保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

知って得する、保津川お盆直前情報!

2004-08-10 21:20:31 | 船頭
今年も保津川のお盆がやって来ます。夏季最高の人出が予想されるお盆は、私達船頭にとっても最大のかきいれ時です。乗船場も全国から来られるお客さんで混雑が予想されます。このページをご覧頂いている方の中にも、お盆休みに保津川下りを予定されている方がおられる事と思います。そこで今日はこのページを見ていただいている方だけに「知って得する、賢い保津川下りの乗り方」をお教えしたいと思います。
 毎年、この時期に混雑が予想されるのは13,14、15日の三日間。乗船券が昼過ぎに売り切れた年もあるほどで、この三日間に保津川下りを計画されている方は注意して下さい。
はっちんのオススメはこの前後の12、16日です。これらの日は比較的予約も少なく、待ち時間も無くスムーズなご乗船が可能だ思われます。また16日は京都で、大文字焼きが有名な五山の送り火が行われます。3時半の最終船に乗り込み、夜から五山の送り火を見るというコースはいかがでしょうか?
 どうしても13、14、15日の三日間しか都合がつかないという方は、朝10時頃まで来て頂くといいと思います。昼からの混雑が避けられ、スムーズに乗って頂けるでしょう。この時間だと昼には嵐山に着くので、その後たっぷり京都を堪能できる時間が取れ、得した気分が味わえると思いますよ。
今年の保津川は水位も安定していることから、川面の風も涼しく、ほどよいスリルが味わえることでしょう。(10日現在)今年のお盆休み、家族サービスやデートなど、素敵な夏の思い出づくりをお考え皆様、是非、保津川下りをご利用くださいませ。船頭一同、精一杯がんばりマスのでよろしくお願いします。皆様のお越しを心よりお待ちしております。

今日の保津川はスリル満点!

2004-08-08 23:33:44 | 船頭
昨日は保津川の花火大会。開始一時間前に振り出した、激しい夕立で開催が心配されましたが、思ったより早く止み無事開かれました。しかし京都府亀岡市には大雨・洪水警報が出るほどの夕立でした。翌朝には思った通り保津川の水位が上昇、翌日から約60cmも増えていました。この水位だと通常の3人体制では下れません。櫂引きを一人増やして4人体制での運行になります。川の勢いが増すことに伴い流れと渦が強くなります。これらの抵抗にとらわれることなく下るには、舟自体のスピードとパワーを上げ安定感を持たせる必要があるからです。しかし乗られるお客さんには、今日みたいな日に下るのが最高ですよ。勢いがあるから顔に当たる風も強く涼しいし、なによりスリルが違います。舟が大きなな波を割って進むから、舟の張りを超えて波がドンドン入ってきます。中には水避けのビニールを、わざと被らない豪傑なお客さんもおられ、舟のムードも最高に盛り上がります。もちろん、その豪傑さんは頭から保津川の水を被ることになるのですが・・・服をびしょ濡れにしながらも不思議と皆さん笑顔で帰られます。これが保津川の魅力なのです。このようなスリルを存分に味わいたい方は大雨が降った翌日の保津川にお越しください!人工に作ったのではない、自然のジェットコースターは雄大な自然と気持ちのよい川面の風を受け心身ともにリフレッシュできること間違いなし!激しさの中に癒しを求める、それが保津川下りの真骨頂ともいえるでしょう。

保津川花火大会

2004-08-06 11:03:53 | 船頭
明日7日は、亀岡夏の最大イベント「保津川花火大会」が開催される日です。今年は週末土曜日にあたることから、市外からも大勢の見物客が来られることでしょ。打ち上げ場所となるのは、はっちんの仕事場である保津川下りの乗船場から2~300m上流の右岸側。JR亀岡駅から北へ徒歩なら役15分程です。花火が点火されるのは午後8時から。約7000発の花火が夏の保津川の空を彩ります。保津川の花火の特長は特選芸術玉と呼ばれる職人花火!秋田や長野などの著名な花火職人が作る中でも、厳しく選定された一品が特選芸術玉。日本煙火芸術協会お墨付きをいただき、この芸術玉が見られるには日本での数ヶ所、関西では亀岡だけなのですぞ!これが見れるだけでも亀岡に来る価値があるというもの。また、お約束のスターマイン、連射斜め打ちなどお楽しみ花火も目白押し!保津大橋の左岸下にはゆったりしたスペースを確保し、数々の屋台・夜店の出店が花火大会を盛り上げてくれます。是非来てみて下さい。楽しめますよ~
また、亀岡市では有料の観覧席も設けています。VIP席の桟敷席(限定100マス)が20000円、パイプイス席(500席)1000円です。これらの席では料亭の弁当やオードブルなどの飲食もできます。
市では観客予想人数を約53000人ほどを見込んでおり混雑、渋滞が予想されることから、当日は電車、バス等の公共交通を利用していただきたいとのことです。
 車で来られる際はお早めに亀岡入りされることをお勧めします。夕方6時頃から通行止めのところが多数あると思われますので!
荒天なら中止になりますが、少しの雨なら決行します。中止の場合は9日になります。
それでは皆さん、花火を楽しみましょう!

えっ!また台風ですか!

2004-08-04 22:56:23 | 船頭
なんと、またまた台風がやってきました。先週の土曜日に10号が行ったところなのに早すぎます。しかも急に太平洋岸に姿を現すとは忍者のような台風ですね。行き足も早いみたいで今晩中には紀伊半島に上陸するとか。前の台風で被害を受けられた四国にも向かうとの情報もあるらしいので、地盤が緩んでいることから本当に心配なところです。今、私が住む亀岡でも激しい風が吹いてきました。今のところ保津川の水位に影響は無いようですが、今後、集中豪雨がふれば一気に水位が上昇することから気は抜けないです。私達船頭には台風や豪雨の時に舟を守る仕事があるのです。舟は左岸側の湾の中に係留してあります。局地的に降れば、夜中でも飛び起き舟を守り駆けつけます。もし水位が上昇してくれば大雨の中でもカッパに身を包み、クレーン車による舟の引き上げにも掛からねばなりません。24時間営業になることも!しかも、これが結構スリリングです。警戒水位のサイレンがけたたましく鳴る中、増水した川に浮かぶ舟に飛び乗り、棹とロープで引き上げて行くのです。もしも、ロープが切れれば暗闇の川に吸い込まれて行くのみです。本当に命掛けの作業なのです。警戒水位になると周囲は避難し川から離れるものですが、舟を守る船頭は逆に川へ向かって行くのです。危険を伴う危ない作業でありながら、不思議に船頭の男気を感じる瞬間でもあります。普通の感性からするとちょっと変わってますよね。まあ、とりあえず今晩はあまり寝ることができない夜になる事は事実のようです。

欣也さん、カッコイイ!

2004-08-02 23:50:26 | 映画・芸能界
今日ははっちんの友人である、かとちゃんこと加藤寛治さんが子連れ狼に出演しました。賞金稼ぎ役として、主役の拝一刀演ずる北大路欣也さんに見事に一刀両断にされました。いい斬られっぷりでした。しかし、北大路欣也さんの拝一刀はかっこいいですね。宿命を受け入れ、寡黙にして強固な意志力で冥府魔道をいく姿、本当に絵になります。初代拝一刀役の萬屋金之助さんより不気味さがなく、人間臭さがあるのが好きです。北大路欣也さんとは、加藤さんの紹介で一度、東映京都の撮影所でお会いしました。しかも撮影後、お疲れにもかかわらず、楽屋にまで入れていただき、お話をさせていただきました。加藤さんが私のことを「元極真の大山茂師範のお弟子さんで、今は保津川下りの船頭をされています」と紹介すると、「大山師範のことはよく存知ております、保津川下りは一年に一回必ず乗りに行くんですよ」ととても親しく語りかけていただきました。また、はっちんの鍛え抜かれた(?)ボディを見て「さすがに鍛えられたいい体してますね」と感心されておられました。天下の北大路欣也先生にお褒めいただき、はっちんも大満足!少し鼻の穴が膨らみ、背中が反れる気分でした。実際に見た欣也さんはテレビ以上にカッコよく、気取りのない優しさが滲みでるような暖かい方でした。アイドルを使ったおちゃらけた時代劇が多い中、正統な時代劇のスタイルを頑なに守っている「子連れ狼」。これからも応援していきたいです。そして長期シリーズ化になることを期待しています。
 子連れ狼には保津川で撮られたシーンがよく出てきます。大きな川が流れていて拝一刀親子が歩くシーンがでたら、それが保津川です。チェックしてみて下さい。

自然からのイジメ!

2004-08-01 22:42:15 | 船頭
昨日、台風10号の影響で運行中止だった保津川。まだその影響が残り、今日も朝から強い風が吹き乱れていました。運行が中止になる風速15mには5m程及ばないものの、わが身に当たる風の抵抗感は相当なものでした。しかも風向きは「魔の向かい風」。何度も言いますが、400年の伝統を守る保津川下りは昔のままの完全手漕ぎ船です。この向かい風が最大の敵なのです。舟は前の掉さし一人と櫂引き二人で進めて行くのですが、向かい風が強い時は舟を前に進めることが容易ではありません。流れの無い淵では前に進んでいない様にすら感じることも。こんな日は船頭にとって最悪の日。全体力をフル稼働しなくてはなりません。その中でも最も過酷な仕事を強いられるのが、舟の舳先に立つ棹さしです。強風を受けながら竹棹を川底に突き刺し、棹に体を預けて力一杯押し進めるのが役目。その作業をひたすら繰り返すのです。今日のはっちんの役目はその掉さし!道中、幾度となく川面を伝って襲ってくる強風さんとバトルを繰り返しながら、舟は無事嵐山へ。普段の時の倍は体力を消耗したって感じでした。
 しかし、話はこれで終わりではありません。今日は週末・日曜日。二回目の番がしっかり回ってきたのです。しかも川面には一回目より勢いを増した感のある強風さんが吹き乱れ、なにやら空模様まで怪しくなってきました。いや~な予感を感じながらも二回目へ。道中、同じように舟を進めていると、急に風が弱くなってきたのです。ほっと一息ついたと思った矢先のことです。川面を、叩き付けるような大粒の雨が降りだしたのです!咄嗟に舟を川岸に着け、屋根は取り付けられましたが、私達船頭は上から下までずぶ濡れの枯れ落ち葉ような格好です。そして、この格好のまま舟を操縦し、嵐山を歩き、JR線に乗って帰ってきたのでした。今日は本当に自然に弄ばれ、イジメられたと感じずにはいられない1日でした。でも、このような悪条件の中でも、保津川下りを最後まで喜んでお乗りいただいたお客様には本当に感謝です!
写真は、棹を担ぎながら、空模様を心配している船頭の俣野武弘君です。このあと彼も雨に見舞われることになる。

子連れ狼

2004-08-01 00:11:06 | 映画・芸能界
今日は保津川下りが台風の為、運行を中止したので、私の友人の話をしたいと思います。友人の名は加藤寛治さん。加藤さんは東映京都所属の俳優さんをされていてます。うちの子供達は親しみをこめて彼のことを「かとちゃん」と呼びます。そのかとちゃんが8月2日午後7時・テレビ朝日系の「子連れ狼」に出演されます。北大路欣也さん扮する拝一刀を付け狙う賞金稼ぎの役で登場し、渋い悪党役を熱演したとのことです。番組の前半部分によく出るらしいので、このページをご覧になった人は是非見てあげてください。かとちゃんは俳優歴25年を超え、数々の大作にも出演し、松方弘樹さん、梅宮辰夫さん、里見浩太朗さんなど大物俳優さんともサシでシーンを取れる数少ない京都の俳優さんなのだ。今、京都で撮影を進めている「忠臣蔵」では、松健サンバで話題沸騰の松平健さんを前にして、罵倒する侍役を演じたそうです。また、かとちゃんは、日本有数の陶芸一家の生まれで自らも陶芸のデザインを手がける作家でもあり、Kオフィスという観光地の売店のオーナーでもあるのです。今年の夏は嵯峨野観光鉄道(トロッコ列車)の嵐山駅(嵯峨駅ではありません)で本格派スムージーの店を仕掛けられています。祇園祭りの頃、行列が途切れず話題になっていたので、もうお飲みなった方も多いのではないでしょうか?あの鉄人・ムッシュ坂井のスタッフを唸らせたほどの美味しさだったとか。まだ飲んでない人、話題の為にも行ってみてはどうでしょうか?そんな話題豊富で引き出しの多い俳優かとちゃん!ユニークなトークで現場を盛り上げる達人で、役者さんはもとより監督さんやスタッフの人達にも人気者なのです。ラストサムライなどのヒットで世界が注目している日本時代劇。そのメッカ、東映太秦撮影所でも一目置かれる存在、それが我らがかとちゃん、加藤寛治さんなのだ。応援してあげてね。写真は水戸黄門の撮影現場でのショット!真ん中がかとちゃん。左は照英さん、右は合田雅史さんです。