保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

空手家・はっちんです。

2004-08-20 11:41:56 | 空手・格闘技
はじめまして。空手家のはっちんです。
職業は保津川下りの船頭をしております。
空手では、大山茂師範、泰彦師範を生涯の師と仰ぎ、
師範たちの会の支部長も歴任しました。

空手歴は22年になります。
今もまだ現役の気持ちで修業に励んでいます。

空手以外にも、柔術、イスラエル格闘術を
目下、勉強中です。

このページでは格闘技全般を話題にして
語っていきたいので、興味のある方、コメントを
楽しみにお待ちしております。


台風が去って・・・

2004-08-20 00:00:31 | 船頭
昨日から危惧していた通り、今日は台風15号の影響で保津川下りは中止となりました・・・今年の台風は少し様子がおかしいですね。そしてまたしても四国が台風の被害を受けることになってしまいました。四国では土砂崩れや土石流で5人が死傷、民家2棟が全壊、床上浸水が89棟、床下浸水239棟に及び200人が避難するという大変な事態になっています。そして今も石川県から東北北部、北海道南西部に上陸の恐れがあるとのこと。何事もなく去っていくこと願うのみです。
 夏に台風が発生する事は自然現象として仕方ない事ですが、6月に2度も上陸したことは前代未聞。10号などは八丈島から反転西下し近畿に接近し、四国、中国地方を横断するなど本当におかしな現象が続きました。そのたびに大きな被害をもたらし、「近畿は免れた」などとのん気に構えていては済まされない事だと思います。
 こんな被害を聞かされると「台風など無ければいい」というようなものですが、この台風がもたらす雨は、梅雨とともに日本の農業には欠かせないものだそうです。保津川の船頭も半数以上が兼業農家をされています。この時期の雨は、特に稲作にとって非常に重要だと言われています。被害さえなければ恵の雨だそうです。
 このように考えると、私達の豊富な食生活は被害を受けられた「誰か」の犠牲の上になりたっているという事がいえるのではないでしょうか?誰かがもしくは地域が、被害という損な役割を代表して引き受けて頂いたからこそ、川にも水が満ち溢れ、川下りも成り立つのでしょう。そうならば、その他の地域に住む私達は、他人事だとのんびり構えていていい訳はないと思います。被害に遭われて人に対しては、積極的に援助の手を差し伸べるのは善意などではなく、至極当たり前の行動だと思います。
 日本の四国がこんな被害を受けているのに、日本のテレビは朝も夜もオリンピック一色です。ゴールドラッシュに報道マンが浮かれています。もちろん選手達の努力の成果に水をさすつもりはありませんが、メディアが緊急に伝えなくてはならないのは何か?そこで苦しむ人々の声じゃないでしょうか?オリンピックがお金になるのはわかります。災害など報じてもスポンサーすらつかないでしょう。私もマスコミ業界にいたからよくわかりますが、なんとも悲しい気持ちになりました。
「自分に影響がなければいい」「今さえよければ、我がされよければ」の思想が定着し、他人の痛みや苦しみに対してあまりにも無関心になりすぎている今日。このような感性の鈍くなったところに、今の異常な自然現象の根本的の原因が潜んでいるのではないでしょうか?環境問題は外の世界の事ではなく、自らの心の内にあるのかもしれませんね。
 昨日環境の事をこの掲示板に書き込んだところ、多くの人からご意見のメールをいただきました。また、いっしょに考える機会があればいいですね。

台風15号発生!またまたやって来ました。

2004-08-18 23:56:20 | 船頭
なんと、また台風が発生!今、日本海を東へ上昇中で、明日には西日本に接近らしいですね。本当に今年の夏は台風の当たり年です。今日もその影響と思われる風が、保津川にも強く吹いていました。最も近畿に接近するのは、明日の夜頃らしいですが、明日の運行にも支障が出るのではないかと危惧しています。遊船は風速15mで運行を中止します。
 私達船頭の立場としては、あっさり、風が15m吹いてくれれば諦めもつくのですが、中途半端が一番困りますね。着かず離れずともいえる距離に台風がおり、川止めに少し届かない程度の風と雨が降る。しかし規定では運行は可能です。このような境目の日は厳しい仕事になることを覚悟しなくてはなりません。体力、精神力など身体の五感をフルに活動さし、安全運行に勤めなければいけないのです。最も船頭技術を必要とするのはこんな日なのです。しかし自然はホントに強いです。自然に逆らって船を流しても勝てませんもの。こんな日は自らを自然に合わせていくよう心掛けています。荒れ模様の天気の日ほど、自然の力強さ、人間の非力さを強く感じる時はないですね。
 
 世の識者たちがいうように、「近代科学文明の目覚ましい進歩は、人間が自然を支配し押さえ込む事で発展してきた」というのが正しい認識になっていますが、本当にそうなのでしょうか?このような仕事をしていると、自然は決して人などが支配できるものではなく、科学技術でほんの少し守れている程度のものではないか?と感じることがあります。人は何でも出きると傲慢になってはならないと思います。なんか大袈裟な話ですが、異常気象による集中豪雨や海水温の異常な上昇などを見ても、明らかに地球環境はおかしくなっている事に異論はないことと思います。今こそ、これからの人は、自然との関わりを見直すべき時に来ているのではないか?などと思うのですが・・・いかがでしょうか?ご意見などあれば是非、コメントをお寄せください。
とにかく自然の中で仕事をする者は、自然が異常になる事が一番恐ろしいことです。明日の仕事を心配しながら、地球環境まで心配してしまう船頭はっちんの独り言でした。
 
明日の運行に付いては、わかり次第この掲示板で報告します。

FM797・ラジオカフェに出演しました。

2004-08-17 21:34:06 | マスコミ出演
今日はFM797・ラジオカフェというラジオ番組に出演しました。当日打ち合わせの生放送なので、ホント緊張しましたよ~自分の話す言葉一つ一つが、リアルタイムでお茶の間や車のラジオに流れていると思うと、うかつな事はいえませんものね!言い放ってしまったら取り返しが付かないのですから考えるとこわ~いことです。
しかし、番組を作ってられるスタッフの皆様が、ホントにいい雰囲気で盛り上げていただき、落ち着いて話せたと、自分では満足してます。
DJのターキーさんも、とても爽やかでイケメン系のナイスガイな方でした。出演依頼の時に「DJ界では有名なターキーさんの番組です」と言われた私は「ターキーって鳥?髪型なんかアフロヘヤーでレゲっぽい人かな?」と勝手に想像していたので、実際お会いしたターキーさんがキャップ帽のカッコいい人だったので少し面食らいました。私がいうのもなんですが、さすがにプロ!声がいいです。透き通るような高い声、カツゼツがしっかりしていてとってもGood!でした。
 このFM797は、京都コミュニティ放送といい、日本でも初めてのNPOスタイルの放送局だそうです。放送の一般レンタルも行っていて、自作放送もOKだそうです。理事をされている町田さんによると「趣味や活動の紹介や発表、交流の場に活用してほしい」というのが局設立の趣旨だと語られてました。やってみたいという京都の人は相談に行ってみてはいかがでしょうか?
 番組では、知られざる保津川下りの極秘話や歴史を20分に渡り、め~いっぱい話させていただきました。このような機会を頂いたスタッフの皆様、どうもありがとうございました。もし今度機会があれば、是非とも空手や格闘技の話をさせて下さいね。はっちんはこちらもプロ級ですよ。よろしくお願いします。
写真はスタジオにて、向かって左がターキーさん。はっちんは本番が終わり少し疲れた顔?

明日、ラジオに生出演します!

2004-08-16 17:17:05 | 船頭
やっと、長い盆休みも終わり、明日から仕事という方も多いのではないでしょうか?今年のお盆休みはいかがでしたか?海外や国内旅行に行かれた人、または故郷で骨休みをされた人、バイトに追われた人などいろいろだろうと思いますが、皆さん素敵な夏の思い出ができたことと思います。はっちんのお盆は、毎年仕事一色です。おかげさまで今年も忙しいお盆になり喜んでおります。
 さて、明日は私「船頭はっちん」が京都のFMラジオに生出演します。局は京都FM797で、ラジオカフェという番組です。なんでもDJ界では有名なターキーという方と、生トークを20分間に渡り繰り広げる予定です。この京都FM797というラジオ局は、京都コミュニティ放送という会社名で、京都三条御幸町の旧毎日新聞京都支局跡に入っている、まだ新しい放送局らしいです。まだ周波数が弱く、京都市内しか入らないのではないかと思われ、私の住む亀岡までは届くか?少し心配ですが・・・保津川の事や自分自身の事など、いい話ができればいいと思っていますので、京都市内の方は是非聞いてみて下さい。
 また、このラジオ出演を紹介していただいた、映画シナリオ作家のSさん、どうもありがとうございました。最近、体調を崩されたと聞きましたが、大丈夫ですか?お仕事も大変忙しいとは思いますが、くれぐれもお体にはお気を付けくださいね。
 昨日、コメントを入れて下さった大吉さん。いつも乗船場からのお見送り、ありがとうございます。あなたの手を振る笑顔に元気を頂いてます。22日に出演される、京都駅ビル広場でのゴスペルコンサート楽しみにしてます。必ず行きますので、迫力あるボイスを聞かせて下さいね。そして今度は私が手を振り応援させてもらいますのでよろしく!


8月16日は大文字

2004-08-15 23:34:10 | 船頭
明日、16日は京都の夏の風物詩「五山の送り火」があります。送り火は東山・妙意ヶ嶽の大文字がもっともよく知られ、船形や鳥居形、妙・法、左大文字とあわせて五山の送り火と呼ばれています。送り火とはお盆に帰られた精霊を再び冥府に送る為の行事で、仏教が庶民の間に深く浸透した室町時代以降から行われるようになったと伝えられています。
 何を隠そう私はっちんは、五山の一つ金閣寺北側、大北山・左大文字地域の出身なのです。幼い頃から大北山は私達子供の遊び場で、炎を燃やす釜(火床)に乗ったりして遊んでいた記憶があります。私の住んでいた町内は大文字保存会に入っていました。町内では送り火の準備をおよそ一年前からはじめます。12月には点火に使う薪(松材)確保して乾燥させておきます。また、2~3月にかけて下草刈りや雑木伐採を行い、5~6月に火床や山道の補修をすませて夏を迎えます。送り火の前日15日から16日午前中にかけて、金閣寺門前に設けられた奉納所で護摩木や松割木の奉納受付が行われ、それらの木は午後から山上に運び火床が組まれます。火床は、山が岩山で掘り難いことから、山の斜面に栗石をコンクリートで固めて作ってあります。火床の高さは低いもので30cm、最高に高いものでは3mもあり、全部で53箇所設置してあります。火床は、およそ一人が一箇所ずつを担当し、奉納された松割木を高さ約1m積み重ね、その中に乾燥した松葉を入れて炎を燃え上がらせるのです。炎を燃やす為に使用される薪は350束、護摩木は5000本です。そして祈りが込められた炎が燃えきると、消防署と地元消防団で消火作業が行われ、送り火は終了となります。
 祇園祭と並び京都の夏をいろどる風物詩である「五山の送り火」は地元の多くの人々の手によって、代々守られ受け継がれてきたものなのです。その歴史の中には幾多の苦難もあったと聞いております。しかし、どの時代も民衆の‘祈りの火’が途絶えたことはありません。そしてこれからも京都の夏の夜空を焦がし続けることでしょう。京都の夜空にくっきりと浮かびあがり、燃えたぎる炎の力強さこそ、民衆が送り火に示してきた意欲のあらわれに他ならず、大規模な精霊行事を受け継ぐエネルギーの源なんだなと、毎年感じているはっちんなのです。
 送る火の点火は、最も早い大文字が午後8時からで、最後に点火される鳥居形が午後8時20分です。よく見えるスポットは京都タワーが有名ですが、もう一杯かも?とりあえず何を見るか絞って行くのがいいと思います。ちなみに私は同窓会をかねていつも左大文字です。
 明日は昼に保津川を下り、夜の送り火を楽しまれたらいかがでしょうか?京都の夏の夜空に幻想的に浮かびあがる炎の文字。先祖の精霊を送り、多くの人の祈りと願いが込められた炎の輝きをご覧になり、夏の思い出をまた一つ増やすのもいいものですよ。
  

今日もがんばるぞ~

2004-08-15 08:41:36 | 船頭
いや~昨日は本当に忙しかったです。120隻の舟が流れました。はっちんも3回下りました。でもその割にはお客さんの待ち時間も少なく、スムーズな運行ができていました。事務所の段取りのよさに脱帽!しかし、さすが体にも疲れがたまりだしてきた。今晩は温泉にでもつかりにいこかな?お盆休みもあと二日、気を抜かずに頑張ります。
 ここで報告があります。この17日にはっちんがラジオに生出演します。京都のFM局・797、ラジオカフェという番組です。20分ほどのトークになる予定。詳しくは後日に!
 tutiさんコメントありがとうございます。以前乗っていただいたのですね。保津川の夏は、鹿や猿が水を飲み降りてきたりするのでとても楽しいですよ!また機会があれば是非、お越しください。
 昨日、土曜ワイド劇場に保津川が出てきました。ご覧になった方もおられる思います。出演されていた原田龍二さんはよく存知あげております。カッコよかったですよ。京都に帰られたら、飯でも食べに来ましょうね。よろしく!

今日は疲れたよ~

2004-08-13 23:55:18 | 船頭
いや~今日も忙しかったです!なんと100隻近い舟が流れました。しかも連日の厳しい日差しに、蒸し暑さも加わりなんかとても疲れました。明日からはもっと忙しくなりそうです。こりゃ~もう寝た方がよさそうなので、今日はこれで失礼します。明日もがんばるぞ~お~!

保津川のお盆休み

2004-08-12 23:53:02 | 船頭
いや~今日も暑かったですね。乾燥していた分、蒸し暑さは無かったのですがやはり日ざしはきつかったです。この厳しい暑さの中、今日も大勢のお客さんが保津川に来られ、舟の流れた総数は80隻。はっちんも2回下ってきました。予想通り忙しくなってきております!いよいよ、明日からはお盆休み本番!今日事務所には、明日の乗船状況を問合せる電話が、かなりかかって来ていたみたいです。以前にも書きましたが、明日保津川下りを予定されている方は朝11時頃までに来られることをオススメします。11時以降に来られると、トロッコ列車からのお客さんと重なる事が予想され、少し待ち時間が出るかもしれませんから。まあ、明日はそんなに長い待ち時間は出ないと思いますが・・・念のため。
 お盆休みは私達船頭とって最高の稼ぎ時なので、もちろん休暇は1日もありません。毎日、2~3回は下ることになると思います。まさに体力勝負!PCに向かうのもほどほどにして、今日は早く寝ることにします。オリンピックも始まりますが、あまり夜更かしはできませんね。残念!おやすみなさい。

いよいよ、お盆休みだ!

2004-08-11 23:52:18 | 船頭
今日から、世間ではお盆休みに入ってたようで、保津川下りにもお客さんが増えてきました。お客さんの出足は朝から好調で、次から次と途切れることなく来られる状況でした。嵐山から出発する嵯峨野観光鉄道・トロッコ列車も大入りの盛況らしく、保津川とセットで乗られる方が200人を超える時間帯も出たほどです。トロッコ列車と保津川下りのセットは京都観光でも有数の人気コース。お盆休みには毎年、大勢の観光客で賑わいます。明日からトロッコに乗る計画を立てられている方は、空き席情報を事前に確認しておくことをオススメします。もし、空きがない場合は、JR山陰線で嵯峨嵐山駅から亀岡行きもしくは園部行きに乗って頂き、。3つ目の駅亀岡駅で下車して下さい。時間して13分ほどです。亀岡駅でも保津川下りの乗車券を販売してますが、ここは行列が出来易く、少しでも早く乗りたい方は、すぐ乗船場までお越しくださり窓口でお買い求め下さる方が確実に早いです。これは船頭だけが知る裏情報ですよ。明日の保津川下りの予約状況については、充分余裕があるのでスムーズに乗船して頂けると思います。今年のお盆休みは、天気の方も安定した最高の行楽日和になりそうですね。その分、暑さも厳しくなりますが、室内のクーラー風ばかり受けてないで、自然の涼風とできたての酸素、マイナスイオンを一杯浴びてみてはいかがでしょうか?
人間は自然の中に身を置いてこそ、本当の癒しが感じられリフレッシュできると思います。雄大な大自然からエネルギーをたっぷりもらって帰ってくださいね。
写真は今日のはっちん船の様子です。前で櫂を引くのはマブダチの青山歩さんとジョニーこと山内茂さんです。このメンバーは保津川一番のイケメン船として有名で、船内には黄色い声援がこだますることも多い!
舟の中では、安全な所で写真の撮影もしてくれます。遠慮なく船頭に頼んでみよう!