この記事では、
1拍=4/4拍子の♩
1/8拍=♩を8等分にしたもの
1/4拍=♩を4等分にしたもの
とします。
●三木八幡宮、宮元の太鼓の難しさ
管理人属する大宮八幡宮の明石町屋台は、三木で一番と呼ばれた大きさも下町、末広、大塚、芝町、久留美、与呂木、栄町、岩宮などに抜かれました。それでも、明石町が一番だと思うもの。それが太鼓です。
徹底的に「どんどん どんでどん どんでどん」に磨きをかけます。「どんでどん」も、「どんでどん」も「どん でどん」も「どんで どん」も許されません。あくまで、「どんでどん」でなければならないのです。
小学生のうちから学校の机を叩き、青年団の中でも才能と努力の両方を兼ね備えた選ばれた人だけが、宮入や宮出の太鼓を打つことになります。 某ボンクラ祭ブログの管理人は、利き手とそうでない手の打ち方の微妙なバランスの調整に苦しみ続け、大成することはありませんでした。
かつては「三木八幡宮」とも呼ばれたお宮さんの、宮元屋台にふさわしい「どんどん どんでどん どんでどん」は、簡単にみえるけど、実は凄く難しい太鼓だということを身をもって知らされました。
●「どんどん どんでどん どんでどん」をアプリで再現
そんな難しい「どんどん どんでどん どんでどん」を今回は正確にリズムを刻める音楽アプリで再現してみました。その中で気づいたのは、楽譜で表すとなると、意外と難しいものになるということです。
使ったのは、WALK BANDというアプリです。和太鼓は使える楽器になかったので、ドラムのフロアタム(手で叩くものの一番音が低いもの)を使いました。
●「どんどん どんでどん どんでどん」を4/4拍子が3小節と考える。
以下
1拍休み····ウン
半拍休み···ウ
とあらわします。
下の動画を見ると、どんどん、どんでどん、それぞれの間にアヨイヤサーを一回ずつ言うことになります。また、ハタキは「どんどん」であっても、「どんでどん」であっても、2回同じリズムでふっています。ということは、ハタキは「前後前後」の2往復の4拍子を3回くりかえせば、つまり、4/4拍子が3小節で「どんウンどんウン、どんでどんウン、どんでどんウン」がちょうど一周することになります。
「どんどん」は楽譜であらわすと、「♩ウン♩ウン」で表せます。
これなら簡単だろうと思って、簡単に考えていたのですがなかなかうまくいきませんでした。
●簡単な楽譜どおりだと。。
まず、簡単な楽譜で試しにつくってみました。どんでどんを下の楽譜のように演奏すると、そそれぞれの映像のようになります。
♩♪ウ♩
↑文字であらわすならば、「どんどんどん」にきこえます。
♩ウ♪♩
↑Jポップの出だしのようなリズムになっています。
●細かく調整をしてみた。
そこで、かなり細かく調整してみました。
1拍を1/8単位に分けて、しっくり来るどんでどんをさがしてみました。
♩ 1/8拍休み♪3/8拍休み♩
↑少しましになりましたが、で と どんの間がやや間延びしているように感じます。
♩ 1/4拍休み♪1/4拍休み♩
↑これが管理人の耳には一番ましに聞こえました。しかし、もう少し上手な人からすれば、微妙な早い遅いがあるかもしれません。
●太鼓練習と音楽アプリ
音楽アプリの利点はなんといっても、一度入力すれば、寸分違わずリズムを刻んでくれる点です。これにあわせて打てば、太鼓の基礎的なリズムを正確に打つ練習になるので、どこでも個人練習が可能となります。
その一方で、太鼓のリズムそのものは、西洋式の楽譜や音楽アプリで表現するのは今回みたいに難しい可能性もあります。音楽アプリ利用による後継者育成は期待できますが、お手本教材の作成には注意を擁することがわかりました。