月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

372.競技化する祭と大喜利-リットン調査団復活を祝して-(月刊「祭」2021.8月4号)

2021-08-22 23:54:40 | 屋台・だんじり・神輿-台車、骨組み、かけ声、楽器、担ぎ方-
●競技化する祭
 有本尚央氏のこの名著にもあるように、祭が競技化スポーツ化しているというのは、なんとなく肌で実感している人も多いと思います。
三木でも平田vs高木どちらが長い時間差し上げられるかの勝負も名物になりました。姫路や高砂などでの神輿屋根屋台の練り合わせも競技性があるといえるでしょう。飾磨の台場差し、台場練りも競技性は言わずもがなです。博多山笠はたしかタイムを計るようになったはずてす。


阿波おどりなんかはコンクール的なものがあったようなきがしますし、各地のよさこいソーランなんかもそういうものが多いと思います。このような競技性、スポーツ化が顕著になるのが現代祭の特徴であるとはいえそうです。
とはいえ、何台かよるとなんらかを競いあいたくなる「競技性」がついて回るのは屋台やだんじりの祭の宿命だとも考えられます。でも、だんじりや屋台のそれはスポーツやコンクールとはやや違うところがあります。それは条件をそろえられないので、明確な勝敗がつけられない点です。たとえば三木でいうならば、高木と平田の重さは違うし、担ぐ人数も違います。必ずしも同じ条件で争うわけではありません。三木の下町屋台や見出し画像の飾磨浜の宮天満宮天神屋台などは、明らかに不利なドでかい屋台を新調しました。勝ち負けがスポーツやコンクールほど厳密なものとはならず、勝利だけを志向しないところが、今の屋台やだんじり祭の特徴だといえるでしょう。

●競技化する大喜利
さて、ウィキpディアの大喜利のページを見れば一目瞭然ですが、大喜利もスポーツ化しました。それはダウンタウンの松本人志さんの影響が大きいといえるでしょう。例えばイッポングランプリなどでは明確な勝敗が決まります。競技のもとで、あらゆる角度から創造的な笑いを追い求める良さがありますが、どうしてもみる方にも緊張感が漂います。
一方古典的な大喜利の流れを受け継ぐともいえる「笑店」では、座布団の数を競うという体裁をとっています。でも、座布団の数=面白さではないことは多くの人が理解していることでしょう。そのあたりは、屋台だんじりと共通する点かもしれません。アットホームな良さがありますが、回答は言葉遊びなどのお約束的なものが多いようにも思えます。

●復活したリットン調査団
一時期袂をわかったことがテレビで放映されましたが、最近一緒にYouTube出演しているリットン調査団。大喜利(管理人はpart2の途中まで試聴)もリラックスした雰囲気とお約束には縛られない感が両立しています。
基本面白いのですが、大喜利part2では水野さんがあまりよくない回答もしているのをみました。試聴するときはご注意を。





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