ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2017.9.6レントゲン後診察、ジェムザール(5割減)14クール1回目)、ランマーク28回目

2017-09-06 21:49:47 | 治療日記
 昨夜は仕事が終わってから4週間ぶりにSさんの瞑想ヨーガのクラスに参加した。
 途中で、均整術でお世話になっているIさんとご一緒になり、お喋りしながらスタジオへ。到着したときにはゆったりとマットが敷いてあったが、どんどん参加者が増えたようで詰めながら満員になった。久しぶりにお目にかかる指導者養成コースのメンバーや、初めて参加される方も数人おられて20人。今月は月礼拝を分解しながら動きますとのこと。毎週参加出来れば本当に良いのだけれど、と思いつつも一番元気な治療の前夜にのみ参加している。だからこそ一回一回のクラスがますます愛おしい。最後に唄った“全てを受け入れる”力を呼び起こすという母なる女神、ラクシュミーのキールタンは、誰もが全く初めての言葉とフレーズだった。

 うっとりした幸せな気分で終了。Sさんのクラスは本当に別格だ。不思議なくらい毎回心が共鳴するものがある。しみじみとその素晴らしさを噛みしめつつ、私鉄とJRを乗り継いでホテルにチェックイン。ゆっくり入浴して、早めにベッドに入った。

 夜中に一度お手洗いに起きたけれど、再びすんなり寝ついて目覚ましをかけた時間に。外は道が濡れていて雨模様のようだ。夫にモーニングLINEしようとしたところ、タッチの差で彼の方が早かった。少し熱めの浴槽足湯で気分をシャッキリさせる。今日の予想最高気温は25度。僅か4週間で12度も下がっている。
 母に電話を入れると、自分も今日は皮膚科に通院とのこと。レストランで焼きたてデニッシュの朝食を摂り、チェックアウトして病院へ。今にも降り出しそうな雨模様。

 IDカードを通して2階のレントゲン受付へ移動。番号札を見るとまだ10番以上後の番号だ。20分近く待って中廊下に移動する。ほどなくして名前を呼ばれる。今日も検査用にブラトップにニットなので、着替えは簡単だ。ネックレスもなし。問題なくスムーズに進み、撮影は無事終了した。

 腫瘍内科受付に移動。月初めなので保険証の提示と確認。まだ時間が早いので待合椅子はそれほど混雑していないけれど、あいにく定位置が埋まっており、少し後方に陣取る。採血がなかったので、いつものように針刺し後の右腕を休ませる必要もなく、読書に入る前にそのまま血圧測定。96-64、脈は82。
 30分ほどして「中待合へどうぞ」に番号が出る。採血の結果が出るまでに要する小一時間がないので、早い。10分ほどで先生が診察室からお顔を出された。

 「おはようございます。」とご挨拶して診察室へ入る。「さて、2週間お加減は?」と問われ「今回は耳鳴りに悩まされました。右耳は中耳炎の既往があるので、疲れるとズズズズといっていたのですが、これに加えて左耳もキーンという音が数日続きました。もしや、と調べてみたらごくごく下の方にジェムザールの副作用として耳鳴りもありました。あとはいつものように土曜日までは食欲不振と怠さで寝込みましたが、日曜日には動きました。ただ、火曜日の夜中に、恐らくノロウィルスに感染したのではないかと思いますが、3度の酷い嘔吐と下痢があり、ゲッソリしました。もうすっかり元気になりましたが結構ダメージでした。」とご報告。
 「耳鳴りはいつからですか」「(ウイルス感染は)ご家族は大丈夫でしたか」といくつかの質問があり、ひとまず耳鳴りは様子見ということになった。職場の検診結果シートもお見せし、心臓の件もお話したけれど、それほど心配する必要もなさそう。
 診察室での検温は6度7分。

 レントゲンの結果がPCの画面に出ている。前回8月と比べると、あまり変わっていないように見える。では、その前と比べると、やはり右下の影も左上の影もどれもやや大きめになっているのは疑いの余地がなさそう。1か月では不変だが2か月経てばそれなりに増悪しているということだ。これも先月と同じ読影である。
 しつこく、「(ジェムザールを)年内まで続けられそうでしょうか。」と言ってみる。「うーん、年内にもう一度CTを撮ってその結果によって決めましょう。粘れればいいですが、いつまで粘るか、は難しい」とのこと。やはり年内治療変更も視野に入れておかねばならないということか。ひとまず今日は予定通りの治療。薬も前回4週間分出して頂いているので、処方して頂く必要はない。

 次回の予約を入れて頂き、ご挨拶して化学療法室へ向かった。
 化学療法室の待合では点滴を待つ人もまだまばらである。態勢を整え、お手洗いを済ませ、いつものように夫やお友達に報告LINEを打というとすると、Mさんから久しぶりに外が見える側のリクライニング椅子に案内された。
 その後、15分ほど待ってMさんが針刺しに来てくださる。今日は採血もしていないし、初めての針刺し、どうかな、とちょっと心配だったが、痛みなく上手に刺してくださった。「今日はお上手でした。痛くありませんでした。」とお礼を言うと、「よかった~」とほっとしたご様子。

 薬が届くのに30分ほど待つ。
 今日も、デキサート(ステロイド)とアロキシ(吐き気止めのセロトニン拮抗薬)の混合、5割減量のジェムザール、生理食塩水の3本。Kwさんが担当してくださる。ランマークは「気を紛らわせながら、ですね」と、お願いするより前にお喋りをしながらゆっくり入れてくださったので、痛みが殆どなくラッキー。薬液の粘液度が高く量が結構ある筋肉注射なので、もともと痛いのである。臀部に2本打ったフェソロデックスも痛かったけれど、このランマークもかなりの痛み。それでもゆっくり・・・で随分違う。

 吐き気止めは15分ほど。MさんやKwさんが様子を見にいらしてジェムザールに替えて35分。15分の最後の生理食塩水が始まったところで血圧測定。99-68、脈拍は60。
 抜針もKwさん。それほど酷くない衝撃で済み、安堵した。お手洗いを済ませ、看護師さんたちにご挨拶して化学療法室を後にした。
 計算時間を見計らって自動支払機へ移動したが、少し早かったようで、窓口へ確認に行くことに。もう大丈夫です、と言われて再び自動支払機へ戻り、レントゲンと点滴・注射の3割負担、2万5千円ほどカードで支払う。

 外に出ると雨だ。晴雨兼用傘を開く。湿度が高いが、それほど暑くはない。荷物になるので薄いジャケットは羽織ったままだったけれど、ちょっと汗ばんだ。こうして一雨ごとに秋が深まっていくのだな、と思う。今日は薬局に寄らずに済むので、病院滞在時間だけで4時間ほど。駅までの道のりはランチタイムのビジネスマンたちで混雑している。

 途中駅まで足を延ばし、静かなレストランでランチの後、お茶を飲みながら2冊目までゆっくり読み切った。スーパーでお弁当等夕飯を調達。またしても大荷物になったので、迷うことなく最寄り駅からはタクシーで帰宅。雨は小やみになっていたが、湿度が高く、ぐったりくる。

 帰宅後は最低限の片づけ。やはりだんだん体調が悪化してくる。夫が帰ってきた時もリビングのソファに横になっていた。夜には気持ち悪さで食欲はあまりない。調達した冷やし中華の小さいサイズをなんとかお腹に入れた。何分酸っぱいものなら食べられる、いや酸っぱいものしか食べられないといった感じ。

 明日はまた東京横断出張だ。何とか乗り切りたい。
 そして、今日読んだ本は2冊ともよかったので、明日以降ご紹介の記事をアップしたい。
コメント
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