「カラマーゾフの兄弟」ノート 2005-10-09 06:14:30 | 読書 「「俺はかねがね、俺みたいな人間のために、そのうちだれか祈ってくれるだろうかと、そればかり考えておったもんだよ。この世の中に、そんな奇特な人がいるもんだろうか?」 アリョーシャが修道院に入りたいと父に許しを願う場面で、父、フョードルの長広舌からの抜粋である。神と人間というテーマが初めて浮かび上がってくる一節だ。