保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

学問の神様、北野天満宮で初詣。

2008-01-05 12:08:18 | シリーズ・京都を歩く
日本人のお正月といえば、初詣ですね。

日頃、神仏に手を合わせる習慣のない人でも
新年の初めくらいはお参りに行っておかないと
どこか、落ち着かないのが日本人の不思議な感覚ですね。

そして京都はご存知のとおり、初詣の人気スポット
がたくさんあり、新年から大勢の人出賑わいます。

私はっちんが子供の頃から、毎年行っているは
学問の神様で有名な「北野天満宮」です。

私の生まれ育ったまち、衣笠にある神社として
幼い頃から遊び場としても馴染みの深かったのが
この「北野天満宮」。親しみをこめて「天神さん」
と呼んでおり、亀岡に引っ越した今でも毎年、
家族でお参りに行きます。

学に秀でた平安時代の右大臣・菅原道真公を祀る「北野天満宮」
は宿敵左大臣・藤原時平らの陰謀により失脚を余儀なくされた
道真公の祟りを鎮める為に建立された神社で、道真公没後に
都に起こった天変地異や怪異現象を道真公の霊の仕業と
恐れた時の権力者たちが建てたものです。

毎年、三が日には約60万人もの参拝者が訪れ、その中には
この春入試を控えた受験生の姿も多くみられます。
学問の神様として庶民に人気の天神さんは受験生たちの‘神様’
でもあります。神前では合格祈願のご祈祷をする受験生や
お守り、おみくじなどを購入し‘運’を導こうと懸命です。
受験校の名が書き込まれた絵馬ももの凄い量が奉納されるなど
受験の神様としてう今なお、絶大な信仰をあつめています。

2日~4日には「筆始祭・天満書」という神前でお習字の
書き始めをする行事があります。
この行事は書道の達人であった菅原道真にちなむ
お正月の恒例行事で、毎年訪れた子供達などが書いた
書初め約2000点が奉納されます。

また、天神さんの境内や参道にはたくさんの牛の像があります。

菅原道真が生まれたが丑の刻だったとか、都から左遷され
九州大宰府に向かう途中、宿敵の左大臣藤原時平の刺客に
切りつけられかけた時に白牛が現われ守ったという云われ、
また、菅原道真が亡くなられ遺体を牛車で運んでいるときに
牛が座り込んで動かなくなり、その場に遺体を埋葬して、
大宰府天満宮が建てられという逸話や故事にちなんで、
‘祭神のお使い’として牛の像が置かれているのです。
この牛の像の頭を撫で撫ですると「頭がよくなる」と昔から
いい伝えられ、大勢の参拝者が行列をつくりながら
牛さんの頭を撫でる順番を待ちます。

子供の頃から、参道を通るたびに牛さんの頭を
撫で撫でして育った私には天神さんのご利益は
あったのでしょうか・・・・

懐かしくもあり、毎年新しい気持ちにさせてくれる
場所でもある「北野天満宮」の初詣。

今年もよい一年でありますように・・・合掌。