保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

爆弾低気圧ってなに?

2004-12-06 23:42:04 | 船頭
今日から保津川下りは、春から使用していたオープンシーズン船を
格納庫に終い、冬使用の冬季船がデビューする予定でしたが・・・

土曜日夜中に日本列島を通過した‘爆弾低気圧’なるもののおかげで、
川の水量が大幅にアップし、運航の中止を余儀なくされました。

12月という師走の日本を襲ったこの‘爆弾低気圧’って一体、
何者なのでしょう?こんな季節に台風並の豪雨と強風など
あまり経験がありませんが・・・

天気の専門家によるとこの‘爆弾低気圧’なるもの、いつも12月~2月にの
冬季に発生する台風崩れの低気圧で、大陸の寒気の発達により水蒸気が充分に
補給され、これにジェット気流の蛇行(1月は特に大きくなる)が来て
湿潤な暖気と混ざり合うとで発生、発達する低気圧のことらしいです。

しかし今年は最後ま異常気象に悩ませられた一年になりました。

過去最多の10回も列島に上陸した台風、新潟を襲った大地震、
春から秋まで亜熱帯気候を思わすような日差しと豪雨そして湿度。
どれも今までの環境では考えられない現象ばかりです。

保津川下りもその異常気象の影響をモロに受け、ここ10数年で
最低の業績を推移している矢先に、とどめの爆弾を食らいました。

組合の本部協議委員であった私はっちんは、春には四国の旅行業者の
営業回り、JR京都駅中央改札口での宣伝キャンペーンなど集客アップを
目指し努力してきましたが、度重なる川止め運休に祟られ業績を
上げることが出来なかった事は残念でなりません。

この異常な気象状態が多くの識者の訴える地球環境温暖化の変化の表れなら、
今年だけの問題ではなく、来年以降も続くと考えるのが妥当なのかも?
そうならことは仕事の問題だけに留まらず、人類の未来にかかわる
大きな問題となってくることでしょう。

真剣に考えなくてはいけない旬に来ているような気がしてならないはっちんです。