ずいぶん前の事だが、「日本という国は戦前戦後も何も変わっていないのではないか。私たちは一定の方向に向かって肩を押されるように歩き続けているのではないか」という彼の文章を読んだ事がある。今回の記事でも、「日本という国家システム」という発言がある。そして、フリーター文化というかニート文化とか、怠惰かも知れないが、成熟した文化が育つ土壌になるのではないかと結んでいる。そこで、物語の役割は…。物語自身は現実的にはなんの役にも立たない。揺れ動く世界と若者。混沌にある現実性。物語は新しい魂が育つ土壌なのだと思う。少なくとも物語はシステムではない。