月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

129. 神戸市東部地車外ゴマの理由(月刊「祭」2019.7月10号)

2019-07-14 19:01:15 | 屋台・だんじり・神輿-台車、骨組み、かけ声、楽器、担ぎ方-

●外ゴマのリスク
神戸市灘区、東灘区には素晴らしい地車が多々あります。その中には大きいもの、小さいもの、自村で発注したものや他村から購入したもの様々あります。
例えば灘区の春日神社都賀地車は大阪から1996年に購入しました。しかしそのままでは使っていません。灘区や東灘区の村が他地域から購入した時に必ずと言っていいほど改変するのが、内側から外側へのコマの付け替えるのです。


現在の大阪市野堂北だんじり コマは内側についています。


外に取り付けられた灘区の地車

しかし、外ゴマの場合、曳行中にコマに足を踏まれる危険性がかなり増すので運行者はかなり気を使わないといけません。
ではなぜそこまで、外ゴマにこだわるのでしょうか

●祭の華の安定

この地域の地車祭の華は、若者たちの屋根の上でのパフォーマンスです。安全紐を腰に当てた状態で屋根の外にせりだすように体を傾けます。このような状態だと両サイドにかなりの重みがかかり、内ゴマだと地車が倒れかねません。なので、外側にコマをつけ地車を安定させているのです。
祭の仕方によって地車がかわるし、もしかしたらこの地域の地車が別の地域に売り出された時、そこの地域の祭りも少し変わるのかもしれません。


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