保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

亀岡の井戸から‘白い水’が!震災の日に思う・・・・

2008-01-17 17:46:52 | 船頭の目・・・雑感・雑記
また、あの日がやって来た。
6434人もの尊い命を奪った「阪神淡路大震災」
が起こった日が・・・
月日の流れは人の記憶も移ろい易くするものだが、
地震の恐怖とともにあの悲劇の記憶はけして風化
させてはならない!と思い起こさせる日にしたい。

時あたかも昨今、私の住む京都府亀岡市でも
大地震の前兆を予感させる不気味な現象が起こって
いることが、昨日の報道ニュース「VOICE」の
レポートで明らかになった。

本来、火山地帯でない亀岡で民家の井戸から、
硫黄が混ざった水が汲み上げられたというのだ。
その井戸水は卵の腐った様な硫黄水独特の臭いを発し、
表面には温泉成分が析出、沈殿したあとに出来る
「湯の花」の膜が張っていたという。
この井戸水を調査した東京大学地震研究所によると
「硫化水素ガスが混在している」明らかに異常現象との
見解を示した。
こんな現象は「150年井戸水を使用していて初めてのこと」
と話す住人の証言に、さらに不気味さが増す。

「VOICE」のレポートによると、この様な不気味な現象は
亀岡地域だけに留まらず、広く丹波地域全域で顕著に報告
されているという。

亀岡市に程近い大阪府猪名川市の民家では、井戸水の
温度が2002年から徐々に上昇しているというのだ。
この井戸は阪神淡路大震災の直後にも30~35℃まで
上昇し、白い色をした温泉の様な水が湧き出たそうだ。
同じ猪名川市の別の民家の井戸では、枯れていた古井戸
にまた水が溜まってきているという。これも震災前後の
現象に酷似している。

また、兵庫県有数のある温泉地でも2000年頃から
温泉水に色の変化が見られる様になり、配管の
整備の必要性がでる被害が出ていると聞く。

これらの異常現象は一体我々に何を訴えようとしているのか?

関西の大地震の前兆はこれら地下水の異常現象があらわれる
丹波山地の微震の動きと関連が深いといわれている。

近畿地域で地殻変動を調査している京都大学防災研究所では
2003年から丹波山地で地殻変動の圧力が2倍以上強くなって
いるにもかかわらず、小さな地震の起こる数が極端に減少
していることを報告している。
この様な現象は地震エネルギーが発散されず、地下に蓄積される
ことを示し、大きな活断層を揺り動かすエネルギーとなる
ことを表しているという。

これら2つの研究所が導き出す結論として
「今後、近畿を中心に大きな地震が起こる可能性
は極めて高く、危ない時期にきていると思っていい」
と警鐘を鳴らす。

私達はあの13年前の悲劇から、いったい何を
学び取らなければならないのか?
そのことを真剣に考える機会を‘あの日’が
与えてくれている気がしてならない。