今、日本では今年度の2010年を目途に訪日外国人旅行者数1,000万人を目標に、
日本観光の魅力を海外に発信するとともに日本への魅力的な旅行プランを作成する事業
「ビジット・ジャパン・キャンペーン」を官民一体で推進していますが、その成果なのか?
私たち保津川下りにも今年は、毎日海外からの旅行者が増加していると感じます。
梅雨が明けてからは、毎日、一艘に必ず海外のお客様をお乗せしています。
今日はアメリカから「連邦保安局」の捜査官の方々が私の舟にお乗りいただきました。
「アメリカ連邦保安局(United States Marshals Service)」
ニコラス・ケイジが主演した映画「コン・エアー」で犯罪を犯した服役囚を
刑務所から別の刑務所へ移送する飛行機で護送していた組織といえばおわかりになられた
方もおられるでしょう。
有名なFBIと同じく司法省に所属する連邦法執行官職で、設立は初代アメリカ大統領ワシントンが
1789年に建国当時の13州に一人ずつ配置し任命したアメリカで最も古い法執行機関だそうな。
主に逃亡者の追跡、囚人の輸送、裁判官・陪審員・証人などの警護が主な仕事とのこと。
一行は仕事ではなく、プライベートでの日本の旅であり、最初から素性を明かしてお乗りに
なった訳ではないのですが、ひとりの男性が着ていた「KRAV MAGA」と書かれた
Tシャツを見て、私が声を掛けたのが話の始まりでした。
「KRAV MAGA」(クラブマガ)とは
軍事的な衝突の絶えない、イスラエルで軍隊用格闘術として生み出された護身術です。
世界で最も多くの実戦の中で試され、つくり上げられた護身術としてシステム化され、
今ではイスラエル国防軍だけでなく、アメリカやヨーロッパの軍隊・警察にも採用されている
高度な格闘性を持つ優れた護身術です。
私も6年前の一時期、この格闘術を習得するため、東京まで毎週通っていたことがあるのです。
そんな縁で、乗船中もその男性とクラヴマガ談義をしているうちに「実は柔術も習っている」と彼が
打ち明けてくれ、話は益々、マニアックに盛り上がっていきました。
彼が通っているアメリカの柔術道場は、あの名門グレーシ一族の中で最もテクニシャンといわれた
「ヘンゾ・グレーシ」道場だそうです!
お互い格闘者同士で武道家同士、国や人種は違えども、すんなり打ち解けてくるから不思議ですね。
格闘技談義に花を咲かせているうちに舟は嵐山へ到着。
着船場に着くと「小さな国際交流」お約束の記念写真を一枚。
握手をして別れ際に、彼は自分のズボンのポケットから小さなコインの様なものを
取り出し、私にくれました。
戴いた瞬間は「『チップ』か、なにかかな?」と思ったのですが、よく見ると「ピンズ」。
そのピンズには「 United States Marshal」の文字がくっきりと刻まれていました。
「えっ、あなた方はアメリカ連邦保安局の方たちなの?」と問う私に、
彼は笑顔で「YES!」と答え「コレをアナタたちにプレゼントします」とピンズを
指し、私たち船頭3人全員に手渡してくれたのでした。
連邦保安官という危険と遭遇する機会が多い、職務だからクラヴマガやグレーシ柔術をされているのですね。
これは本物のツワモノさんです!
ちなみに彼は舟の櫂ひきを体験した時、殆ど私の指導なしですんなり櫂を引いたこともご報告しておきます。
今日もまた、ひとつ素敵な出会いに感謝!
日本観光の魅力を海外に発信するとともに日本への魅力的な旅行プランを作成する事業
「ビジット・ジャパン・キャンペーン」を官民一体で推進していますが、その成果なのか?
私たち保津川下りにも今年は、毎日海外からの旅行者が増加していると感じます。
梅雨が明けてからは、毎日、一艘に必ず海外のお客様をお乗せしています。
今日はアメリカから「連邦保安局」の捜査官の方々が私の舟にお乗りいただきました。
「アメリカ連邦保安局(United States Marshals Service)」
ニコラス・ケイジが主演した映画「コン・エアー」で犯罪を犯した服役囚を
刑務所から別の刑務所へ移送する飛行機で護送していた組織といえばおわかりになられた
方もおられるでしょう。
有名なFBIと同じく司法省に所属する連邦法執行官職で、設立は初代アメリカ大統領ワシントンが
1789年に建国当時の13州に一人ずつ配置し任命したアメリカで最も古い法執行機関だそうな。
主に逃亡者の追跡、囚人の輸送、裁判官・陪審員・証人などの警護が主な仕事とのこと。
一行は仕事ではなく、プライベートでの日本の旅であり、最初から素性を明かしてお乗りに
なった訳ではないのですが、ひとりの男性が着ていた「KRAV MAGA」と書かれた
Tシャツを見て、私が声を掛けたのが話の始まりでした。
「KRAV MAGA」(クラブマガ)とは
軍事的な衝突の絶えない、イスラエルで軍隊用格闘術として生み出された護身術です。
世界で最も多くの実戦の中で試され、つくり上げられた護身術としてシステム化され、
今ではイスラエル国防軍だけでなく、アメリカやヨーロッパの軍隊・警察にも採用されている
高度な格闘性を持つ優れた護身術です。
私も6年前の一時期、この格闘術を習得するため、東京まで毎週通っていたことがあるのです。
そんな縁で、乗船中もその男性とクラヴマガ談義をしているうちに「実は柔術も習っている」と彼が
打ち明けてくれ、話は益々、マニアックに盛り上がっていきました。
彼が通っているアメリカの柔術道場は、あの名門グレーシ一族の中で最もテクニシャンといわれた
「ヘンゾ・グレーシ」道場だそうです!
お互い格闘者同士で武道家同士、国や人種は違えども、すんなり打ち解けてくるから不思議ですね。
格闘技談義に花を咲かせているうちに舟は嵐山へ到着。
着船場に着くと「小さな国際交流」お約束の記念写真を一枚。
握手をして別れ際に、彼は自分のズボンのポケットから小さなコインの様なものを
取り出し、私にくれました。
戴いた瞬間は「『チップ』か、なにかかな?」と思ったのですが、よく見ると「ピンズ」。
そのピンズには「 United States Marshal」の文字がくっきりと刻まれていました。
「えっ、あなた方はアメリカ連邦保安局の方たちなの?」と問う私に、
彼は笑顔で「YES!」と答え「コレをアナタたちにプレゼントします」とピンズを
指し、私たち船頭3人全員に手渡してくれたのでした。
連邦保安官という危険と遭遇する機会が多い、職務だからクラヴマガやグレーシ柔術をされているのですね。
これは本物のツワモノさんです!
ちなみに彼は舟の櫂ひきを体験した時、殆ど私の指導なしですんなり櫂を引いたこともご報告しておきます。
今日もまた、ひとつ素敵な出会いに感謝!