月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

397.宮に入っておわる祭-三木市内編-(月刊「祭御宅」2022.9月2号)

2022-09-13 10:24:41 | 屋台・だんじり・神輿-組織、祭全体、社会との関わり-

管理人にとっては、「宮出」といえば、屋台が宮からそれぞれの屋台蔵にかえる寂しい時間となります。いいかえれば、祭りの終わりを意味します。

しかし、「宮入」が祭りの終わりとなる屋台やだんじりも複数存在します。今回はそれらを紹介し、なぜそのような、祭りの成り立ちになっているのかを考えたいとおもいます。今回は三木市内編です。
●神輿を伴わないけど宮入でおわる祭
三木市内では、屋台が宮入して終わる祭りがいくつかあります。別所町美坂神社東這田屋台もその一つで、神社境内に屋台蔵があり、宮入をして本殿前で後屋台を据え、相撲や獅子舞の奉納の後祭りが行われ、境内の屋台蔵に屋台が納められて祭が終わります。

↑宮入する東這田屋台
↑境内の蔵の中の東這田屋台
獅子や相撲のあるなしなどの違いはありますが、志染の御坂神社も二台の屋台が祭り二日目に宮入し、屋台蔵におさめられて祭りが終わります。この二台は旧安福田屋台、旧志染中屋台で、もともとはそれぞれの村に屋台蔵があったとおもわれます。それぞれの屋台が安福田、志染中以外の村をふくむ年番制で運行されるようになったことで、屋台蔵が宮の中につくられました。

若宮八幡宮の宿原屋台、大日神社の細川中屋台、細川の三坂神社大柿屋台も同様だとおもいますが、「宮入」は先にすませて、後は「宮に入って」おわっているかもしれません。
●御先太鼓としての宮入
六社神社の屋台、垂穂の御酒神社の屋台、篠原神社の屋台、そして、今は運行していませんが、かつての吉川の若宮神社の屋台は神輿を先導する御先太鼓です。市外近隣域では、神戸市北区淡河八幡神社、三田市加茂神社などがそれに当たります。屋台が境内にあり神輿を先導するので、神輿の御旅所へのお渡り・渡御で祭が始まりますが、先導する屋台は宮出が始まりとなります。神輿はお宮へお帰り・還御で、先導する屋台はお宮への宮入で祭りが終わります。

↑六社神社屋台

↑若宮神社屋台


↑淡河八幡神社屋台

↑加茂神社布団太鼓 
 小野市久保木住吉神社の久保木屋台は、神輿を先導して宮入した後、再び宮を出て村を巡行します。
 
 ↑宮入した後、再び出発する久保木屋台 
●境内に屋台蔵があるが、宮の外に一端出る屋台
 大宮八幡宮の明石町屋台と岩壺神社の岩宮屋台は境内に屋台蔵がありますが、一度宮を出てから再び境内にもどってきます。しかし、宮に入る行為をして祭がおわることに初めて気がつきました。
↑石段を下り一の鳥居を出て町内を巡行後、再び一の鳥居をくぐって境内に入る明石町屋台。

こうしてみると、宮出=祭の終わりが常識であった管理人ですが、宮入や宮に入ることで祭りが終わる屋台があることに驚きました。しかも、自町もそうだったとは知りませんでした。しかし、明石町屋台はもともと昭和の初め頃までは一の鳥居の外、喫茶ミモザがあったあたり、今の三木ホビーあたりに、屋台蔵があったとのことです。
編集後記
統一教会と政治家の癒着に国民が怒りを抱くのは、幹部と一般信者の関係、つまり、北朝鮮や中国、ロシアの政治家と国民の関係を、日本にも持ち込もうとするのではないかという強い強い疑念からです。
 全国で何年かぶりの祭が開催されます。来賓として参加される議員さんには、徹底的にきれいな体になって参加されることを強く望みます。

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