ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2020.5.3-4 オンライン様々、恩恵享受の2日間

2020-05-04 20:11:45 | 日記
 日曜日。憲法記念日。
 午前中に瞑想ヨーガクラスのスタッフ向けオンラインお試し実施があるので、お寝坊はお預け。のそのそ起きて朝食の支度をしていると、夫が起きてきた。朝食後はウエアに着替えてクラス実施の準備。オンラインクラスをするリビングの環境は夫の有難いヘルプの下、無事整った。
 お天気も良いので、毛布等の大物も含めて3回洗濯機を廻し、ベランダに干し終えた。

 開始予定時間よりやや早めに皆さんが揃い、代表のHさんが挨拶されていつもの手順でいざスタート。普段の半分の45分でクラスを組み立てた。皆さんステイホームの外出自粛が続いて身体が凝り固まっているご様子。肩こりも辛いというお声も聞いていたので、まずは肩甲骨辺りを重点的にアプローチした後、いつもの帰命敬禮、朝ヨガの3つのポーズ、呼吸法と瞑想、キールタンを歌ってきっちり45分。

 皆がマイクをオンにして歌えたかというと、音が時間差でずれて被ってしまい、そのままでは問題があることが分かった。お一人ずつ感想を頂き、検討課題をクリアしながら、とりあえずいつも来てくださっていた方たち向けに来週からスタートしてみることになった。進行をチェックしながらサポートしてくださるTさんの存在が心強い。
 ということで、無事クラスが終わり、片付け等をしているうちにお昼に。「この連休中、食事の支度は任せて!」と夫が言うので、「では飽きたら交代するね。」ということにした。

 お昼は今年初めての素麺を頂く。気温が上がるということだったけれど、それほどではなくちょっと曇がかかってくる。相変わらずお腹の調子がイマイチである。
 昼食後は一昨日の夜に届いた中山祐次郎さんの「泣くな研修医」(幻冬舎文庫)の続編「逃げるな新人外科医」を読み始めたら止まらなくなった。昨夜本編を一気読みしたが、2冊が並んだ新聞広告を見て気になっていたものだ。帯には「命を守るために懸命に戦う医師の姿を現役外科医が圧倒的リアリティで描く感動作・たちまち重版」とある。研修医の殺人的な忙しさは凡人には本当に驚くばかり。病院に寝泊まりし、早朝から深夜までの勤務は時給換算にすれば600円くらいでしかない、というのだから、殺人的なとんでもない労働環境だ。

 医師の友人から「研修医には労基法は適用されないの」と聞いた時には唸ったものである。その続編がこの「逃げるな新人外科医」である。こちらは文庫書下ろしだそう。裏表紙には「2人のがん患者の主治医となり、後輩に振り回され食事をする間もない。責任ある仕事を任される分だけ、自分の『できなさ』も身に沁みる。実家の父が緊急入院という電話・・・。生と死の現場をリアルに描くシリーズ第二弾」とあったが、ステージⅣのがん患者としては身につまされる部分が多かった。

 ポート設置失敗の話やら、抗がん剤副作用による間質性肺炎等々。改めて日々生かされている身がどれだけ有難く奇跡的なことかを思い知る。中山さんが10年間勤められたがん専門病院にはサードオピニオンを伺いに行ったし、主人公の故郷(中山さんの出身大学がある。)鹿児島にも何度も訪れたことがあるので、こちらの描写も懐かしいものがあった。
 このところのステイホーム用に買った本もすっかり読み終わってしまい、ずっと家にいるのも・・・と夕方から夫と本屋さんまで散歩に出る。昨日よりちょっと気温が低いのでコートを羽織ったけれど、帰りはただの荷物になった。

 先月訪れた時にはお店の入り口に消毒薬は置いてあったが、今回はさらに貼り紙で「滞在時間は15分以内、マスクをしていない方の入店はお断りします」と厳しくなっていた。急いで文庫6冊をピックアップして支払いを済ませ、お店を出た。お茶が飲みたいね、と駅周辺で唯一時間短縮オープンしていたカフェで一服。店内にはPCを広げている男性が2人だけだった。ラストオーダーまであと30分ほど。なかなか家で仕事は出来ないのだろうし、こうして入れる場所も限られているから大変だ。

 夫はなんとなく帰りたくない様子で、別に当てもないのにオープンしている100均ショップ等を覗いたり、スーパーは寄っていかなくていいか、と言ってみたり。こちらはお腹の調子がイマイチなので、ちょっとだけつきあって帰宅した。まあ靴を履いて若干歩き、外の空気を吸えたのは気分転換になって良かった。

 母にご機嫌伺いの電話をすると、庭で草取りをしたり、お友達と電話で喋ったりとなんとか息災にやっているようだ。好きな時に庭いじりできる庭の存在が大きいなと思う。今は色々な花も咲いていて賑やかな筈だ。非常事態宣言が解除されるまでは様子見を控えているが、今月末まで延長の模様。どうしたものか。なんとか頑張ってもらわなくては・・・。

 夕食は夫がパスタを作ってくれたので、有難く頂いた。とはいえ、3度3度「何食べる?」と訊かれるとなかなか大変。朝起きて朝食を食べないうちから献立のことが頭に浮かぶらしい。
 夜はWOWOWで録画した北欧サスペンスを一気に観終えて、入浴後はコロンと眠りについた。

 月曜日。連休3日目。みどりの日。
 お天気はいまひとつの曇り空。雨の予報だったが、雨にはならなかったものの湿度が高く、窓を閉め切るとちょっと蒸し暑いくらいだ。
 今日は、瞑想ヨーガクラスとは別の患者会のオンラインお喋り会に参加。前回は参加者が多く、不慣れなこともあり小さなスマホの画面を凝視するのがとても疲れたので、今日はPCとタブレットと両方繋いで試しつつ参加させて頂いた。PCはテレビに繋いで、参加者の様子を大画面で見られたので、目に優しく有難かった。参加者は10名ほど。30分の短い時間だったけれど、皆さんのお顔やご様子が分かり、次回からの活動にも繋がりそう。有意義なひと時だった。曼荼羅の塗り絵も楽しそうで、マインドフルネスにぴったりである。

 お喋り会の後は、敬愛する瞑想ヨーガの師匠Sさんの“キールタンを一緒に歌ってみませんか”の録音に挑戦した。患者会の瞑想ヨーガクラスでも毎回歌っている大好きなキールタン・ハレルヤを、SさんがアップしてくださったYouTubeの歌声に合わせてそれぞれが録音し、それをミックスしてみようという素敵な試みだ。初めて自分の声を録音(これも夫のサポートなしでは叶わなかった。内助の功の夫、大活躍である。)。ちょっと恥ずかしいけれど、歌っている間は本当に心穏やかで幸せな気持ちになった。
 録音し終えて直ぐにお送りすると、ほどなくしてSさんから「今まで届いている分だけをミックスしてあるのですが、涙が出そうなほど、感動しております。」と嬉しいお返事を頂いた。どんな感じで皆の声が集まっていくのか、今からとても楽しみでワクワクドキドキである。

 さらには、この連休中にSさんがオンラインでヨーガクラスを開催されるということも分かり、迷わず参加の応募フォームを送った。抽選なので当たるかどうかは分からないけれど、どうかどうか当たりますように!
 お家にいながらSさんのクラスがまた受けられるようになるとは! 
 もうすぐ2歳になる坊やを抱えて都心のスタジオでのクラス実施は厳しいということで、産休明けの後も充電を続けておられるが、こうしてオンラインクラスという形でクラスが開催して頂けるようになったのは大きなギフトだと思う。

 母が通っているデイサービスセンターからは、連休明けからサービスを再開するという連絡があったそうだ。時間短縮で、ランチを摂ったら終了のようだけれど、週1回また通うことで皆さんと食事が出来るのは楽しみで、やれやれ、だそうだ。まあ、食事をしながらお喋りをすれば、飛沫感染が危ないのだから、お喋りは黙々と食事を済ませた後でマスクをしてからね、と釘は刺したのだけれど。
 スタッフの方たちには頭が下がる。本当に有難いことである。

 お昼は、てんでんこにする(!)そうで、夫は休日らしくと断りつつ、酒盛りをしてお蕎麦を茹でていた。私はどちらかといえばおうどん派なので、一人適当に冷凍食品で済ませ、夕食に筍ご飯と若竹煮物、サラダを準備した。
 夕方から2人揃って和室の押し入れの断捨離をすること2時間。一体どうしてこんなものが・・・というものばかりどんどん出てきて、トホホの連続。殆どがごみ捨て場に直行することになった。スッキリはしたけれどすっかり疲労困憊。メインディッシュは夫にお任せ・・・のつもりだったが、大活躍だった夫に代わり、夕食準備は私がすることにして休んでもらうことにした。

 ということで、この2日間はオンラインクラスにオンラインミーティングと、オンライン様々だった。ステイホームの時間はまだまだ1か月近く続くことになったけれど、今出来ることを精一杯、されば間違いなく世界はうまくいくように出来ている。このことを改めて痛感するみどりの日の夜である。

コメント (2)
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