保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

オープン船のおかたづけ。

2004-12-07 20:39:01 | 船頭
今日から保津川下りは冬季シーズンに突入、船も
ぽかぽか暖房船に様変わりし、初冬の保津川渓谷を下って行きました。

暖房船に変わったことで、今まで使っていたオープン船は
ドック入りとなり、一冬かけて修理を施し、来春の開幕に備えるのです。

今日はドック入りする船の道具&備品の‘おかたづけ’が、船頭達の手で行われました。

はっちんも年間通して船の守りをする役である‘作事’という部署の
本部役員をしていることから、今日の‘おかたづけ’に参加しました。

おかたづけの内容は、陸に上げたオープン船から櫂、舵などの操縦道具と
雨用屋根テントや座席椅子、救命具などの常備品を
全て船の中から取り出し、倉庫に収納するのです。

椅子などは船のサイズに合わせて作ってあるので、船の番号ごと
順番に並べます。また櫂や舵、テントなども全てパーツごとに揃えてから収納します。

約60隻以上あるオープン船から全ての道具を取り出し、
固めて運び出す作業は、細かくけっこう手間がかかります。
総勢20名の人員で当たりますが、ゆうに二日はかかる‘おかたづけ’です。

作業場は遊船正面の駐車場を使用。広い駐車場一杯に船と道具&備品を
並べて行う派手な‘おかたづけ’は、保津に冬の訪れを告げる風物詩でもあるのです。

この‘おかたづけ’のお仕事は明日も続けて行われ、完全収納を目指します。