保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

戦いの幕は切って落とされた!保津川のBBQゴミ・・・

2008-04-21 23:50:43 | 保津川エコ・グリーン委員会
この時期、晴天に恵まれた休日の後に残るモノ・・・
そうです。保津川の河川敷きに放置された
バーベキュー(BBQ)ゴミです・・・

休日明けの今日、早速今年最初のBBQゴミが
保津橋の下に散乱していました。

いよいよ、今年もBBQごみの季節がやってきたことを
実感するのに十分なヒドイ散乱状態でした。

残飯やタレがこべり付いた容器、ビール空き缶にペットボトル
が、カラスにつつかれ、風に舞い上げられ、広範囲にわたり
散らばっていたのです。

発見後すぐに、保津川遊船のエコ・グリーン委員会で
ゴミの回収に向かいましたが、風に乗り、広がって
いるゴミを拾うのはなかなか大変です。

このBBQゴミは、遊船で用意した土嚢袋が
4袋もいる大量ゴミでした。


中には未使用の容器や割り箸まで捨ててありました。
ゴミを放置するだけでは飽き足らず、まだ、使って
いないモノまでゴミと一緒にすてるとは見上げた精神です。

この割り箸もどこかの国の森林を伐採して加工した
ものだろう。資源を無駄にする心はゴミを放置しても
罪の意識を全く感じない心へとつながる。

ごみの中からミスタードーナツの空箱が剥き出しに
なっていました。ミスドの創設者は奉仕清掃を奨励する
など志の高かった偉人だと聞いているが、この姿を
見て何を思うだろうか?


しかし、このゴミ、よく見ると毎月NPOプロジェクト保津川が
定例清掃会を行なう時に受付場所として使っている所なのです。
これはプロ保津への挑戦状なのか?

いよいよ今週末からゴールデンウィークです。
保津川の河川敷きには、さらに大勢のBBQを
楽しむ人でいっぱいになることでしょう。

今年も我々とBBQゴミとの戦いが始まります。

清流の保津川を守るため、
多くの心あるみなさんのお力添えのほど、
何卒、よろしくお願い致します。

毎日放送「映像’08」家族の再生~とは?

2008-04-20 20:18:05 | 船頭の目・・・雑感・雑記
今夜20日(日曜日)の深夜24時15分から
浜省の会副会長で友人の米田記者(MBS毎日放送)
が制作したドキュメンタリー番組
「映像’08『家族の再生~ある児童養護施設の試み~』」
が放送されます。

児童虐待の増加を背景に、児童養護施設はどこも
満杯の状態が続いている現状を追った作品です。

手厚いケアの必要な子どもが増加する傾向にある中、
家庭で生活できない子どもが暮らす施設を小規模化し、
家庭的なケアを実践する「小舎制」が注目されています。

この作品では、京都府下にある、児童福祉施設に、
心に深い傷を負った子どもたちと彼らに寄り添い、
自立を支える職員を8か月にわたって追い、
現代社会の中で希薄になりつつある家族の絆とは何か?
どうあるべきなのか?を問いかける米田氏渾身のレポートです。

米田氏らしく、きっとあたたかい眼差しで制作されて
いると思います。

深夜の放映ですが、一見の価値アリ!

是非ごらんになって下されば嬉しく思います。

*毎日放送「映像'08」‘家族の再生~ある児童養護施設の試み~’
 4月20日(日)深夜24時15分ー25時15分まで。
 関西ローカル限定の番組です。


今日、保津川下り今昔物語で原田先生講演。

2008-04-20 09:05:19 | プロジェクト・保津川
今日、亀岡市文化資料館で、プロジェクト保津川の
副代表である原田禎夫氏(大阪商業大学准教授)が
「保津川下り今昔物語」と題して講演会を行なわれます。

時間は14:00~15:30

同資料館で開催されている「みんなでつくろう『亀岡学』
というイベントの一環として開催されるもので、
毎週、亀岡にまつわる文化、歴史に焦点をあて、各界の
識者による講演が開かれています。

今週はNPOプロジェクト保津川の原田副代表が
保津川下りの歴史をなぞり、その文化的価値、地域的な
価値を検証されます。

私も是非、傍聴しに行きたいのですが、仕事の都合で
どうなるか?

間に合えば、是非、寄せていただきたいと思っております。

本日、保津川下りは最高水量ですよ~

2008-04-20 08:48:04 | 船頭
春の雨で増水し2日間、運休しておりました
保津川下りは今日、運航を再開します。

増水川止め明けの保津川下りは、最高水量
での運航となるので、最高のスリルが味わえます。

天候も爽やかな晴れ。

豪快な水しぶきを浴び、新緑が芽吹く渓谷を
すり抜けて川下りは自然で味わえるジェットコースター!

是非、この機会に日本最高の激流を堪能してみてください。

マイケル・ジャクソン「HEAL THE WORLD」との再会

2008-04-17 02:22:48 | 船頭の目・・・雑感・雑記
歌には人の心を動かす力がある。

心楽しい気分にさせてくれたり、時には癒されたり、
そして考えさせれたり、気づかされたりと・・・
人は歌に支えられ生きる力を与えてもらうことがある。

私もこれまでの人生を振り返ると‘歌’に支えられ
人として大事な感情の多くを芽生えさせてくれたと感じる。

最近、私の心を動かせた懐かしい歌に再会した。

マイケル・ジャクソンが1991年にアルバムの中で
発表した「HEAL THE WORLD」(ヒール・ザ・ワールド)だ。

私にとっては「We are the world」「Lean on me」
並び、ソウル(魂)を貫いた洋楽のナンバーだった。

妻が所属するゴスペルグループ「Voice of Peace 」
が今夏の京都駅ビル・サマーコンサートでこの
「HEAL THE WORLD」を選曲し、歌うというのだ。

今だ争いの絶えない世界。その犠牲になる弱き者たち。
人の尊厳は冷たい銃の前に踏みにじられていく。

♪世界を治療しよう より良い場所にしよう
 僕と君と そしてすべての人類のために
 人生を注意深く見つめれば
 死んでいく人々がいることがわかる
 より良い場所にしよう 
 僕と君のために・・・  ♪

マイケルの歌詞は、人の愛を信じ、理想の世界を
つくろう、と呼びかける。

♪ どうして僕らは生命を痛め続けるのか?
  大地を傷つけることは魂の虐待にすぎない ♪

人は殺し合うことの愚かさに気が付かねばならない。
神から与えてもらったこの地球を大切にする義務がある。

♪ 僕らは空高く翔き 永遠の魂を手に入れよう
  僕の心の中では君達みんなが兄弟なんだ
  恐れのない世界を築き 共に幸せの涙を流そう 
  世界の国々が剣を 鍬に持ち換える様子を思い描こう ♪

人類は約一万年前に文化を創造して以来、物質的繁栄を
追い求め、今の満足ではなく、明日の繁栄に焦点があった。
その価値観は強い者が弱い者を淘汰し、優れた者が劣った者
を選別するという生存競争の思考に基づいているのではないか。
そこに人種や宗教が絡み合い、複雑な論理を築いてきた。

しかし、物質的繁栄は地球環境すら危うくするほどの限界に
きており、最新の軍事技術が原子力の力を手にしたことで
地球上のすべての生命を破滅させる能力がある。

もう、我々人類は生存競争による物質的繁栄という
価値観を捨て去り、人種や宗教の枠を越え、世界の人
すべてが兄弟なんだという共存共栄の新たな価値観を
構築する時にきているのでは?

ロマンチストの理想論と一笑されるのもわかっている。
でも、訴えかけずにはいられない。

人の愛を信じたい・・・人の尊厳を信じたい・・・

広島の原爆平和資料館に掲げてあった一文を思い出す。

‘人類の尊厳と敬愛は、いかなる破壊力にも動じることなく、
 惨禍を克服し尊敬と平和のうちに国家と国家を結ぶ’

マイケルジャクソンが歌う「HEAL THE WORLD」のやさしい歌声は
10年以上の時を経て、間違いなく私の心を動かせた・・・


同級生引率の脳狂婦人会(?)がご乗船!

2008-04-16 00:31:28 | 船頭
昨日、私はっちんの中学時代の同級生松岡亜月さん
引率による‘脳狂婦人会’なる団体14名が
保津川下りをご乗船下さりました。

脳狂(?)なんとも恐ろしげなネーミングのご婦人方
ですが、名に反して京都教育大付属小にお子様を
通わせておられるお母さま方で組織するイベント・リクレーション
を楽しむママさんグループなのだそうです。

亜月さんとは京都の衣笠中学の同級生。
その当時から、元気で楽しいクラスのムードメーカ的存在
の女の子でしたが、今では二人のお子様のお母さま。
ステキなマダムになられています。

でも・・・当時の元気印は今も健在でした!

乗船される船に案内すると、早速イケメン船頭で
名高いK君を見て「ステキな船頭さんや!」
「みんな拍手!!」ってな感じです。
あっけに取られていたいた長老船頭にも
「オジサマもステキ!」としっかりフォローも
忘れないところも彼女らしくてGood!
しかし、船が出航する前からこのテンションです。
この船、嵐山までの1時間20分という船旅は
どんな感じだったのでしょう?
想像するとちょっと怖い気がしますが・・・

とにかく当日は、前日の天気予報でも‘雨’との予想が
出されており心配していたのですが、どうして~どうして~
ご婦人方がお越しくださった午前11時頃には
空もすっきり晴れわたり‘晴天’に!

脳狂婦人会の勢いにさすがの雨も恐れをなして
逃げて行ってしまったのか?はたまた雨雲を
吹き飛ばすほどパワーががあったのか?
とにかくいい天気になってなによりでした。

川下りの後は、嵐山渡月橋横の料理旅館・嵐楼閣で
嵯峨豆腐を中心とした京懐石料理をいただかれたそうです。

ここは足湯があることで人気のお店なので、足湯のサービス券
をプレゼントに差し上げたのですが、皆様、大いに盛り上がり
しゃべり続けたそうで、のんびり足湯に浸かる時間もなくなった
とのことでした。

多忙な子育てを暫し忘れ、保津峡の大自然と嵐山の
優美さ、京料理の美味に舌鼓をうつ贅沢な一日を
満喫して下さり、楽しんで下さったことは
私も嬉しく思っております。

日頃、頑張ってられるご褒美ですね!

今度はご家族で保津川へお越しください。
お待ちしております。


散る桜にいのちの大河をみる。

2008-04-14 22:05:08 | 船頭の目・・・雑感・雑記
昨日の雨でさすがの保津峡の桜も
散る時が迫っているようだ。

峡谷に吹く何気ない風にも、ひらひらと
一片づつ舞い散っていく桜。

この姿ほど‘いのちのいとおしさ’を感ずる時はない。

万葉の昔から日本人は桜に自らの心を投影する感性をもつ。

満開に咲き誇る絢爛たる姿は人の心までも華やかにし、
賑やかな花見で盛り上がる。

悲しい気持ちの時に見る桜には、自らが体験した
悲しい物語を思い起こさせる。

移りゆく自らの心のありさまを、花になぞらえ映し出すのだ。
人は桜に語り、桜も語りかけてくる。
恋や愛、そして別れとさみしさ、心にかかる暗示が桜と対話するのか。

ただ、日本特有の繊細な感性が俳句や和歌、行間をよむ
美しい文学を生み出したことだけは疑いはない。

今、私の心に暗示するものがそう感じさせるのか?
絢爛に咲く桜を見ても、散りゆく桜を見ても
‘いのちのいとおしさ’を感じずにはいられない。

一年という時を経て、わずか数日しか咲かない花。
しかし、その絢爛たる美しさは他の花を寄せ付けない
圧倒的ないのちの輝きを放つ。
それは視覚からくる美しさを超え、喜びや楽しさ、
または儚さやものの哀れなど人の生涯、いのちの姿を
幻想的な感覚で映し出してくれる。
その輝きは時に鬼気せまり畏怖さえ覚えさせるほどだ。

眩く美しかった保津の桜も明日には忽然と姿を消しているかもしれない。
でもまた来年忽然と花を咲かせこの世にあらわれ出る。

散りゆく桜にいのちの大河をみる。

死は終局を意味しない。

いのちは今生が終わっても、無限の未来に向かって
永遠に生き続けていく。なんとも‘いとおしい’。

散りゆく桜は‘いのちの摂理’を教えてくれている様に感じるのだ。


桜も健在!花ざかりの保津峡の春

2008-04-12 20:36:27 | 船頭
‘春の嵐’を思わすような昨日までの雨と強風で、
やっと開花した保津峡の桜はどうなっているだろう?

今日2日ぶりに営業再開して真っ先に心配したのは
保津峡の桜の状況です。

「あの風と雨のダブルパンチ!もう残ってないかもな…」

花が散ってしまった最悪の状態を想像しながら、
船は保津峡で一番の桜の名所といわれる‘女淵’へ。

すると~あった!
女淵の桜はあの春の嵐に耐え、力強く咲いていました。

激しい急流や険しい山々など男性的な自然美が多い保津川に
あって、緩やかで静かな瀬が長く続く`女淵’は
‘母なる川’のあたたかさを感じさせてくれる場所。
両岸を薄紅色やソメイヨシノや山桜、ピンク色のしだれ桜など
が美しく彩る艶やかさは女性らしさを象徴しているようです。

祇園など京都にある桜の名所も昨日の雨風で
散らされてた聞く中で、保津峡の桜は枝から
離れることなく、今、華やかに咲き誇っています。

山深い峡谷ということで市内の桜より、遅れて開花した
ことも健在している理由でしょうが、日々厳しい自然条件
の中で鍛えられているのも関係しているのかも?
とにかく、保津峡の桜はまだまだ見頃です!


春の保津峡には桜のほかにもや赤が眩しいツバキ、
かわいい小ぶりのユキヤナギと紫すみれなど春の花が
満開、そこに鮮やかな新緑の葉も芽吹き、春らしい
色とりどりの風景は一枚の絵画のようです。

春爛漫の保津川峡谷を眺めながら、豪快な水しぶきが
上る船旅は迫力と爽快感が満載です。

是非、保津峡の春を船で体感してみてはいかがでしょうか。

やっと咲いた!エコ・グリーンの桜~

2008-04-09 23:50:29 | 保津川エコ・グリーン委員会
まさに今が満開の保津峡の桜。

その中に、薄紅色の小さな~小さな桜の花びらを発見!

この小さな桜こそ、私達、保津川遊船エコ・グリーン委員会が
昨年末に初めて植樹した23本の桜、名付けて‘保津のエコ桜’
です。そのエコ桜が今日、やっと花を咲かしたのです!

雄大な渓谷を華やかに彩る保津峡の桜。
その中にまだ苗の様な幹、ほっそりした枝に
ぽっん、ぽっんと小さな小さな花が咲いたのです。

本当に小さな、その花を見つけた時、感動で、じわっ~と
私の胸に熱いものが込み上げてくるのを感じました。

やっと咲いてくれた!

私達、委員会のメンバー一同、今日のこの日を
どれだけ待っていたことか!

保津峡の桜は、春のぽかぽか陽気に誘われて
一日ごとに次々と開花していきます。

そんな桜たちをよそに、全く開花する気配を
見せない我々のエコ桜。

同委員会が出来て、初めての植樹事業なだけに
植付けに失敗をすることは許されないので、
日に日に焦燥感が募っていたところでの開花でした。

このエコ桜の開花により、今後の植樹事業も
大きく弾みがつくことでしょう。

私達の植樹事業はまだ始まったばかり。
雄大で歴史ある保津渓谷にとっては、この桜の花の様に
本当に小さな一歩に過ぎませんが、夢に見ている
「保津川を花と緑で飾る大構想」へ着実に進みつつある
と感じています。

懐かしいフレーズですが‘美しい国、美しい風土’つくりへ!

‘人は生きた証として、何を残すのか?’

私達の夢は果てしなく広がっていきます。

エコ・グリーンの植樹事業