ちょっと前に「僕の彼女は九尾狐(クミホ) 내 여자 진구는 구미호」という韓国ドラマを見ました。
主演のシン・ミナ(신 민아)の魅力にノックアウトだったのですが、ここではおいといて。
今回は日本や韓国に残る九尾の狐伝説を紹介します。
●韓国(参考のサイト)(そのサイトが参考にしていた書籍)
韓国にはこんな話が残っています。
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科挙をうけにいくヤンバン子弟は、道中で奴隷(召使といったほうがいいのか?)のバンバルをいじめて、木にしばりつけて棄てていった。しかし、子弟は九尾狐に食い殺される。
一方のバンバルは、絶世の美女に助けられ一夜をすごす。
バンバルはその後、殺人の疑いで捕らえらるが、脱獄した。かに見えたが、実は官憲の罠で、美女のもとへ逃げた。美女は実は九尾狐で、官憲を食い殺してまわったが、バンバルをかばって絶命する。
九尾狐は実は、バンバルも食い殺すつもりだったが、愛してしまったので食べなかったのだという。
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壮絶な愛の物語といったところでしょうか。
●日本
日本でよく知られているのは玉藻前という物語で、こちらのほうをご参考に。
日本では、食い殺すようなことはしないのですが、天皇を手玉にとろうとしていたようです。
実は、この玉藻は、鳥羽上皇に寵愛された皇后美福門院(藤原得子)がモデルともいわれているそうです。 摂関家などの名門出身でもない彼女が、皇后にまで成り上がりました。摂関家と対立したり、保元の乱が起きたりしたことから、彼女と九尾の狐のイメージが結びついていったのでしょう。
(淡路市立北淡歴史民俗資料館所蔵の写真、斗之内浜だんじり幕)
*掲載の許可を得て使っておりますので、無断掲載厳禁でお願いします。
●韓国と日本の九尾狐
美女に変身するという点では、どちらも共通します。ですが、韓国では人を食い殺す一方で男性には一途な愛をむけます。一方の日本のほうは、天皇を誘惑し権力奪取を画策します。男性のみなさんは、どちらがお好きでしょうか??
男性にとっては、怖くて魅力的な?? 九尾狐のお話でした。
女性にとっては、男性が抱くイメージの身勝手さの典型的なお話だったのかもしれません。
●編集後記 1
先月(五月)、友人が練る西蒲田の屋台を生まれてはじめてみました。小学校創立百周年記念行事とのことです。
その友人が西蒲田屋台について話す時は、正に「ほとばしる愛」が感じられ、かねてより見たいと思っていました。
西蒲田屋台は蒲田神社の祭に出される屋台で、管理人の地元の祭(三木市大宮八幡宮)と日を同じくします。
もしかしたら、一生見ることの出来なかったかもしれない屋台、見ることができてよかったです。
三木風の言い方をすると、「本当にいいタイコ」でした。
●編集後記 2
よくこんなことを耳にします。
「韓国や北朝鮮(北韓)は日本への憎しみをあおって、自国の政治のまずさから目をそらそうとしている。」
もしかしたら、それは、日本も同じかもしれません。
隣の国の情勢に不満を感じるならば、なおさらその国の言葉の学習が不可欠です。
ですが、隣国の脅威を語る人ほど、その国の言葉の学習の必要性を説いていないように見えます。
管理人の個人的な韓国への想いは、こちらや、こちらや、こちらへ。
旅行する度に本当に様々な方が親切にしてくださいます。大好きな国です。
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