要は無いとこたえました。海外のシムカードを使うとうまくいかないこともあるもんだとのことです。
みかねて、その方が日本語でSKT社で聞いたことを伝えてくれました。すると、au社の方は私にコードの解除の方法を送ってくださいました。
やっとのことでスマホは繋がりました。(後で気づいたんですが、電話は繋がらずインターネットのまでした。)

●食堂にて
管理人が食堂でコムタンを食べている時、入れ墨のあるお兄さんが来られ、離れた席でビールを飲んでいました。常連らしく、自分で冷蔵庫からビールを出していました。
そして、店員の方が外に出た時に、「おいしいか?」と声をかけてくださり、話をしました。 その話の中には書くことができない下品な話もしました。そんな中でも「日本と韓国ファイティン」という話も出ました。
でもその方がいうには、日本の友達がいるようで、楽しく飲み歩いたりした思い出もたくさんあるようでした。そのあと、また、下品な話をしたあと、葡萄を一房もくださいました。

他の食堂ではご飯だけでなく、魚のおかずもお代わりしてくださり、食事のあとは土産の饅頭までいただきました。

その外には「ノーアベ」ではなく「ノージャパン」の横断幕がありましたが、関係なく親切にしてくださったので、それに気づくのに時間がかかりました。
その横断幕に気づき、そのような親切さがより身にしみました。

●道ばたにて
目的地であるお寺に行く道に、年配の女性が庭に3人ござを敷いてお話をしていらっしゃいました。挨拶をした管理人にどこから来たのか訪ね、日本からだと答えると、休んでから行きんかと言ってくださいました。
そこに私も座って話しました。
「男前やのに一人で来たんかいな」
「福岡や別府温泉はほんまによかった」
「暑いからここでしっかり水飲んでから行きなさい」
などたわいもない話からお気遣いまでしたくださいました。

目的地へ行ってから、またそこを通りかかり、そこでまた腰を下ろして話しました。
「韓日関係がよくなるといいね」
管理人もそう思いました。

我が国の経済や社会がよくない理由は韓国によるものではありません。それは経済格差が拡大する政策や表現の不自由によるものです。
姜沆も藤原惺窩も差別ではなく、自国の変化を求めていたのが本音だったと思います。



藤原惺窩像 三木市


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