お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

緩和ケアにおける患者と家族のケア その3

2012年10月26日 | 雑感
 師長さんが、緩和ケア病棟での実例をご紹介くださいました。

お一人お一人、それぞれの人生ドラマあり・・・拝聴しながら、涙があふれました。

 30代男性。
 自分が長く生きられないことを知った彼は、恋人(彼女)に別れを告げます。
 でも、彼女は「貴方の子どもが欲しい」と逆プロポーズ。結婚。
 そして、無事、彼女は妊娠。
 二人の新婚生活は、緩和ケア病棟にて。
  「子どもの顔を見るまでは・・・」
と、彼は奇跡的に生きて、無事、我が子を抱くことができました。

 我が子と生活できたのは、つかの間
「もう、いいよね」
と、彼はお浄土へ。
 
 彼女(妻)は、その後、臨床心理士(だったと思います、違っていたらごめんなさい)になるため、子育てしながら、大学に再入学。今は、バリバリご活躍とのこと。

 時々、我が子を連れて、緩和ケア病棟に遊びにいらっしゃるそうです。
 「ほら、ここがあなたの故郷よ
と、明るく微笑んで。
コメント
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