保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

保津川遊船38回定期総会が開催。

2008-02-01 23:51:48 | 船頭
2月1日、保津川遊船企業組合の定例総会
が遊船待合室にて開催しました。

今年で第38回を数える定期総会は、会社法人でいうと
株主総会にあたり、年に一度、事業主である船頭全員が
出席し、昨年度事業及び決算報告と今年度の事業運営及び
運行計画について協議するもの。

午前9時から行なわれた総会には、亀岡市長や府関係者、
地元商工会、京都府会議員らも来賓としてお越しになられます。

議題は、前年度の事業報告ならびに決算報告から入り、
今年度の事業や収支及び資金等の各計画案が発表されます。

総会は各議案についての一通りの説明がなされた後、
質疑の時間が設けられ、組合員から質問や提案について
運営担当の理事が答えていく形で会議は進められます

一昨年は落石事故の影響で、大幅に落ち込んだ業績も
昨年度はなんとか持ち直し、前年度比で約38%の増益
となりました。
これもひとえに保津川に魅力を感じ、お越し頂いた
お客様方のお蔭と心より感謝する次第です。

しかしながら、3年前の2005年度の業績には
約7%も及ばず、今後の厳しい日本経済状況に加え
少子化による修学旅行者を減少など、観光業を取り巻く
環境を考えると、けして楽観視できず、手放しで
喜べばかりもいられないと感じています。

そんな中、今日は「保津川の世界遺産登録の可能性」と
題して、元ユネスコ職員の宗田好史京都府立大准教授が
組合員を対象にした説明会を開いて下さりました。

説明会の後、質疑応答の時間も設け、世界遺産に登録された
場合のメリットや危惧する点、登録に向けての組合としての
取り組み方などについても活発な意見交換が行なわれました。

組合としても、今後保津川の世界遺産の可能性また
そのためのプロセスを探るため、早急な対応を
していければと考えています。

今年は年初から、様々な社会不安が懸念されておりますが、
我々保津川遊船は、保津峡の美しい自然を守り、さらなる
サービスの向上と技術の研鑚に努め、魅力ある川下りを
提供できるように今年も精進する次第ですので、
皆様の変わらぬ御愛顧のほどよろしくお願い致します。