創作日記&作品集

作品集は左のブックマークから入って下さい。日記には小説、俳句、映画、舞台、読書、など…。そして、枕草子。

「新カラマーゾフの兄弟上下」・亀山郁夫著

2016-01-09 15:23:55 | 読書
図書館に行くと、「新着コーナー」に「新カラマーゾフの兄弟上下」・亀山郁夫著がドーンと並んでいた。
読み通せるかどうか自信がないが、ともかく借りる。
「カラマーゾフの妹」と言うのを読んだ覚えがあるが、内容はきれいさっぱり忘れている。
家に帰って読み始めるが、構成が複雑そうである。
読み進めていくと、「使嗾」という言葉にぶつかった。「しそう」と読む。
僕は読めなかったが、一太郎の「詠太」は見事読みよった。
偉いやっちゃ。
僕があほなだけかも知れないが……。
意味は、指図してそそのかすこと。けしかけること。
辞書の文例として、漱石の「坊ちゃん」がのっている。
「順良なる生徒を―して,此騒動を喚起せるのみならず/坊っちゃん(漱石)」
「カラマーゾフの兄弟」は「使嗾」という言葉がキーワードかも知れない。
物語は、「オウム真理教事件」の時から始まる。

寝床に入ってから読む本・「水木しげるの遠野物語」

2016-01-05 09:21:56 | 読書
1話が短いので、区切りがついたところでいつの間にか眠りの世界へ。
夢の世界で私の魂は、遠野の森や山や川、民家をさ迷っているのかも知れません。
遠野の神々や名もなき民に会えただろうか。
ひょっとすると水木さんと話をしたのかも知れない。


地蔵まわり

2016-01-03 11:25:20 | 俳句
毎朝散歩をしています。大体コースは三つ。どのコースにも地蔵があります。
田原本町は地蔵が多いです。
三箇所地蔵があるコースを「三地蔵まわり」。三箇所とも小さな鏡餅が供えられていました。
池のまわりにある地蔵は「池の地蔵まわり」。時々、線香の煙が上がっています。
お寺のそばにあるのは「寺の地蔵まわり」。
どの地蔵もとてもきれいに掃除がされています。
各コースとも30分の行程です。
新年も地蔵巡りの散歩かな
私の俳句修行はここ


枕草子解読上・中・下

2016-01-02 09:24:41 | 枕草子
枕草子解読上・中・下からダウンロードして下さい。
とUPしたれど、なぜこんなにダウンロードが少ないのだろう。
現代語訳のない【原文で読む】枕草子 読み・語りは、ダウンロードが800回を超え、閲覧数は一万回に迫ったのに。
枕草子解読上・中・下は二ヶ月以上経つのに11とは……。ともあれ、今年中には、CD付きの出版をしたいと思っています。
目途がつけば「枕草子」関係は全部外すつもりです。
お急ぎ下さい。

NHKカルチャーラジオ 文学の世界十七音の可能性~俳句にかける 岸本尚毅著

2016-01-01 17:06:37 | 俳句
2015年4月~6月にNHKのカルチャーラジオで放送された講座のテキストです。
実作を通して俳句の歴史がよく分かります。その上で、自分の俳句はどの位置にいるのか、自分はどのような俳句を作ろうとしているのかを考えるヒントになります。
例えば、俳句の「俳」はどこから来たのかとか。今さら何を言っていると言われそうですが、私は知らなかった。俳句を少し違った角度から見た名著です。
私の俳句修行はここ




応為坦坦録・山本昌代著

2016-01-01 07:41:58 | 読書
あけましておめでとうございます。

この小説を読むのは三回目です。二回読む小説も滅多にないのに、三回も読んだ小説はこれが最初です。
理由は、すっと読める。坦坦と読める。寝床で読むとよく眠れます。もう一つは、すぐに忘れることが出来る(だからまた読む)。
葛飾北斎と娘の葛飾応為の話です。応為については過去に書いたことがあります。彼女の代表作の「三曲合奏図」はネットですぐに出て来ます。
ためしてガッテンで猫の記憶は2秒しか続かないと言ってました。山本昌代さんが描く応為はそんな感じ。ただ、その2秒が絵の方に向かうと、パブロフの犬みたいに脳が絵で一杯になる。
ところで、山本昌代さんはどこに行ったのだろう。小説の最後の部分にこうあります。
「もしかするとあれほど心血を注いだ絵を、お栄(応為)は捨てたのかも知れない。自分の腕に自分で見切りをつけて筆を折ったのかも知れない。それともあたらしい仕事を見つけてそっちの方が面白くなって……」
なんか山本昌代さんと重なりますねえ。