草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

高坂正堯が師の前原誠司は現実主義に立脚すべきだ!

2017年08月22日 | 政局

民進党の代表選が告示されたが、もし前原誠司が負けるようなことになれば、確実に分裂することになるだろう。共産党との選挙協力にこだわる枝野幸男では、連合の応援は期待できないからだ。前原は憲法改正にも一応は前向きである。共産党の機嫌ばかりうかがっているようでは、日本の安全保障が損なわれるのを知っているからだろう▼その前原とて口だけ番長の可能性がある。小沢一郎がバックにいるともいわれており、途中で腰砕けになる可能性がある。細野豪志が離党したのは、前原と枝野の茶番劇には付き合い切れないと思ったからだろう。民進党は政策的にまとまった集団ではない。あくまでも選挙互助会でしかない。もともとは自民党内の権力闘争で敗れた者たちや、小選挙区で自民党公認にならなかった者たちの烏合の衆なのである。自民党との対立軸を見いだせないために、反対のための反対に終始して、昔の社会党になり下がったのである▼前原の師は高坂正堯である。進歩派の丸山眞男が「戦後民主主義の虚妄に賭ける」と主張したのにたいして、高坂は現実主義の立場を崩さなかった。その教えに忠実であるならば、民進党を立ち直らせることができるだろう。しかし、そこまでの意気込みがあるとは思われない。なぜ自分に出番が回ってきているのかも、理解できないでいるのではないか。日本が危機に直面していることを踏まえて、安倍首相と妥協点を探る現実的な選択肢を示すべきなのである。それが師である高坂の恩にも報いることになるのだから。


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