保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

米国、スパイ衛星が落下??科学からの警告!

2008-01-30 23:58:30 | 船頭の目・・・雑感・雑記
先週末、米国政府高官から突然発表され、全世界に
衝撃が走った「米国スパイ衛星の地球落下問題」
皆さんご存知ですか?

すでに制御不能状態に陥ったそのスパイ衛星は、2月~3月中
にも地球へ落下する可能性があり、アメリカ政府は現在も
この衛星をモニタリングしながら、注意深く見守っているという。
もし地上に落下した場合、有害物質が散らばる恐れがあると
警告され、その時の被害を最小限にするための手だてを
考えているとのことですが、今のところ、地上の落下地点
は不明だそうです。

その後、この衛星はどうなったのでしょうか?
それ以来、まったく日本のマスコミには取り上げられて
いないので、その後の詳しい情報が入ってきてません。

この様な場合、大抵は大気圏に突入する際に燃え尽きると
いう説が有力で、落下の可能性が低いとみているのか、
それとも、落下地点がわからない状況で、いたずらに
恐怖心を煽っていけないとの判断なのか、
その後の詳しい報道はなされていません。

しかし、政府高官は衛星の規模の大きさから、大気圏
に突入しても、一部細かい部品が散乱する可能性は高く
そうなると相当の範囲に広がり、落下地点を予測する
ことはかなり困難になる見方をしています。
また、搭載しているエンジン燃料のヒドラジンは、
人が触れると死に至る有害物質です。
やはり、何らかの情報は報道すべきと思いますが
いかがでしょうか?

それに今回のアメリカの対応の早さも気になるところ。

本来、スパイ衛星というモノは軌道その他が極秘機密
にあたるので、このような情報を政府自らが公表する
事自体、相当危険な状況にあると見ていいのでは?

今回のアメリカの対応が、世界に対する責任と良心から
出たものであるとしても、この様にうがった見方を
されるのは日頃の行いのせいでしょうか・・・

今回の衛星落下の危険性が報道される度に、私達は
すぐ「どこに落ちるのか?」という事ばかりが
話題になりますが、問題の深刻さはもっと別
のところにもあると思います。

衛星が地上に落下した場合、都市部に落ちる確率は
相当低く、これが我が家の頭上となるとさらに確立は
天文学的なものになります。

しかし、我が家に落ちないからといって
安心していていいのでしょうか?

海に落ちたとしても、山に落ちたとしても、
辺りは汚染され、相当の環境破壊を生みます。

地球環境の保護が世界中で叫ばれている今、私達は
その視点から衛星落下問題を語る必要があると思います。

今、地球の周りには5400以上の人工衛星が打ち上げ
られています。これらの衛星もいずれ故障し、今回の
衛星の様な事態になる可能性が多分にあります。

科学万能信仰から脱却し、科学は永遠の不完全なもの
であるということを再認識し、科学の本質に目を向けた
議論を進めていく必要があることを、このスパイ衛星が
警告してくれていると、私は思うのです。